【2026年中国・スーパーリーグ】深圳新鵬城 vs 河南嵩山龍門 分析プレビュー キックオフ:10月9日20:35(韓国時間)
深圳新鵬城と河南嵩山龍門が10月9日午後8時35分(韓国時間)、深圳市体育中心体育場で中国・スーパーリーグ第27節を戦います。勝ち点1差の両チームは、この試合を含めて残り4試合です。河南が先制する展開も、深圳新鵬城が後半に追いつく展開も十分考えられるだけに、先制後の試合運びが重要になります。
1. 試合概要と両チームの現状
深圳新鵬城は26試合で勝ち点28の11位、河南は勝ち点27の12位です。15位の武漢三鎮は勝ち点21で、どちらも残留は確定していません。両監督は10月8日の記者会見で、残り試合の重要性を強調しました。両チームとも勝ち点3が必要ですが、結果を左右するのはモチベーションの差より、それぞれが選ぶ戦い方でしょう。
2026年中国・スーパーリーグ、26試合終了時点 順位・勝ち点:深圳新鵬城 11位・28点/河南 12位・27点 勝・分・負:深圳新鵬城 8勝4分14敗/河南 8勝9分9敗 得点・失点:深圳新鵬城 34・45/河南 33・35 直近5試合:深圳新鵬城 1勝2分2敗/河南 4分1敗
河南の現在の勝ち点には、シーズン開幕前に科された勝ち点6の減点が反映されています。試合結果だけで計算すれば勝ち点33です。両チームの勝利数は8で同じですが、河南は深圳新鵬城より5敗少なく、引き分けが5試合多くなっています。そのため、順位以上の成績を残しているとは言えますが、この数字だけで河南のアウェー勝利を予想することはできません。攻撃面では深圳新鵬城が34得点、河南が33得点とほぼ互角で、失点は河南が10少ないです。
深圳新鵬城は6月にロビー・ニールソン監督が就任してから11試合で3勝2分6敗、14得点20失点です。それ以前の15試合は5勝2分8敗、20得点25失点でした。監督交代が成績向上につながったとは言いにくい状況です。ただし、攻撃の形には変化が見られます。以前はウェスリーへのロングボールに大きく依存していましたが、ニールソン監督は後方から短いパスをつないで前進しようとしています。北京国安とのアウェー戦で0-4と敗れた後、強いプレッシャーで準備していたパス回しを実行できなかったと説明しつつも、戦い方は維持する考えを示しました。
深圳新鵬城の最近の試合には、それぞれ異なる条件がありました。遼寧鉄人とのアウェー戦では、アデミが中盤でボールを奪い、DFラインの裏へ抜け出して同点ゴールを決めました。さらに94分、ジャン・ジーペンのミドルシュートで2-1の逆転勝利を収めています。山東泰山とのアウェー戦では開始直後に失点しましたが、相手が29分に退場者を出した後、1-1で引き分けました。長時間にわたって数的優位に立ちながら逆転できなかった試合です。直近のホーム2試合も浙江FCと引き分け、上海海港に敗れています。こうした結果だけで、深圳新鵬城の後半の追い上げが常に勝利につながるとは言えません。
河南は直近5試合で4分1敗です。引き分けが続いていますが、試合内容は一様ではありません。遼寧鉄人とのアウェー戦では60分までに4-1とリードしながら、その後の24分間で3失点し、4-4に追いつかれました。成都蓉城戦では前半に優勢に進めながら得点できず、0-0で終えています。昨季リーグ戦でアチョンポンとカルドソが挙げた合計24ゴールを、今季は両選手不在のなかで補わなければなりませんでした。河南の1試合平均得点は昨季の1.73から、今季は26試合で1.27に減少しています。グスタヴォが攻撃の中心を担っていますが、試合を支配することとゴールを決めることの間には、まだ差があります。
河南の守備にはルーカス・マイアとマイダナがいます。ルーカス・マイアは正面からの守備、マイダナはカバーリングを得意とする組み合わせと評価されています。攻撃時には、セットプレーのターゲットにもなる2人です。ダニエル・ラモス監督はシーズン前から4-3-3と高い位置からのプレッシングを基本に据え、引き分けが続いた最近も戦い方を変える考えは示していません。後方からパスをつないで前進しようとする深圳新鵬城を相手に、河南の今季の構想が試されます。
選手起用については、確定事項と可能性を分けて考える必要があります。ニールソン監督は欠場の可能性があるのはヤン・イーミンだけと話し、ウェスリーやオウスを含む他の選手は十分に練習できたとしています。代表活動から戻ったダイ・ウェイジュンを先発させるかは試合当日に決めるとのことです。一方、ジャン・ジーペンは8月29日からトップチームの活動から無期限で除外されており、提供された情報には解除の発表がありません。出場できるとは断定できませんが、欠場となれば深圳新鵬城は最近の終盤の得点を生んだミドルシュートと空中戦の戦力を1人失います。
両チームはリーグ戦で直近3度対戦し、すべて河南が勝利しています。この間の得失点は河南から見て8-1です。昨季はルーカス・マイアとマイダナが深圳新鵬城からヘディングでゴールを奪いました。ただし、当時の河南の得点に関与したアチョンポンとカルドソはすでに退団しており、今季5月の対戦もニールソン監督就任前に河南のホームで行われたものです。過去の対戦結果そのものより、今も残るナザリオのキックと、2人のセンターバックの空中戦の強さが今回に生かせる要素です。
両チームは直近のリーグ戦から約4週間空いており、次の試合までは7〜8日の間隔があります。深圳のキックオフ頃の予報は気温24.2°C、降水確率0%、風速9.7km/hです。休養や天候だけでどちらが有利かは決められません。雨の予報はなく、深圳新鵬城のパス回しと河南のプレッシングがどれほど機能するかを見極めやすい条件です。
2. マッチアップ分析
最大の焦点は、深圳新鵬城の後方からのビルドアップと河南の前線からのプレッシングです。ニールソン監督は相手のプレッシング範囲の外でボールを回そうとしていますが、北京国安戦では実戦のプレッシャーを受けてパスがつながりませんでした。ラモス監督が狙う高い位置からのプレッシングが今日も強く機能すれば、河南は深圳新鵬城陣内でボールを奪い、短い距離から攻撃できます。ただし、北京国安と河南のプレッシング強度が同じだと示す根拠はないため、あの敗戦をそのまま今日の結果に当てはめることはできません。
深圳新鵬城にも対抗策があります。ウェスリーが出場すれば、プレッシャーを受けるなかで短いパスにこだわらず、前線へ長いボールを送ることもできます。短いパスでプレスをかわした場合は、アデミが河南のDFラインの裏へ抜け出す形が狙えます。アデミは遼寧鉄人戦で中盤のボール奪取直後にそのスペースへ走り込み、得点しました。河南も上海申花戦で、DFラインの裏へ送られたロングボールから失点したことがあります。深圳新鵬城がどこでボールを奪うか、あるいはプレスをどうかわすかによって、同じ河南の前進がプレッシングの利点にも、守備の負担にもなり得ます。
河南が深圳新鵬城のゴールに迫るうえで、右サイドからのクロスとセットプレーは具体的な得点パターンです。最近の試合ではナザリオとマラニョンが右から上げたクロスを、グスタヴォがヘディングで仕留めました。ルーカス・マイアも遼寧鉄人戦でコーナーキックからヘディングゴールを決めています。深圳新鵬城は昨季の河南とのホーム戦で、サイドからのクロスとフリーキックの両方からヘディングで失点しました。ヤン・イーミンが欠場すれば、山東泰山戦で先発した守備陣の1人を入れ替えて空中戦に臨むことになります。サイドでクロスを許す回数や、ペナルティーエリア付近でのファウルが前半の失点リスクに影響しそうです。
一方、深圳新鵬城がクロスだけで河南のセンターバックコンビを崩さなければならない理由はありません。ルーカス・マイアは正面からの守備に強く、ジャン・ジーペンの出場も不透明です。深圳新鵬城には、最初の攻撃の後にこぼれ球を拾ってシュートする形のほうが、より具体的な選択肢としてあります。浙江FC戦では、途中出場のシア・ダーロンがウェスリーのパスとアデミのシュートに続くこぼれ球を押し込みました。山東泰山戦ではダイ・ウェイジュンが、ブロックされたボールを拾って同点ゴールを決めています。ダイ・ウェイジュンが先発を外れても、ニールソン監督には後半に投入する選択肢が残ります。
試合の流れ 前半の後方からの組み立て:河南の課題は高い位置でボールを奪うか、右からのクロスでチャンスを作ること/深圳新鵬城の課題はプレスをかわし、アデミやウェスリーにつなぐこと 後半にリードした場合:河南の課題は交代と守備位置の調整でリードを守ること/深圳新鵬城の課題は選手交代後、DFラインの裏やこぼれ球を狙うこと
後半の戦い方は前半と同じくらい重要です。河南は直近5試合で挙げた7得点のうち6点を60分までに決めていますが、許した10失点はすべて後半でした。先にリードした3試合でも勝利がありません。遼寧鉄人戦では4-1のリードが4-4に変わる間、ラモス監督は追加の交代を行わず、同点にされた後の86分に3人を一気に交代させました。失点の原因は試合ごとに異なるため、交代のタイミングだけで後半の問題すべてを説明することはできません。それでも今日リードした場合、ラモス監督が失点にどう対応するかは注目点です。
深圳新鵬城は第21〜26節の6試合で挙げた6得点のうち、5点が後半のゴールです。ニールソン監督がハーフタイムにリ・ニンとジャン・ジーペンの位置を入れ替えた重慶銅梁龍戦では63分に得点が生まれ、浙江FC戦ではシア・ダーロンが投入からわずか1分でゴールを決めました。後半の得点すべてを監督の采配の効果とは言えませんが、選手やポジションを変えて攻めた例はあります。ウェスリーとオウスが練習をこなすなか、シア・ダーロンやダイ・ウェイジュンを起用するタイミングが、河南の後半の対応と絡んできそうです。
とはいえ、河南がリードすれば必ず追いつかれるわけではありません。深圳新鵬城が前半から自陣で何度もボールを失えば、後半に追いつくために必要な得点は増えます。ラモス監督がリード後に守備位置を下げたり、早めに交代させたりすれば、深圳新鵬城が狙うDFラインの裏のスペースも小さくなります。反対に、深圳新鵬城が最初からウェスリーへロングボールを送れば、河南が高い位置でボールを奪う場面は減るかもしれません。前半のパス選択と、河南が先制した後の対応をあわせて見る必要があります。
3. 最終判断と結論
予想スコアは深圳新鵬城 2-2 河南です。河南が前半にプレッシング、または右サイドからのクロスやセットプレーで先制し、深圳新鵬城が後半序盤にDFラインの裏を突いて追いつく展開を予想します。河南が60分前後に再びリードしても、深圳新鵬城が交代後にこぼれ球を狙って同点にする可能性のほうを高く見ています。
この見立てには、両チームの戦術と選手構成がともに影響します。ラモス監督の前線からのプレッシングはニールソン監督が試みる短いパスでの後方からの組み立てとぶつかるため、河南には先制の具体的な形があります。一方で、河南は最近、先にリードした試合で後半に失点を繰り返しており、ニールソン監督は選手交代やポジション変更の後に得点した例があります。深圳新鵬城にはウェスリーやシア・ダーロンなど追い上げに使える選手がいますが、ジャン・ジーペンのトップチーム活動からの除外が解除されていなければ、終盤に逆転を狙う選択肢は減ります。
マーケットは河南の少ない敗戦数と直接対決3連勝を根拠に、アウェーチームをわずかに上に見ています。私たちが異なる見方をするのは、先制した後の展開です。河南が先に得点する根拠は十分ありますが、先にリードした最近の3試合ではすべて後半に失点し、1敗2分で勝利がありません。ただし、ラモス監督が休養期間中にリード時の交代や守備位置を調整していたなら、この予想の中心となる前提は弱まります。河南がリードした後に深圳新鵬城の後半の攻撃をしのげば、アウェーの1点差勝利に終わる可能性もあります。