【26-27 イタリア・セリエA】カリアリ・カルチョ vs ボローニャ 分析プレビュー キックオフ:10月24日 22:00(日本時間)
カリアリ・カルチョとボローニャが10月24日22時(日本時間)、ウニポル・ドムスでセリエA第8節を戦います。カリアリは7位、ボローニャは15位ですが、試合内容や最近の選手構成を見ると、順位ほどの戦力差はありません。ボローニャの序盤のプレスと、カリアリの後半の対応が勝敗を左右しそうです。
1. 試合概要と両チームの現状
カリアリはリーグ戦7試合で4勝1分け2敗、勝ち点13を獲得しています。ただし6得点7失点で得失点差はマイナスです。4勝はいずれも1点差で、直近のモンツァ戦はアウェーで0-4と敗れました。モンツァ戦の序盤はチャンスを作ったものの決め切れず、中盤でボールを失った後、左サイドの守備裏を突かれました。それ以前の勝利も、相手の攻撃を十分に封じた結果とは言い切れません。ウディネーゼ戦のアウェーでの1-0勝利では、シュートを25本許し、エリア・カプリーレの好セーブが無失点につながりました。
ボローニャは1勝2分け4敗、勝ち点5で15位です。それでもアタランタ戦のアウェーではシュート数で16対5と上回りながら、後半アディショナルタイムに失点して敗れました。ラッファエーレ・パッラディーノ監督の就任後は、トリノ、レッチェ、インテルを相手にいずれも先制しています。ただ、リードを最後まで守ったのはレッチェ戦だけです。今季のリーグ戦7試合で一度も無失点がなく、10失点のうち8失点を後半に喫しています。序盤に先制する力と、そのリードを保つ力は分けて考える必要があるチームです。
両チームの得点数はともに6です。カリアリではダニエレ・マルディーニがそのうち4得点を挙げています。マルディーニは2列目でボールを奪って前進し、自らフィニッシュできますが、中盤でボールを失えば、相手にすぐ攻撃の機会を与えることもあります。ポール・メンディは前線で相手を背負ってボールをキープし、2列目の押し上げを助けます。ファビオ・ピサカーネ監督はモンツァ戦の2トップではなく、中盤に3人、2列目に2人を置く4-3-2-1に戻す可能性が高そうです。ただし監督は、再び2トップを採用する可能性も否定していません。
ボローニャは前線のロベルト・ピッコリ、右の攻撃を担うリッカルド・オルソリーニ、右サイドのホルムを欠いてアウェー戦に臨みます。ピッコリは相手DFと競り合ってボールをキープし、オルソリーニは右サイドから得点したり、逆サイドへボールを送ったりしてきました。パッラディーノ監督はピッコリの代役として、イエンス・オドゴール、ジェイ・エネム、アルテム・ドフビクを検討しています。オドゴールは低い位置に下りて連係でき、エネムは短いパス交換やゴール前への飛び込み、ドフビクはペナルティーエリア内でクロスを受ける役割に向いています。誰を起用するかで、ボローニャの攻撃の形は変わります。
チーム カリアリ:主な欠場者はマッティア・フェリーチ、リヤド・イドリッシ。4-3-2-1に戻す可能性があり、センターバックにはジェリー・ミナとアレッサンドロ・デイオラを起用する選択肢があります。 ボローニャ:主な欠場者はロベルト・ピッコリ、リッカルド・オルソリーニ、ホルム。前線ではイエンス・オドゴール、ジェイ・エネム、アルテム・ドフビクの起用が考えられます。
過去の対戦ではボローニャが優勢です。カリアリでの直近2試合はいずれも2-0で勝ち、前回の対戦は0-0でした。ただし、アウェーでの2勝で4得点のうち3得点を挙げたオルソリーニとホルムは、今回は出場しません。当時のボローニャを率いていた監督も、現在のパッラディーノ監督ではありません。過去の結果より、今の攻撃陣がどんなチャンスを作れるかが重要です。
日程面では、カリアリはモンツァ戦から約5日、ボローニャはインテル戦から約7日間の休養を取っています。両チームとも数日後にアウェー戦を控えていますが、この試合で主力を休ませるとの発表はありません。試合時間帯のカリアリには、平均時速26.5km、最大瞬間時速59.4kmの北西風が予報されています。予報どおり強風になれば、ロングパスや高いクロスの精度に影響する可能性があります。ロングパスでプレスを回避するカリアリと、左からのクロスをよく使うボローニャは、ともに試合中のボールの軌道に合わせて攻め方を調整する必要があります。
2. マッチアップ分析
最も重要な攻防は、カリアリの中盤から始まります。パッラディーノ監督の就任後、ボローニャはトリノ戦とインテル戦で相手陣内でボールを奪い、先制点につなげました。ボールを奪ったのはニコロ・カンビアーギとフアン・ミランダで、インテル戦ではトンマーゾ・ポベガが仕上げました。カリアリはモンツァ戦で、マルディーニとミシェル・アドポが中盤でボールを失った後に失点しています。カリアリが短いパスで前進しようとしたところでボローニャにボールを奪われれば、守備陣形を整える前に攻め込まれるおそれがあります。ピッコリが不在でもボールを奪える選手は残っているため、この形は脅威です。
カリアリにはプレスをかわす手段もあります。アタランタ戦の先制点は、ジョゼ・ペドロのロングパスを右サイドのアドポが受け、ゴールライン付近まで運んだところから生まれました。低い折り返しをメンディが決めています。メンディが前線でボールをキープできれば、中盤での短いパスを減らし、ボローニャのウイングバックが前に出た後のスペースを突けます。ただし、風でロングパスの精度が落ちたり、メンディがボールを収められなかったりすれば、カリアリはプレスを受けながら中盤を突破する時間が長くなります。
この右サイドでは、両チームの主な攻撃ルートが正面からぶつかります。ボローニャの左ウイングバック、ミランダと2列目のカンビアーギは、パッラディーノ監督の就任後、得点場面に繰り返し絡んできました。ミランダが高い位置まで上がれば、カリアリのジョゼ・ペドロとアドポには、その背後を攻める余地が生まれます。逆にジョゼ・ペドロが攻め上がったまま戻れなければ、カンビアーギが空いたスペースに入り込めます。アドポを2列目に置くか、中盤に置くかもこの攻防に影響します。先発メンバーや両チームが前に出るタイミングによって、同じサイドで主導権を握るチームは変わりそうです。
ボローニャがカリアリの守備陣形を正面から崩す場面では、ピッコリの不在が大きく響きます。ピサカーネ監督が4-3-2-1に戻せば、中盤の3人と2列目の2人でペナルティーエリア手前の中央を固めます。ボローニャが左サイドからクロスを上げても、ピッコリのように中央でセンターバックと競り合い、ボールを収める選手はいません。オドゴールが低い位置に下りてボールを受けた場合、カリアリのセンターバックは付いていくか判断を迫られます。前に出ればその背後へカンビアーギやフェデリコ・ベルナルデスキが走り込めますし、位置を保てばオドゴールが中盤でパスをつなげます。エネムが先発する場合は、レッチェ戦の決勝点のように、サイドから低く入ったボールをゴール前で仕留める形がより重要になります。
反対側では、カリアリのアダム・オベルトがボローニャのナディル・ゾルテアやベルナルデスキと対峙します。モンツァはカリアリが中盤でボールを失った隙に、オベルトの背後へ素早く攻め込み、得点しました。ベルナルデスキが右から中央へ移れば、ゾルテアが外側を駆け上がれます。ただ、ボローニャにはオルソリーニとホルムがいないため、モンツァ戦と同じ攻撃がそのまま再現されるとは限りません。カリアリはマルディーニが中央でボールを扱う際、オベルトの位置と、その背後をカバーするDFの対応もあわせて管理する必要があります。
後半は先発メンバー以上に交代策が重要になります。ボローニャはパッラディーノ監督の就任後、3試合すべてで後半に失点し、トリノ戦とインテル戦では相手の交代選手が得点に直接関わりました。カリアリが同点のままマルディーニとメンディを残せば、ボローニャ守備陣のミスを突ける選手がピッチに残ります。アリュー・ファデラやケビン・カルロスも、ボローニャDFの背後を狙えます。一方、カリアリが先制すると、ピサカーネ監督はマルディーニやメンディを下げて守備を重視してきました。ウディネーゼ戦とアタランタ戦ではリードを守りましたが、ユベントス戦では2人を交代させてから前進する場面が減り、81分に同点ゴールを許しました。カリアリがリードしても、すぐに試合が落ち着くとは考えにくい理由です。
先制点が試合の流れを大きく変える可能性があります。ボローニャはパッラディーノ監督の就任後、3試合すべてで17分以内に先制しました。カリアリは今季、前半のうちにリードを許したインテル戦とモンツァ戦にいずれも敗れています。ボローニャが序盤のプレスで先制すれば、カリアリは普段以上にボールを持って追いかける展開となり、ボローニャにはボールを奪ってから前進するスペースが生まれます。反対に、序盤を同点で乗り切れば、カリアリは守備陣形を保ちながらマルディーニや右サイドのチャンスを待てます。両チームとも最近は後半の試合運びに課題が見られるため、前半の優勢がそのまま最終結果につながるとは限りません。
3. 最終判断と結論
ボローニャが先制し、カリアリが後半に追いつく展開が最も有力です。ボローニャはカンビアーギとミランダが高い位置でボールを奪い、先制点の起点になったことがあります。インテル戦ではポベガがその攻撃を仕上げました。カリアリは直近の試合で、中盤のボールロストから失点しています。ただしピッコリが欠場するため、ボローニャは先制後に前線でボールをキープし、攻撃を続けるのが難しくなります。オルソリーニも不在で、リードを広げる右サイドの得点ルートも弱まります。カリアリにはマルディーニの前進や右サイドからの低いパス、後半の交代策で同点を狙う手段が残っています。予報どおり強風になれば、両チームの高いボールにも影響が出るでしょう。
オッズは順位より試合内容を重視し、ボローニャをわずかに優位と見ていましたが、開幕後はその差が縮まりました。カリアリが多くのチャンスを許しているという評価は、この試合にも当てはまります。ポイントは、ボローニャの欠場者をどう評価するかです。先制点につながるプレスは残っていますが、リード後に前線でボールをキープして追加点を狙う力は弱まりました。その分だけボローニャの優位が薄れたと見て、カリアリの勝利より引き分けの可能性を高く評価します。
予想スコアはホームのカリアリから見て1-1、または0-0です。ボローニャが中盤でボールを奪って先制しても、カリアリが後半に追いつく1-1をより有力と見ます。カリアリが4-3-2-1で中央を固め、ボローニャがピッコリ不在の影響でチャンスを決め切れなければ、0-0もあり得ます。この見通しを変える重要な条件は、ボローニャの新たな前線の選手がピッコリ抜きでもボールをキープできるかどうかです。オドゴールやエネムがその役割を果たせれば、ボローニャがリードを守り、追加点を狙う展開もあり得ます。