【2026-27 UEFAヨーロッパリーグ】TSG1899ホッフェンハイム vs ベシクタシュ 分析・プレビュー キックオフ:10月16日 04:00(日本時間)
TSG1899ホッフェンハイムとベシクタシュが10月16日04時(日本時間)、ジンスハイムのSNPアレーナでUEFAヨーロッパリーグ リーグフェーズ第2節を戦います。公式戦では初対戦です。ブンデスリーガで不振にあえぐホームチームと、シュペル・リグ上位につけるアウェーチームでは、直近の結果に差があります。ただ、勝敗の鍵を握るのは、ボールを奪った直後に相手の守備をどう攻略するかです。
1. 試合概要と両チームの状況
TSG1899ホッフェンハイムは昨季のブンデスリーガを5位で終え、欧州大会の出場権を得ました。しかし今季はリーグ戦5試合で1勝4敗、17位に沈んでいます。ヨーロッパリーグ初戦ではOFIクレタに0-2で敗れ、公式戦は現在3連敗中です。一方、ベシクタシュはシュペル・リグで2位につけ、ヨーロッパリーグ初戦ではマルセイユに4-1で勝ちました。TSG1899ホッフェンハイムにとっては連敗を止め、欧州大会で初の勝ち点を得るべき試合です。ベシクタシュはマルセイユ戦の勝利に続き、リーグフェーズ序盤の好結果を維持したいところです。
項目 リーグ戦の順位:TSG1899ホッフェンハイムはブンデスリーガ17位・勝ち点3/ベシクタシュはシュペル・リグ2位・勝ち点15 ヨーロッパリーグ初戦:TSG1899ホッフェンハイムはOFIクレタにアウェーで0-2の敗戦/ベシクタシュはマルセイユにホームで4-1の勝利 直近の公式戦10試合:TSG1899ホッフェンハイムは3勝1分け6敗・17得点22失点/ベシクタシュは7勝3敗・23得点10失点
直近10試合の記録は、データセンターの試合結果をもとにしています。TSG1899ホッフェンハイムには昨季最終盤の3試合が含まれ、ベシクタシュにはヨーロッパリーグ予選も含まれます。そのため、最近の勝敗だけで現在の実力差を決めつけるのは難しいです。
TSG1899ホッフェンハイムの不振には、リードを守り切れなかった試合が大きく影響しています。今季のリーグ戦ではケルンとドルトムントを相手に先制しながら敗れ、ハンブルク戦でも2-1と逆転した後に2-3で負けました。リーグ戦とヨーロッパリーグの計6試合で喫した15失点のうち、9失点は60分以降です。これをすべて体力の問題で説明することはできません。ハンブルク戦ではベルナルドが退場し、別の試合では最終ラインでのボールロスト、相手GKのロングボールへの対応ミス、セットプレーの守備がそれぞれ失点につながりました。ただ、後半に相手が攻撃の選手を投入した際、守備が対応できなかった場面は繰り返されています。
攻撃まで同じように不振だったとは言い切れません。TSG1899ホッフェンハイムはOFIクレタ戦で21本、パーダーボルン07戦で22本のシュートを記録しました。問題は、ボールを長く保持した2試合で、中央からのラストパスやシュートを十分に得点へ結びつけられなかったことです。一方、今季唯一のリーグ戦勝利となったシュトゥットガルト戦では、ボールを奪った直後に裏へ抜けるパスを通し、アダム・フロジェクの2得点を生みました。クリスティアン・イルツァー監督も、ベシクタシュをボール保持を重視するチームと評し、これまでの試合とは違う展開を予想しています。ベシクタシュが前に出てくれば、TSG1899ホッフェンハイムはシュトゥットガルト戦で効果を発揮した攻撃を再び狙えます。
ベシクタシュはマルセイユ戦で高い位置からプレスをかけ、ボール奪取後の速攻やコーナーキックから得点しました。しかし直近のコジャエリスポル戦では、前半を2-1で終えた後、後半に守備ラインの裏を突かれました。データセンターの時間帯別期待ゴール数でも、前半はベシクタシュが1.75対0.43と上回った一方、後半は0.49対1.08と下回っています。1試合だけで後半に継続的な体力低下があるとは断定できません。マルセイユ戦ではむしろ後半に3得点しています。今日注目したいのは、ベシクタシュがリードしながら攻撃を続ける中で、相手に守備ラインの裏への侵入を許した点です。
両チームとも攻撃陣に欠場者がいます。TSG1899ホッフェンハイムはセンターバックのアルビアン・ハイダリとウイングのパトリック・ヴィマーを欠きます。カバクとマチャダがセンターバックを組む可能性が高いものの、このコンビが先発したハンブルク戦でも、セットプレーの後のボール処理から失点しました。ベシクタシュは前線のドゥシャン・ヴラホヴィッチと右サイドのヴァーツラフ・チェルニーが不在です。ヴラホヴィッチの欠場はペナルティーエリア内での決定力だけでなく、相手DFを引きつける動きにも影響します。チェルニーがいない右サイドでは、ムリロと築いていた連係を別の選手が担う必要があります。予想先発にはオ・ヒョンギュが最前線に入り、ポクとトロサールも攻撃陣に名を連ねています。なお、予想先発は公式発表ではありません。
両チームに公式戦での対戦記録はありません。2016年の親善試合では0-0で引き分けましたが、現在の監督や選手構成を踏まえた判断材料にはしにくいです。ジンスハイムでの開催でも、スタンドの後押しが普段と同じになるかは分かりません。ドイツメディアのSWRは、トルコ人ファンの声援が大きくなると見込んでいます。実際の観客構成は試合前には確定できません。日程面では、TSG1899ホッフェンハイムは前戦から5日空けてホームで戦う一方、ベシクタシュは4日間の休養後にドイツへ移動しました。さらにベシクタシュは、この試合の4日後にトラブゾンスポルとのアウェー戦を控えています。
2. マッチアップ分析
最も重要なポイントは、TSG1899ホッフェンハイムの裏へのパスと、ベシクタシュの守備ライン背後のスペースです。シュトゥットガルト戦では、コンテとカバクが相手のパスをカットし、すぐに前方へつないでフロジェクの2得点を演出しました。ベシクタシュはマルセイユ戦で、守備ラインが整っていない瞬間に1本のパスで1対1の好機を許し、コジャエリスポル戦の後半にも相手FWの裏への抜け出しからシュートを打たれています。ベシクタシュがアウェーでも高い位置でボールを持つなら、フロジェクが狙えるスペースが生まれます。エミルハン・トプジュが担うと見られる守備エリアで、そうしたパスを止められるかが鍵です。
その前提は、ベシクタシュがどう戦うかにかかっています。ヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督はアウェーでもホームと同じようにプレーする意向を示しつつ、後ろに下がって相手を迎え撃つ可能性にも触れました。ベシクタシュが先制後に守備ラインを下げれば、TSG1899ホッフェンハイムが裏を狙えるスペースは小さくなります。ホームチームはOFIクレタ戦やパーダーボルン07戦のように、ボールを長く保持して引いた守備を崩さなければなりません。その2試合ではシュート数こそ多かったものの、合計得点は1点にとどまりました。したがって、TSG1899ホッフェンハイムにとって大切なのは、ボールをどれだけ長く持つかよりも、どの位置で奪い、どれだけ早く前進できるかです。
同じ構図は逆方向にも当てはまります。ベシクタシュはマルセイユ戦の序盤にプレスをかけて相手のビルドアップを難しくし、相手がボールを失った直後の攻撃から得点しました。TSG1899ホッフェンハイムはドルトムント戦で、アブドゥラフが自陣でボールを奪われた後に失点しています。今日もアブドゥラフとベルガーがベシクタシュの最初のプレスを受けます。2人がプレスをかわして前方へパスを出せれば、フロジェクに好機が訪れます。自陣でボールを失えば、オルクン・コクチュやベシクタシュの2列目の選手がゴールに近い位置から攻撃を始めます。どちらにプレスが有利に働くかは、どの位置でボールを奪うかに左右されます。
セットプレーでは、ベシクタシュの得点パターンがより明確です。マルセイユ戦では、オルクン・コクチュのコーナーキックをムリロが頭で合わせました。TSG1899ホッフェンハイムは今季、セットプレーの守備から4失点しており、そのうち3失点はこぼれ球を完全に処理できなかった後に生まれています。カバクとマチャダがそろって先発したハンブルク戦でも、セットプレー後のボール処理から2失点しました。ヴラホヴィッチが不在でも、オルクン・コクチュのキックやムリロらの空中戦は残ります。TSG1899ホッフェンハイムの守備陣には、最初の競り合いだけでなく、その後のボールも相手より先に処理する必要があります。
ヴラホヴィッチとチェルニーの欠場を考えると、ベシクタシュが普段とまったく同じ攻撃を見せるとは限りません。チェルニーはコジャエリスポル戦の先制点で、ムリロの前進に合わせて低いパスをつなぎました。ヴラホヴィッチは直近のリーグ戦4試合で連続得点を記録しています。マルセイユ戦では、オライタンがボールを奪った後、ポクが続く攻撃を得点に結びつけました。トロサールはサイドでも中央でも攻撃に絡めますし、オ・ヒョンギュも最前線の代役候補です。ただし、この選手たちがそろって先発し、ヴラホヴィッチとチェルニーの役割をどこまで補えるかは十分に検証されていません。ベシクタシュがチャンスを作れても、決定力には別途注目が必要です。
後半の交代も勝敗を左右する可能性があります。TSG1899ホッフェンハイムは今季、60分以降の失点が多い一方、ベシクタシュはヴラホヴィッチが不在で交代カードの攻撃陣が手薄です。反対に、TSG1899ホッフェンハイムにはクラマリッチやアスラニを投入する選択肢があります。ホームチームがリードすれば、イルツァー監督はシュトゥットガルト戦のようにDFを投入してリードを守ることもできます。ただし、ベシクタシュのセットプレーは交代要員の数に関係なく脅威です。ベシクタシュがリードした場合、TSG1899ホッフェンハイムは攻撃の人数を増やす可能性が高く、その際はポクのカウンターを防がなければなりません。両チームとも、先制後の試合運びが追加点と失点に直結します。
3. 最終見解と結論
ベシクタシュが1-2で勝つ可能性が高いと見ています。ベシクタシュはオルクン・コクチュのセットプレーや、相手陣内でボールを奪った直後の攻撃から先制点を狙えます。TSG1899ホッフェンハイムにも、ベシクタシュの守備ラインの裏へフロジェクを走らせて1点を取る道筋があります。しかし、ホームチームが結果を求めて攻撃の人数を増やせば、ベシクタシュが再びボールを奪って前進したり、セットプレーから追加点を挙げたりする可能性があります。ベシクタシュの攻撃陣の欠場者を踏まえると、大差がつく展開よりも、両チームが得点する1点差の勝負が有力です。
TSG1899ホッフェンハイムのカウンターは、ベシクタシュが守備ラインを高く保つときに最も効果を発揮します。ただ、ベシクタシュは先行すれば守備ラインの高さを調整できます。セットプレーは、ホームチームがどんな戦い方を選んでも、ベシクタシュがTSG1899ホッフェンハイムの繰り返しの課題であるこぼれ球の処理を突ける場面です。TSG1899ホッフェンハイムは今季、何度も先行しながら後半に失点しており、追いかける展開になれば相手のカウンターにも対応しなければなりません。こうした条件がアウェーチームに傾くと見ています。
市場は昨季の戦力とホーム開催を根拠に、TSG1899ホッフェンハイムを優勢と評価しています。昨季の成績は有効な判断材料ですが、トルコ人ファンの声援が大きくなるとの見通しを踏まえると、今試合のホームアドバンテージは普段より小さくなる可能性があります。市場の評価と私たちの見立てが最も大きく分かれるのは、TSG1899ホッフェンハイムがセットプレー後のこぼれ球を処理できなかった場面が、ベシクタシュの得点パターンと直接重なる点です。ただし、カバクとマチャダがこぼれ球を安定してクリアし、ベシクタシュが高い守備ラインを長く維持するなら、フロジェクの裏への抜け出しが勝敗をTSG1899ホッフェンハイム側に傾ける可能性もあります。