【2026 UEFAネーションズリーグ】イングランド対チェコ|分析・プレビュー キックオフ:10月7日 03:45(韓国時間)
イングランドとチェコが韓国時間10月7日午前3時45分、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでUEFAネーションズリーグ・リーグA第3組第4節を戦います。イングランドは準々決勝進出争いを続けるため、勝ち点を積み上げたいところです。一方、勝ち点のないチェコは残留に向けてポイントが必要です。1週間前のプラハでの一戦はイングランドが2-0で制しましたが、チェコは前半25分に退場者を出していました。今回は、両チームが11人ずつで戦う時間が試合の行方を左右しそうです。
1. 試合概要と両チームの状況
3試合を終えたイングランドは2勝1敗、勝ち点6でスペインに勝ち点3差のグループ2位です。この試合の後は、クロアチアをホームに迎え、スペインとのアウェー戦に臨みます。グループ上位2チームが準々決勝に進むため、イングランドはウェンブリーで勝ち点を確保したいところです。チェコは3戦全敗で最下位ですが、リーグAではグループ4位のチームがすべて即降格するわけではありません。他グループの4位チームと成績を比べる必要があるため、チェコにとっては引き分けにも意味があります。サンティ・デニア監督も、残留を目指して勝ち点を獲得しなければならないと話しています(ユーロフットボール・ČTK、10月5日)。
項目 グループリーグ3試合:イングランド 2勝1敗・11得点3失点/チェコ 3敗・2得点7失点 直近の試合:イングランドはクロアチアとのアウェー戦で7-0勝利/チェコはスペインとのアウェー戦で1-3敗戦 主な離脱者:イングランドはデクラン・ライス、アレックス・スコット、エズリ・コンサ/チェコはラディスラフ・クレイチー、シュテパン・ハロウフェク、アダム・カラベツ
イングランドはスペインとの初戦に2-3で敗れたものの、プラハでチェコを下し、続くクロアチアとのアウェー戦では7ゴールを挙げました。クロアチア戦で変わったのは得点数だけではなく、ボールを奪った位置もそうでした。8分の先制点は、マーク・グエイが相手のパスをカットし、スコットがジュード・ベリンガムにつなぎ、最後はハリー・ケインが決めたものです。その後はサイドから攻め、左右のクロスで得点を重ねました。トーマス・トゥヘル監督は、この試合の強度を今後の基準にすると話す一方、チェコ戦でも同じ点差を期待すべきではないと釘を刺しています(スポーツ京郷、10月4日・イングランドサッカー協会、10月5日)。
7-0をイングランドの普段の得点力と受け取るのは早計です。データセンターによると、直近20試合の平均得点は1試合あたり2.65点ですが、期待得点の記録があるのはそのうち11試合だけです。クロアチア戦やフランス戦など、得点の多かった試合の一部には、同じ条件での試合別期待得点がありません。そのため、平均得点と期待得点の平均の差から、イングランドの決定力を断定することはできません。今日のポイントも、チェコを相手にどれだけ質の高いシュートチャンスを作れるかです。
チェコの最近の4連敗も、試合ごとの経緯を分けて見る必要があります。デニア監督就任後のネーションズリーグ3試合では、クロアチアに1-2で敗れ、イングランド戦はパベル・シュルツの退場後に0-2で終わりました。スペイン戦では前半に大きく押し込まれましたが、後半にイジー・スラマのゴールで追い上げています。ただ、内容の改善は十分な攻撃につながっていません。チェコはネーションズリーグ3試合でシュート16本にとどまり、相手には56本を許しました(ビーイン・スポーツ、10月5日)。GKが何度も好セーブを見せているものの、守備陣がこれだけ多くのシュートを許し続ければ、セーブだけで失点を防ぐのは難しくなります。
両監督は今回の代表ウィークで先発メンバーを入れ替えてきました。トゥヘル監督は4-2-3-1を維持しながら、GKと守備陣、中盤を調整しています。移動や短い回復時間を理由に、今日も先発を入れ替えると明かしました(スポルト、10月5日)。代表合流時の予定どおり、GKはジョーダン・ピックフォードが務める見込みです。スコットはクロアチア戦でアンダーソンと中盤を組みましたが、太ももの負傷で離脱しました。ライスも今回の代表活動には合流できていません。アンダーソンの相棒にはマイルズ・ルイス=スケリーとジェームズ・ガーナーの名前が挙がっていますが、誰が先発するかはまだ見通しの段階です。
チェコの変更は、選択というより欠場への対応です。スペイン戦でセンターバックを務めた主将クレイチーは出場停止、ハロウフェクは筋肉系の負傷で離脱します。デニア監督はロビン・フラナーチ、マルティン・ヴィティーク、オンドジェイ・クリチャルを代役候補に挙げました(アイスポルト、10月5日)。フラナーチは前の2試合で先発していますが、今日起用できるセンターバックの組み合わせで一緒に先発した実績はありません。クレイチーが担っていた守備の統率や空中戦への対応も、別の選手が引き受ける必要があります。一方、プラハで退場となったシュルツは復帰します。負傷で離脱したカラベツに代わり、攻撃ではシュルツとアダム・フロジェクの連係がいっそう重要になります。
古い対戦記録よりも、1週間前の試合のほうが今日を考えるうえで参考になります。2019年の2試合や2021年のEUROでは、監督も選手構成も異なっていました。プラハでの試合も25分以降は人数の条件が変わったため、2-0という結果だけを今日に当てはめることはできません。当時のチェコは退場前、シュルツを起点にイングランドが中盤でボールを失った直後のシュートチャンスを作っていました。イングランドは10人の相手から前半に得点できず、ハーフタイムの修正後に先制しています。両チームは前の土曜日にアウェー戦を戦い、ロンドンへ移動しました。キックオフ時は曇りで風も弱い予報です。天候より、欠場者や交代要員の差が試合運びに直接影響しそうです。
2. マッチアップ分析
ボールを長く持つのはイングランドになりそうですが、ポゼッションの時間だけで優位性を説明することはできません。デニア監督の就任後、チェコはGKを含めた後方からのパス回しを試み、強豪相手にもそのやり方を続けています。イングランドはクロアチア戦で、相手陣内でパスをカットして素早くシュートにつなげる形を複数のルートから作りました。新しいセンターバックの組み合わせがプレッシャーを受けながら最初のパスを出す場面で、イングランドがボールを奪えるかどうかが先制点の鍵です。プラハでのイングランドの先制点も、チェコの緩いパスをトレント・アレクサンダー=アーノルドが奪い返し、クロスを上げたところから生まれました。
チェコが後方からのビルドアップを成功させれば、攻撃の向きは逆になります。トゥヘル監督は、チェコがプレスをかわした後に素早く前進できると評価しています。プラハではイングランドのエリオット・アンダーソンが自陣でボールを処理できず、シュルツにGKとの1対1を許しました。シュルツの別のシュートも守備に阻まれています。アンダーソンはクロアチア戦でも自陣でボールを失い、相手にシュートを許しました。スコットが不在のなか、アンダーソンとルイス=スケリーが再び先発するなら、復帰したシュルツが同じ中盤の組み合わせにプレスをかけます。チェコがこの弱点を突くには、シュルツにボールを届ける必要があります。イングランドがボールを失った直後に奪い返せば、シュルツが前進する機会は減ります。
両チームの攻撃はサイドでもぶつかり合います。プラハでの後半、アレクサンダー=アーノルドは内側に入ってクロスを上げ、先制点をアシストしました。彼が前に出れば、チェコは左サイドのフロジェクとスラマを使い、イングランドの右サイドバックの背後を狙えます。スペイン戦ではフロジェクが前進しながらパスを通し、スラマが追撃弾を決めました。一方、スラマが攻撃に出た後は、イングランドのブカヨ・サカがチェコの左サイドバックの背後で1対1を仕掛けられます。どちらが先に良い位置でボールを受けるかによって、同じサイドが双方のチャンスに変わります。
チェコのセンターバックはケインの動きにも対応しなければなりません。ケインは、自分が中盤のように下がればアンソニー・ゴードンが中央に入り、サカも内側に動くと説明しています(聯合ニュース、10月4日)。チェコのセンターバックがケインについて前に出れば、背後に走り込む選手を味方が受け持つ必要があります。ついていかなければ、ケインは前を向いてパスを出す時間を得ます。一緒に先発したことのない組み合わせなら、この判断を試合中に何度もすり合わせる必要があります。クレイチーが不在のため、チェコはイングランドのコーナーキックに対しても、これまでの主将や空中戦に強い選手を起用できません。
チェコが立ち上がりから深く守れば、イングランドの得点が遅れる可能性があります。プラハでは、10人になったチェコを相手にイングランドは前半の残り時間で得点できませんでした。トゥヘル監督はハーフタイムにエベレチ・エゼを投入して布陣を変え、後半開始直後に先制点が生まれました。今日も先発を入れ替えるなら、前半に出場しなかった主力級の選手を後半に起用できます。チェコは今回の代表活動で負傷離脱者が多く、デニア監督がスペイン戦の後半に投入した選手の一部も、今日は同じ役割を担うのが難しい状況です。前半を耐えることと、イングランドの修正や交代が続く後半まで耐えることは別の課題です。
イングランドが先制しても、チェコの得点の可能性がなくなるわけではありません。プラハで0-2となった後、フロジェクがシュートを放った場面では、イングランド守備陣の前にスペースがあったと現地で評価されました(スカイ・スポーツ、9月30日)。イングランドは最近、前半をリードして終えた4試合で後半に7失点しています(データセンター)。この数字だけで今日の失点を断定することはできませんが、シュルツの速攻やフロジェク、スラマの左サイドからの攻撃が続けば、チェコの反撃弾を予想する材料になります。逆にチェコがビハインドで攻撃の人数を増やせば、イングランドも守備の背後を狙えます。後半にどちらが得点するかは、どちらがリードしているか、そしてデニア監督がいつ攻撃の選手を増やすかに左右されるでしょう。
3. 最終予想と結論
イングランドの勝利がより有力です。チェコは新しいセンターバックの組み合わせで後方からのビルドアップを始める必要があり、デニア監督はここまでの3試合で強豪相手にもそのスタイルを貫いています。イングランドがチェコ陣内でパスをカットすれば、ケインや2列目の選手に素早くチャンスを作れます。前半にチェコが耐えたとしても、トゥヘル監督にはプラハで効果を発揮したハーフタイムの修正と、後半から投入できる選手がいます。チェコは残留に向けて勝ち点がどうしても必要ですが、シュート数の少なさや交代要員の減少も踏まえると、シュルツのチャンスだけで勝利まで見込むのは難しいでしょう。
市場はイングランドのクロアチア戦7-0、チェコの連敗、センターバックの離脱を受け、イングランドの大差勝ちを有力視しています。勝敗の見立ては同じですが、プラハでの2-0はチェコが65分間を10人で戦った結果であり、今日の点差をそのまま説明するものではありません。市場の評価で重視されにくいのは、チェコが反撃する形です。シュルツがイングランドの中盤のミスを突くか、フロジェクとスラマがイングランドの右サイドバックの背後へ抜ければ、イングランドがリードした後もチェコに得点のチャンスはあります。
予想スコアは、ホームのイングランドの3-1または4-1です。イングランドがチェコの最初のパスにプレスをかけて先制し、チェコが追い上げのために前へ出る後半に、交代選手が追加点を挙げる展開を予想します。チェコもシュルツのカウンターや左サイドの連係から1点を返す可能性があるため、3-1をより有力と見ます。チェコの後半の守備が先に崩れれば、4-1まで差が開く展開もありそうです。チェコが最初から深く守り、危険な後方パスを減らせば、イングランドの先制点が遅れて、予想する点差も縮まるでしょう。