[26-27 オランダ エールディヴィジ] シッタート vs エクセルシオル 分析プレビュー 試合開始: 10月25日 20:15(日本時間)
シッタートとエクセルシオルが日本時間10月25日20時15分、フォルチュナ・シッタート・スタディオンで2026-27シーズンのエールディヴィジ第10戦を戦います。シッタートは6位、エクセルシオルは12位ですが、勝ち点差は4です。ホームチームは直近2試合でリードを守れておらず、アウェーチームは直近5試合で勝ちがありません。
1. 試合概要と両チームの現状
シッタートはリーグ9試合で4勝3分け2敗、勝ち点15です。アヤックスに1-5で敗れたあと、ウィレムIIに勝って7試合で勝ち点13を積んだ時点で、フットボール・インターナショナル(Voetbal International)はクラブ史上2番目に良いシーズンの滑り出しと伝えました(9月20日)。その後はトゥウェンテ、NECナイメンヘンと続けて引き分けています。2試合とも先制しながら追いつかれました。順位は高いものの、今季の得失点は16得点17失点です。4勝のうち3勝は1点差で、大きな敗戦が得失点差に響いています。
エクセルシオルは3勝2分け4敗、勝ち点11です。開幕4試合で3勝を挙げましたが、直近5試合は2分け3敗にとどまっています。フローニンゲン戦は1-5で敗れ、直前のSCヘーレンフェーン戦も0-4で落としました。この間は、最終ラインの選手やGKステイン・ファン・ガッセルのボール処理のミスが失点につながり、リードされて攻撃の人数を増やしたところをカウンターでさらに失点する場面もありました。ただ、最近の点差をそのまま今日の力関係に当てはめるのは難しいでしょう。シッタートは、フローニンゲンのように相手のセンターバックまで高い位置から追うチームではないからです。
2026-27シーズン リーグ9試合 順位・勝ち点: シッタート 6位・15点 / エクセルシオル 12位・11点 得点・失点: シッタート 16・17 / エクセルシオル 16・18 ホーム・アウェー成績: シッタート ホーム1勝1分け2敗 / エクセルシオル アウェー2勝2分け1敗
シッタートの今季ホーム4試合のうち3試合は、現在の上位5チームとの対戦でした。ホームの成績だけでエクセルシオル戦の勝算を測りにくいのはそのためです。ただ、昨季終盤を含む直近の公式戦ホーム9試合すべてで失点している点は、守備の課題です。エクセルシオルは直近の公式戦アウェー11試合で22得点を挙げていますが、今季のアウェー2勝はSCカンビュールとウィレムIIが相手でした。アヤックス戦の2-2ではポゼッション19%ながら少ないチャンスを決め、ファン・ガッセルのセーブ6回と相手のポスト直撃3回もありました。
攻撃の鍵を握るのはモハメド・イハッターレンです。直前のNECナイメンヘン戦は、試合前のウォーミングアップ中に痛みを訴えて欠場し、今日の出場も微妙です。シッタートはイハッターレンの右からのクロスを、アントニー・デスコットとレキンシオ・ジェイパウィクが決めてきました。イハッターレン不在のNECナイメンヘン戦ではスヴェン・シモンズが先発し、デスコットの個人突破とシャイロ・エット・ザントのFKから2得点が生まれました。しかしその試合のxGは0.39、シュートは5本でした。2点取ったという結果だけで、攻撃の連係が十分だったとは言いにくいです。
ヤスペル・ダールハウスにも復帰の可能性はありますが、出場は確定していません。ダールハウスとイハッターレンがそろって欠けると、前節のようにMFフィリップ・ブリテインが最終ラインに下がり、シモンズ、エドゥアール・ミシュ、エット・ザントが中盤を担うことになりそうです。ダールハウスが戻れば、ブリテインを中盤に置く選択肢も生まれます。オーレ・ロメニーは直近2試合で先発を外れており、ヤシン・ウキリも欠場の見込みです。エクセルシオルのノア・ナウヨクスはSCヘーレンフェーン戦で途中出場して復帰しましたが、データセンターの10月25日付の負傷情報では欠場と表示されており、出場を前提にはできません。
ダニー・バイス監督は、シッタートで5バックの布陣を主に使います。リードすれば守備位置を下げ、相手がボールを持って上がってくるところで切り替えを狙います。ルーベン・デン・アイル監督は、最近のエクセルシオルで先発11人を変えずにきました。両監督が対戦した昨季のリーグ2試合は、エクセルシオルの1-0勝利とシッタートの2-1勝利でした。前者はイラクリ・イェゴヤンの早いクロス、後者はPKとコーナーキックが勝負を分けています。当時サイドで攻撃を担った選手の一部が最近は先発から外れているため、結果よりも得点の形を参考にするのがよいでしょう。
両チームとも、この試合のあと10月27〜29日の間にKNVBカップのアウェー戦があります。今日の主力を休ませるという監督の発言はありません。オープン・メテオ(Open-Meteo)は、キックオフ前後のシッタートに時速50km前後の突風を予報しています。両チームともクロスやセットプレーで高いボールを使うため、風をどちらか一方の有利とは見なしにくいです。ただ、キックの精度やGKの空中戦の処理には影響しそうです。
2. マッチアップ分析
この試合では、両チームとも慣れないやり方で攻めることになるかもしれません。シッタートは相手にボールを持たせて切り替えるときに強みを見せてきました。エクセルシオルもアヤックス戦のアウェーでは、守備の間隔を詰めたまま少ないチャンスを得点につなげました。一方、ユトレヒト戦でポゼッション56%だったときは、相手の守備の前でボールを回すだけになり、シュート数で下回りました。どちらのチームがボールを長く持つかで、攻撃の条件が変わります。
エクセルシオルがアウェーでまず守備を固めれば、ホームチームがボールを長く持てます。そこでイハッターレンがいないと、シッタートは右から正確なクロスを上げ、カウンターの最後のパスを出していた選手を欠くことになります。ウィレムIIとのアウェー戦では79分まで点が取れず、イハッターレンのクロス、ジェイパウィクのヘディング、GKが弾いたボールをブリテインが押し込む流れで決勝点を奪いました。今日もエクセルシオルが引いて守れば、デスコットの個人突破とエット・ザントのキックに頼る時間が長くなるかもしれません。
逆に、エクセルシオルがボールを持って前に出れば、シッタートが好むカウンターの条件が整います。ジェイパウィクはフローニンゲンとのアウェー戦で、ハーフライン付近のボールをキープして守備陣をかわし、イハッターレンの先制点をアシストしました。自分でも守備の裏へ抜け出して追加点を決めています。デスコットはアヤックスのDFがボールを失った直後にGKと1対1になって得点しました。エクセルシオルが中盤でボールを失ったり、ビハインドで攻撃の人数を増やしたりすれば、この2人が再び守備の裏のスペースへ走れます。ただ、シッタートが高い位置からのプレスで相手の早いミスを繰り返し誘うと見込む根拠は乏しいです。
エクセルシオルの攻撃の中心はイェゴヤンです。今季は3得点5アシストで、チームの16得点のうち8点に直接関わりました。ウィレムII戦では突破からの低いパスでデイヴィッド・ガーデンのゴールを演出し、アヤックス戦ではサイドからのクロスでアイメン・スリティの得点を助けています。イェゴヤンが中盤でボールを受けて前進すれば、シッタートのサイドバック1人では対応しにくくなります。イハッターレンとダールハウスが2人とも欠け、ブリテインの最終ライン移動も重なる場合は、入れ替わった中盤がイェゴヤンの前進をどこまで止められるかが重要です。
より直接的な得点の形は、エクセルシオルのセットプレーです。シモン・ヤンセンのコーナーキックをリック・メイセンがヘディングで決めたウィレムII戦が代表例です。ESPNは、このゴールをエクセルシオルの今季5本目のヘディング弾と伝えました(9月6日)。シッタートは直近のトゥウェンテ戦では練習どおりのコーナーキックで、NECナイメンヘン戦では素早く蹴ったコーナーキックで同点にされました。アヤックス戦もコーナーキックのあとの攻撃で失点しています。ホームチームが先制して守備位置を下げると、ヤンセンの蹴るボールと、ゴール前でメイセンやカスパー・ヴィデルが競り合う場面が重要になります。
セットプレーはシッタートにとってもチャンスです。NECナイメンヘン戦ではエット・ザントのFKをデスコットが頭で決め、今年2月の対戦でもコーナーキックからのヘディングで得点しています。エクセルシオルのファン・ガッセルはアヤックス戦でセーブ6回とチームを助けましたが、フローニンゲン戦ではクロスを処理できずオウンゴールを記録し、SCヘーレンフェーン戦ではゴールを飛び出してPKを与えました。強風が予報されている今日は、両チームにとってキックの精度と、最初のボールのあとの守備が得点の行方を左右しそうです。
先制点のあとは、監督の選択が試合を動かします。シッタートがリードすれば、バイス監督は守備を厚くするかもしれません。ただ、最近のトゥウェンテ戦とNECナイメンヘン戦では、先行したあとにセットプレーから同点にされています。エクセルシオルがリードされると、デン・アイル監督は複数の選手を一度に交代して攻撃の人数を増やしてきました。ユトレヒト戦では交代後に同点ゴールを生みましたが、フローニンゲン戦とSCヘーレンフェーン戦では追いかける途中でさらに失点しています。シッタートにはそのとき、カウンターで追加点を狙う手段があり、エクセルシオルには相手が引いている間にセットプレーで追いつく手段があります。
エクセルシオルが先に点を取れば、シッタートがボールを持って追いかける形になります。イハッターレンがいなければ、2列目のパスとクロスの選択肢が減り、メイセンとヴィデルが守るゴール前へボールを送る場面が増えそうです。エット・ザントのFKとデスコットの個人能力は残りますが、アウェーチームにもイェゴヤンの前進とファン・ガッセルのロングキックで追加点を狙うチャンスが生まれます。そのため、どちらが先に得点するかと同じくらい、そのあと相手にどんな攻撃を許すかが大切です。
3. 最終判断と結論
予想スコアはシッタート側から見て1-1または2-1です。現時点では1-1がより有力と見ています。イハッターレンが直前の試合のウォーミングアップ中の痛みで欠場し、現地の予想スタメンでもシモンズがその位置に入っているからです。シッタートがエット・ザントのキックやデスコットの個人突破で先行しても、守備位置を下げたあと、ヤンセンのコーナーキックとエクセルシオルのヘディングによる攻撃を防がなければなりません。
この見方には、両チームの攻め方が合わせて影響しています。イハッターレンが欠場すれば、シッタートが引いた守備に対して使える右からのクロスの形が減ります。エクセルシオルの最近の大量失点を招いた高い位置からのプレスは、今日の相手からはあまり出てこないと見ています。一方、シッタートがリード後のセットプレーで追いつかれた経緯は、エクセルシオルのヤンセンとメイセンが再現を狙えます。オッズはホームチームの高い順位とアウェーチームの大量失点の連続を見てシッタートをわずかに上と見ていますが、この相性と失点が出た条件を考えれば、引き分けの可能性をより大きく見るべきです。
イハッターレンが先発すれば、予想は2-1寄りに変わります。彼のクロスでシッタートが先に抜け出し、エクセルシオルが追いかけて攻撃の人数を増やしたところで、デスコットが追加点を狙う展開です。アウェーチームのセットプレーによる得点の形は、この場合も残ります。1-1という予想が変わる最大の条件は、イハッターレンの先発出場です。