[2026 Kリーグ1] 仁川ユナイテッド vs ポハン・スティーラーズ 分析プレビュー キックオフ: 10月9日 16:30(韓国時間)
仁川ユナイテッドとポハン・スティーラーズが10月9日午後4時30分、仁川サッカー専用球場でハナ銀行Kリーグ1 2026第31節を戦います。レギュラーリーグ終了まで両チームに残された試合は、この日を含めて3試合です。ファイナルA進出を争う8位仁川ユナイテッドと7位ポハン・スティーラーズの勝ち点差はわずか1です。
1. 試合概要および両チームの現状
6位の大田ハナシチズンと7位のポハン・スティーラーズが勝ち点40、仁川ユナイテッドが39、9位のFC安養が38で続いています。仁川が勝てばポハンを逆転しますが、引き分けなら順位は変わりません。大田はこの日の午後2時から全北現代モータースと先に試合を行います。その結果を把握した上でキックオフを迎える両チームにとって、後半の試合運びには6位との勝ち点差も影響を与える可能性があります。
チーム 仁川ユナイテッド: 直近のリーグ戦の流れは3試合未勝利・1得点、7月18日以降のホーム6試合は2勝4分け / 試合後の日程は10月18日の江原FC戦(アウェイ) ポハン・スティーラーズ: 直近のリーグ戦の流れは2試合4得点、前節のFCソウル戦は2-1で勝利 / 試合後の日程は10月13日のジョホール・ダルル・タクジム戦、10月18日のFC安養戦
仁川は昨季Kリーグ2優勝で復帰を果たした後、シーズン序盤こそホームで苦しんだものの、7月18日の全北現代戦以降はリーグ戦のホーム6試合で負けていません。ただし、そのうち4試合が1-1の引き分けでした。ホームで着実に勝ち点を拾うことと、リードした試合を勝ち切ることは別の課題です。9月20日の大田戦ではペリアのゴールで先制しながら、後半アディショナルタイムにクロスから同点ゴールを許しました。
直近のリーグ戦3試合で1得点にとどまっている攻撃陣も、メンバー構成と対戦相手を合わせて見る必要があります。蔚山HDや江原FCといったアウェイゲームが続いたうえ、江原戦ではキム・ゴンヒ、パク・ギョンソプ、ペリアが欠場しました。その試合で仁川は後半の立ち上がりにイ・チョンヨンやイ・ミンヒョクのシュートで見せ場を作ったものの、江原のGKパク・チョンヒョの壁を崩せませんでした。ムゴシャとともに前線で制空権を争い、クロスに合わせてくれるペリアの不在は、普段の攻撃パターンにも影響を及ぼしました。
京仁日報(10月7日)は代表活動を終えたキム・ゴンヒとパク・ギョンソプの復帰を報じ、ベストイレブン(10月7日)はペリアが出場に向けて準備を進めていると伝えました。先発出場まで確定したわけではありませんが、キム・ゴンヒが出場すれば、イ・ジュヨンのCKに合わせるセンターバックがフアン・イビサと合わせて2枚になります。パク・ギョンソプはリードした状況で守備の枚数を増やす際に計算できる戦力です。ペリアがムゴシャと前線に並べば、左からのクロスを自ら仕留めることも、ムゴシャへ落とすことも可能になります。
ポハンはイ・ホジェの移籍以降、得点源を複数の選手に分散させてきました。リーグ戦3試合連続ノーゴールから一転、大田戦とFCソウル戦で奪った4ゴールは、ジョルジ、ジュニーニョ・ロシャ、西矢健人、ファン・ソウンがそれぞれ記録しています。キ・ソンヨンのロングパス、ワンデルソンのクロスやロングスロー、ジョルジの空中戦の競り合いが攻撃の起点となります。一方で、相手守備陣がブロックを固めていた9月9日の金泉尚武戦では、後半に相手が10人になったにもかかわらず得点を奪えませんでした。
パク・テハ監督率いるチームは、スティールヤードの改修工事やアクシデントにより本拠地を長期間使えなかった今季も、アウェイで勝ち点を積み上げてきました。8月25日までに今季のアウェイ14試合で7勝を挙げています。そのため、仁川への遠征そのものを決定的なマイナス要素と見るのは早計でしょう。ただし日程面は異なります。仁川が9月27日の試合から中11日(12日間)空いているのに対し、ポハンは9月20日の試合から中18日(19日間)の休養を取りました。さらにポハンはこの試合の4日後、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のジョホール・ダルル・タクジム戦を控えています。パク・テハ監督がこのリーグ戦でスタメンを大きく入れ替える理由は薄いものの、試合の中でキ・ソンヨンの出場時間をどのようにマネジメントするかは注目すべきポイントです。
今季の直接対決はポハンが1勝1分けとリードしています。3月の対戦は1-1、5月に仁川サッカー専用球場で行われた試合はポハンが1-0で勝利しました。しかし5月の仁川はムゴシャを負傷で欠き、前節から先発8人を入れ替えていました。ポハンの対決2試合における得点者はいずれも、その後にチームを去ったイ・ホジェでした。当時の対戦結果だけで今回の攻撃力を比較するのは難しいと言えます。
2. マッチアップ分析
ユン・ジョンファン監督はGKから組み立てるビルドアップを一貫して維持してきました。仁川は勝利しなければポハンを追い抜けないという順位の状況も踏まえると、ホームチームがボールを保持して前進する時間が長くなる可能性が高いです。ポハンは相手が前に出てきた背後のスペースをロングパスで突く狙いを持てます。FCソウル戦ではワンデルソンのロングスローから早い時間帯に先制点を奪い、大田戦ではキ・ソンヨンのロングパスを受けたワンデルソンのグラウンダークロスが得点に結びつきました。
仁川には後方からのビルドアップにおけるリスクが存在します。9月の富川FC 1995戦ではキム・ミョンスンのパスをガレゴに奪われて先制を許し、江原戦の立ち上がりにもハイプレスを受けてボールを前に運べず苦戦しました。ポハンが試合を通じて高い位置からプレスをかけ続けてきたチームとは言えません。しかし、パク・テハ監督が時間帯を限定してプレスを仕掛けてきた場合、仁川が右サイドでボールを失った後にワンデルソンのクロスやポハンのMF陣による2列目からの飛び出しまでケアしなければならない状況に陥る恐れがあります。
仁川が後方からのパスを焦らず、相手が前進してくるスペースを先に消すことができれば展開は変わってきます。ポハンはロングボールを使って素早く攻める形を得意としているものの、金泉尚武戦では陣形を整えて待ち構える守備を前に崩し切れませんでした。ユン・ジョンファン監督は江原のアウェイ戦で相手アタッカーにシュートコースを与えない守り方を意識させ、後半には中盤を深く引き込ませる采配も見せました。ホームゲームだからといって、仁川が同じテンポで攻め上がり続けるとは限りません。
仁川がポハンの守備を崩すストロングポイントは左サイドとセットプレーです。レアンドロが左サイドで仕掛けてイ・ジュヨンがクロスを配給し、ペナルティエリア内でムゴシャやペリアが合わせる形です。富川FC 1995戦ではレアンドロの低いクロスをペリアがスルーしてムゴシャのゴールを演出し、大田戦ではイ・ジュヨンのクロスをペリアがオーバーヘッドキックで沈めました。ペリアが先発を外れる場合、この連携が機能し始める時間帯は後ろにずれ込むことになります。
セットプレーではイ・ジュヨンの高精度なキックとセンターバック陣の空中戦が鍵を握ります。キム・ゴンヒは済州SK戦でイ・ジュヨンのCKから2得点を挙げ、フアン・イビサも富川FC 1995戦でCKのこぼれ球からゴールを決めました。ポハンは最近2点リードを奪っていた済州SK戦、大田戦、FCソウル戦のいずれでも失点を喫しています。なかでも大田戦の2失点は、後半84分のCKのこぼれ球と88分の直接FKから生まれたものでした。直近の数場面だけでポハンの守備全体を断じることはできませんが、仁川がイ・ジュヨンのプレースキックからセットプレーを仕掛ける際、ポハンがエリア内での競り合いやセカンドボールの処理をどう対応するかは見逃せない要素です。
ポハンが先制した場合、こうした構図はより顕著になるでしょう。仁川は追いつくためにサイド攻撃とセットプレーを増やさざるを得ず、ポハンはボールを奪った後に前がかりになった相手の背後をカウンターで突くことができます。ポハンが大田戦とFCソウル戦で2-0とリードしながらも失点した事実は、仁川にとっても挽回するチャンスが十分にあることを示しています。逆に仁川が先制した場合は、ポハンがロングボールや交代カードを使って圧力をかけてくるはずです。仁川もまた、大田戦の終了間際にクロスを跳ね返し切れず勝利を逃した苦い経験を持っています。
両指揮官の選手交代も後半の勝敗を分けます。ユン・ジョンファン監督は前回の大田戦で、先発メンバーのコンディションを見極めながら交代を遅らせたと説明しました。一方のパク・テハ監督は前節のFCソウル戦でもトランジスカを投入するなど攻撃的な采配を振るいました。キ・ソンヨンは直近のリーグ戦2試合とも70分台にベンチに下がっています。今回もその時間帯にポハンの中盤構成が変わるようであれば、仁川のCKやFKを誰が先にクリアできるかが重要になってきます。もっとも、キ・ソンヨンの交代そのものが失点の直接的な原因と決めつけることはできません。
3. 最終判断および結論
仁川ユナイテッドの2-1での勝利を予想します。ポハンがロングスローやサイドからのクロスで先制する展開も考えられますが、仁川が左サイドの崩しから追いつき、後半のセットプレーで決勝点を奪い取るシナリオを有力と見ています。ポハンには前がかりになった相手をロングボールで仕留める術があるため、仁川のクリーンシートでの勝利というよりは、両チーム得点(BTTS)の決着となる見込みです。
仁川がボールを保持して前に出る必然性がある試合展開は、ポハンのロングパスにも好機を与えます。同時に、仁川にはイ・ジュヨンのキックをキム・ゴンヒやフアン・イビサが仕留める確固たるセットプレーの得点ルートがあります。ポハンは直近の試合で後半に失点を重ねており、4日後にACLEを控えるパク・テハ監督としてはキ・ソンヨンのプレータイムの見極めも迫られます。これらの要素が重なり合う70分以降が最大の勝負どころとなるでしょう。
市場は仁川のホーム戦績や直近のリーグ戦3試合で1得点という数字、ポハンの今季の得点傾向、そして今季対決のロースコアな結果を根拠に、ロースコアの接戦を想定しています。勝利チームの方向性については大きな乖離はないものの、総得点の見立てには違いがあります。今季の直接対決は、現在両チームの攻撃の核であるムゴシャとキ・ソンヨンがそれぞれ不在だった試合を含んでいます。仁川の直近の得点力不足にしてもペリアらの離脱が重なった影響が大きかったと言えます。現在の戦力構成における両チームの崩しのバリエーションと後半のマネジメントを考慮すると、合計3ゴールが生まれる可能性のほうが高いと判断します。
この見立ては、仁川が後半にセットプレーのチャンスを作り出し、キム・ゴンヒらがピッチに立ってそのボールに飛び込むという前提に基づいています。キ・ソンヨンが80分以降もプレーを続けたり、ポハンがリードを奪った後に守備陣を固めてエリア内のハイボールを跳ね返し続けた場合には、想定した決勝点が出ない展開もあり得ます。