【26-27シーズン スペイン・プリメーラ】ラーヨ・バジェカーノ vs エルチェCF 予想・プレビュー キックオフ:10月24日 21:00(日本時間)
ラーヨ・バジェカーノとエルチェCFが、日本時間10月24日21時からエスタディオ・デ・バジェカスでスペイン・プリメーラ第10節を戦います。両チームの勝ち点差は2です。ラーヨ・バジェカーノにとっては今季、バジェカスで最後まで行われる初のリーグ戦となる可能性があり、降格圏にいるエルチェCFには勝利して順位を上げるチャンスです。
1. 試合概要と両チームの状況
ラーヨ・バジェカーノは8試合で勝ち点9を獲得し14位、エルチェCFは9試合で勝ち点7の18位です。ラーヨ・バジェカーノは今季、リーグ戦で毎試合得点している一方、毎試合失点もしています。エルチェCFは開幕からの6試合で16失点を喫した後、直近3試合では1失点に抑えました。今季の失点数は両チームとも17ですが、エルチェCFの守備陣はシーズン序盤から顔ぶれが変わっています。
今季のプリメーラ 試合数・勝敗:ラーヨ・バジェカーノ 8試合・2勝3分3敗/エルチェCF 9試合・1勝4分4敗 得点・失点:ラーヨ・バジェカーノ 12得点・17失点/エルチェCF 11得点・17失点 直近のリーグ戦3試合:ラーヨ・バジェカーノ 1勝2分/エルチェCF 1勝2分
ラーヨ・バジェカーノは前節、ヘタフェとのアウェー戦で11分にアルバロ・ガルシアのゴールで先制しました。28分にヘタフェの選手が退場となり、1時間以上にわたって数的優位に立ったものの、21本のシュートのうち枠内は5本にとどまり、試合は1-1で終了。オサスナとのアウェー戦でもシュート19本中13本がペナルティーエリア外からで、1-1の引き分けでした。ボールを長く保持し、シュートを増やす力はありますが、相手がペナルティーエリア前を固めると、良い位置からフィニッシュする機会が減っています。今季、前半をリードして終えた3試合ではすべて後半に失点し、結果は1勝1分1敗でした。
エルチェCFの最近の変化は、ハビ・モルシージョがセンターバックを務めるようになった時期と重なります。エスパニョールとのアウェー戦では、フェデリコ・レドンドが序盤に退場した後、モルシージョが中盤からセンターバックへ移動。10人で戦ったエルチェCFが3-1で勝利しました。続くセルタ・ビーゴ戦とビジャレアル戦は、いずれも0-0でした。ただし、2試合の無失点は内容が異なります。セルタ・ビーゴ戦では相手に枠内シュートを許しませんでしたが、ビジャレアル戦では期待失点が2.15に達し、マティアス・ディトゥーロの6度のセーブとビクトル・チュストのゴールライン上でのクリアが必要でした。エルチェCFの守備陣形が改善したのは確かですが、直近3試合で1失点という数字を今日もそのまま期待できるほど、各試合の条件は同じではありません。攻撃面でも、エルチェCFは直近2試合連続で無得点です。
今日の守備陣は、マルク・アグアドの足首の負傷により試されます。アグアドはセンターバックから最初のパスを受け、前方へつなぐ役割を担うミッドフィールダーです。レドンドが中盤で代役を務めれば、モルシージョはセンターバックに残れます。モルシージョを本来の中盤に上げる場合は、センターバックの組み合わせを変える必要があります。どちらの配置になるかは、先発発表まで分かりません。ラーヨ・バジェカーノはパテ・イスマエル・シスの警告が取り消され、出場可能になりました。長期離脱中のGK、アウグスト・バタージャの穴はエミル・アウデロが埋めてきました。右サイドバックのアンドレイ・ラツィウとFWのランディ・ンテカは、出場が不透明です。
ベナット・サン・ホセ監督率いるラーヨ・バジェカーノは高い位置からプレスをかけ、ボールを奪い返すと素早く攻めます。左サイドのアドリア・ペドロサとアルバロ・ガルシアが深く攻め上がり、リーグ戦7得点のセルヒオ・カメロがゴール前で仕留めます。マルティン・アンセルミ監督率いるエルチェCFはボール保持を重視しつつ、アウェーでは相手がボールを持つ際に5人の守備陣を並べて対応してきました。攻撃ではフェル・ニーニョへのロングパスやヘルマン・バレラの走り込みを生かし、後半にFWを追加する采配も見せています。
最近の直接対決ではホームチームが続けて勝っていますが、その記録を今日のホームアドバンテージにそのまま当てはめるのは難しいでしょう。昨季の2試合はいずれも、敗れた側に主力の欠場や退場がありました。現在は両チームとも監督が交代しています。ラーヨ・バジェカーノは今季のホーム3試合を、バジェカスではなくレガネスのブタルケで戦いました。バジェカスで開催されたアスレティック・ビルバオ戦は、スタンドから物が投げ込まれて中断。今日の試合では処分によりゴール裏のスタンドが閉鎖されます。クラブとファンが試合中の抗議をやめると報じられた一方、ホイッスルの配布も予告されており、観客の雰囲気をあらかじめホームチームの利点として考えるのは難しい状況です。ラーヨ・バジェカーノはヘタフェ戦から5日、エルチェCFはビジャレアル戦から7日の休養を取っています。両チームとも来週のカップ戦では下部リーグのチームと対戦するため、今日の試合で主力を温存する理由はあまりありません。
2. マッチアップ分析
まず注目したいのは、エルチェCFが自陣でボールを奪い返した直後の場面です。アンセルミ監督がいつも通り短いパスで前進を図るなら、ラーヨ・バジェカーノはカメロとイシ・パラソンがセンターバックのパスコースを限定し、シスとウナイ・ロペスが中盤でボールを受ける選手にプレッシャーをかけられます。ラーヨ・バジェカーノはエスパニョール戦で、相手が後方でボールを失った直後にアルバロ・ガルシアが先制点を挙げました。一方、エルチェCFはレアル・ソシエダ戦でペドロ・ビガスがプレスを受けてボールを奪われ、失点。ビジャレアル戦でも自陣から抜け出すのに苦労しました。アグアドを欠く今日は、誰が最初のパスを受けるかがそれだけ重要になります。
レドンドが中盤に入れば、エルチェCFは直近3試合で使ってきたセンターバックの組み合わせを維持できます。ただ、レドンドはエスパニョール戦の序盤、後方からのパスを処理しきれず、相手をつかんで退場しました。モルシージョを中盤に上げれば、最初のパスを受ける選手は変わりますが、失点減少につながった最近のセンターバックの組み合わせも変わります。どちらの配置が失敗するかは、これだけでは決められません。いずれの選択でも、ラーヨ・バジェカーノのプレスがエルチェCFの中盤、または変更されたセンターバックに向かう点は共通しています。
エルチェCFにはプレスを避ける方法もあります。エスパニョール戦では中盤を経由しないロイ・レビボのロングパスにニーニョが走り込み、得点しました。今日も早い段階でニーニョにボールを送れば、自陣で短いパスを繰り返す必要がなくなります。その分、ラーヨ・バジェカーノがボールを長く保持し、エルチェCF陣内で攻める展開になりやすくなります。アンセルミ監督がポゼッションの原則をどれほど維持し、ロングパスをどれだけ織り交ぜるかで、ラーヨ・バジェカーノが高い位置でボールを奪う機会も変わってきます。
ラーヨ・バジェカーノがボールを長く持つなら、次の焦点はエルチェCFの5人の守備をどう崩すかです。ラーヨ・バジェカーノはオサスナの5人守備に対して多くのシュートを放ちましたが、その大半はペナルティーエリア外からでした。同試合の同点ゴールは、ウナイ・ロペスのパスを受けたペドロサが左のゴールライン近くまで入り、低いボールを送り、カメロが決めた場面から生まれました。エルチェCF戦でも、アルバロ・ガルシアとペドロサが左サイドから相手の背後へ抜け、カメロにボールを送る攻撃が重要です。ラツィウに代わってイバン・バリウが右サイドバックを務めれば、右サイドバックの攻撃参加が減り、ラーヨ・バジェカーノの攻撃が左により集中する可能性があります。エルチェCFがそのサイドの守備陣形を保てば、ラーヨ・バジェカーノは再び遠めからのシュートに頼るリスクがあります。
ペドロサの攻め上がりは、エルチェCFにもチャンスを与えます。ラーヨ・バジェカーノが左サイドでボールを失い、ペドロサが戻る前にエルチェCFが前方へパスを送れば、ルーカス・セペダがその背後のスペースを突けます。ニーニョがロングパスを受けてセンターバックと競り合い、バレラが前へ出る攻撃も考えられます。ラーヨ・バジェカーノはエスパニョール戦で、高い最終ラインの背後へのパスから失点しました。ただ、エルチェCFのカウンターは直近2試合で得点に結びついていません。ビジャレアル戦でもバレラのクロスはアビエル・オソリオに向かいましたが、相手DFに阻まれました。スペースを狙えることと、その攻撃を決めきれることは分けて考える必要があります。
後半は、先制したチームによって両監督の采配が変わります。ラーヨ・バジェカーノがリードすれば、エルチェCFは60分前後に攻撃の人数を増やし、ニーニョとオソリオを同時に起用したり、クロスや走り込みを増やしたりする可能性があります。アンセルミ監督はレアル・マドリード戦で、後半にセペダとトマ・レマルを投入し、0-2から2-2に追いつきました。ラーヨ・バジェカーノが前半をリードして終えた3試合すべてで後半に失点していることも、エルチェCFの追い上げを後押しする材料です。ただ、エルチェCFが5人の守備を保てず前に出れば、アルバロ・ガルシアやホルヘ・デ・フルートスがカウンターを仕掛けるスペースも生まれます。エルチェCFの攻撃的な交代が同点弾につながるか、ラーヨ・バジェカーノの追加点につながるかは、ボールを失う位置次第です。
エルチェCFが先制すると、ラーヨ・バジェカーノは苦手としてきた密集した守備を相手にすることになります。その場合、ペドロサの折り返しやフロリアン・ルジューンのセットプレーが同点への道筋として残ります。4月の直接対決でも、ラーヨ・バジェカーノは10人となったエルチェCFからすぐに得点できず、後半にアルバロ・ガルシアが左からクロスを送り、交代出場のンテカが決めて1-0で勝ちました。当時と今日では監督も選手構成も異なりますが、数的優位と攻撃回数だけではエルチェCFの守備をすぐには崩せなかった点は参考になります。
3. 最終予想と結論
スコア予想はラーヨ・バジェカーノ1-1エルチェCFです。アグアドを欠くエルチェCFの最初のパスにプレスをかけるか、左サイドのペドロサとアルバロ・ガルシアを起点に、ラーヨ・バジェカーノが先制する展開をより有力と見ています。その後、エルチェCFが5人の守備でペナルティーエリア前を固めれば、ラーヨ・バジェカーノは追加点を奪うのが難しくなります。アンセルミ監督が60分前後に攻撃の人数を増やし、ニーニョへのパスやサイドからのクロス、セットプレーを生かせば、エルチェCFが1点を返す可能性があります。ラーヨ・バジェカーノがリードした後に後半失点を重ねていること、エルチェCFのアウェーでの守備方針、アンセルミ監督の攻撃的な交代が、この予想を支えています。
市場はラーヨ・バジェカーノの選手層とホームゲーム、エルチェCFの今季1勝と17失点を根拠に、ホームチームの勝利を高く評価しています。ラーヨ・バジェカーノが先制する根拠は十分ありますが、エルチェCFの5人守備を前に追加点を奪う難しさと、先制後にエルチェCFが攻撃的な選手を投入することを考えると、リードを最後まで守り切る可能性は市場の評価より低いと見ています。ただし、エルチェCFが前半30分間に後方で短いパスを繰り返し、何度もボールを奪われるなら、見通しは変わります。ラーヨ・バジェカーノが早い時間帯に2点差をつければ、エルチェCFは守備の人数を減らして前に出ざるを得ず、ホームチームがカウンターからさらに点差を広げる展開もあり得ます。