[2026 UEFAネーションズリーグ] ルーマニア vs スウェーデン 分析プレビュー キックオフ:10月6日 03:45(韓国時間)
ルーマニアとスウェーデンが、韓国時間10月6日3時45分からブカレストのアレーナ・ナツィオナラで、UEFAネーションズリーグ リーグB 第4組の第4戦を戦います。勝ち点7で首位のスウェーデンと、3連敗で最下位に沈むルーマニアの対戦ですが、両チームとも今回の代表活動の最終戦を、主力を何人も欠いて迎えます。スウェーデンがリードを奪う道筋も、ルーマニアがホームで反撃する道筋も、どちらも残されています。
1. 試合概要と両チームの現状
スウェーデンはルーマニアに2-1、ポーランドに3-1で勝ったあと、ボスニア・ヘルツェゴビナとは1-1で引き分けました。ルーマニアは同じ3試合で3得点12失点、すべて敗れています。ルーマニアが首位に立ち、自動昇格の可能性をつなげるかどうかは、このホーム戦の結果次第です。ゲオルゲ・ハジ監督はホームでの勝利の重要性を強調し、グレアム・ポッター監督は勝って4試合を勝ち点10で終えたいと話しました。11月の日程まで間があるだけに、両チームともこの一戦に全力を注ぐ理由は十分にあります。
ルーマニアの12失点は、試合内容をそのまま表しているわけではありません。スウェーデンでのアウェー戦では20分に先制を許しましたが、29分のデニス・マンのゴールで同点に追いつき、43分にヴィクトル・ヨケレスに再び決められて1-2で敗れました。ボスニア・ヘルツェゴビナとのホーム戦では、先発を9人入れ替え、無観客のなかで戦い、ヘディングで3失点して2-4で敗れています。ポーランドでのアウェー戦では、序盤にチャンスをつくったものの、22分のラドゥ・ドラグシンの退場で数的不利となり、その後6失点しました。ポーランド戦の大敗を11対11の戦いにそのまま当てはめることはできませんが、サイド攻撃とセットプレーに対応できなかった場面は、今回も注目すべき課題です。
スウェーデンも、3試合無敗というほど安定した戦いをしてきたわけではありません。ポーランドに3-1で勝った試合では相手に18本のシュートを打たれ、GKヴィクトル・ヨハンソンが6回のセーブを見せました。ボスニア・ヘルツェゴビナとのアウェー戦では、61分にヨケレスのゴールで先行しながら、80分に追いつかれています。今大会は3試合すべてで先制しましたが、そのうち2試合で相手に1度追いつかれました。直近18試合連続失点という点も、守備運営を評価するうえで考慮すべきです。攻撃面では、ヨケレスが今大会3試合連続ゴールで結果を引っ張っています。
欠場者は、両チームの中核となる機能に直接影響します。
チーム ルーマニア:今回の主な欠場者 ドラグシン、ヴィルジル・ギツァが出場停止、ルイス・ムンテアヌ、ダニエル・ビルリゲアが負傷 / 予想される変化 センターバックの組み合わせを変え、本格的な1トップ不在で攻める スウェーデン:今回の主な欠場者 アレクサンダー・イサク、カール・スターフェルトが負傷、ヤシン・アヤリ、ベンヤミン・ニグレンらが病気 / 予想される変化 ヨケレスの攻撃のパートナーとセンターバックの組み合わせを変える
ルーマニアのセンターバック候補には、アンドレイ・クビシュ、アンドレイ・ブルカー、リサヴ・ナイフ・エイサト、マテイ・イリエがいます。最前線には、マン、ヴァレンティン・ミハイラ、フロリン・ツァナセ、ヤニス・ハジが候補に挙がっています。誰が出ても、今大会では使っていない攻撃陣の顔ぶれになります。先発GKのイオヌツ・ラドゥと、MFトゥドル・ベルチュの出場可否もはっきりしません。スウェーデンはイサクだけでなく、アヤリとニグレンも欠き、今大会の得点に絡んだ選手をまとめて失いました。センターバックでは、主将ヴィクトル・リンデロフの相棒を、エリック・スミスか新たに合流したヴィクトル・エリクソンが務める見込みです。
ハジ監督は3試合で、3-4-1-2、4-3-1-2、4-2-3-1を順に使いました。布陣は違っても、ボールを保持し、相手陣内で積極的に守備をするという要求は一貫していました。ポッター監督は、欠場に合わせて選手を入れ替えながらも、DF4人、FW2人の形を保っています。初対戦ではスウェーデンがボール支配率60%を記録しましたが、シュート数は11対10とほぼ互角でした。スウェーデンの保持がそのまま一方的な攻撃につながった試合ではありませんでした。
今回は初対戦から10日後の試合ですが、当時の結果をそのまま当てはめるのは難しいです。スウェーデンの先制点を演出したアヤリとイサク、その攻撃を止めようとしていたギツァが、そろって欠場します。一方、ルーマニアの同点ゴールを生んだヤニス・ハジ、アンドレイ・ラツィウ、マンは出場できます。会場もスウェーデンのホームからブカレストに変わります。ルーマニアの直近のホーム戦は無観客でしたが、今回は5万人以上の観客が見込まれています。ただ、観客が戻ったというだけで、ルーマニアの攻撃力や守備力が変わると言い切る根拠はありません。
2. マッチアップ分析
ルーマニアがハジ監督の求めどおりに前へ出る場合、最も警戒すべき相手はヨケレスです。初対戦の20分には、アヤリの前線へのパスを受けたイサクがギツァのマークを外して得点しました。そのパスとフィニッシュを担った選手は今回いませんが、スウェーデンは直前のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で似た形の攻撃を成功させています。アレクサンダー・ベルンハルドソンが守備の裏へパスを出し、ヨケレスが抜け出して先制点を決めました。ルーマニアが高いディフェンスラインを保つなら、新しいセンターバックのコンビがこの動きに対応しなければなりません。
ラインの高さだけで得点機会が決まるわけではありません。ルーマニアのMFがベルンハルドソンやルーカス・ベリヴァルへ向かうパスを切れば、ヨケレスが裏へ走ってもボールを受けるのは難しくなります。逆に、その最初のパスが通れば、センターバックは下がりながらヨケレスに対応することになります。ボスニア・ヘルツェゴビナ戦でも、ルーマニアはロングパス1本で相手FWにGKと1対1の場面をつくられました。ハジ監督が前線からのプレスを選ぶなら、新しい守備陣の対応だけでなく、その前に立つ中盤のプレスも合わせて重要になります。
ルーマニアがディフェンスラインを下げる選択もありえます。そうすればヨケレスが抜け出すスペースは減りますが、スウェーデンがルーマニア陣内でボールを持つ時間は増えます。ルーマニアはボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、サイドからのクロスとコーナーキックからヘディングで3失点し、ポーランド戦でもコーナーキックのヘディングで失点しました。スウェーデンがルーマニア陣内の深くまで攻め込み、クロスやセットプレーの機会を得れば、別の危険に直面します。ただ、スウェーデンはボスニア・ヘルツェゴビナ戦でコーナーキックを一度も獲得できませんでした。ルーマニアの空中戦での弱点が明らかでも、スウェーデンがそれを突く機会を十分につくれるかどうかは、試合で確かめる必要があります。
反対側では、ルーマニアの右サイド攻撃が最も具体的な得点パターンです。初対戦の29分、ヤニス・ハジがボールを持って前進し、ラツィウのパスを受けたマンが中へ入って同点ゴールを決めました。本格的な1トップが関与していないゴールです。ムンテアヌとビルリゲアの欠場で、最前線へのロングパスやクロスをヘディングで仕留める形は弱まりましたが、この3人が地上でつなぐ攻撃は残っています。スウェーデンの左サイドバック、エリオット・ストラウドも今回は欠場します。
ただ、その攻撃をそのまま繰り返せるとも考えにくいです。スウェーデンの左サイドバック候補ガブリエル・グドムンドソンは、初対戦には出ませんでしたが、その後のポーランド戦とボスニア・ヘルツェゴビナ戦では先発でプレーしました。ルーマニアも1トップの穴を埋めるためにマンを中央に置けば、彼がラツィウのパスを受けていた位置と役割が変わります。ハジ監督がマンをどこに置くかによって、初対戦の得点パターンをどこまで再現できるかが変わります。ヤニス・ハジの前進をスウェーデンの中盤が止めれば、ラツィウへボールを渡す段階から難しくなります。
ラツィウの攻め上がりは、ルーマニアの守備にも負担をかけます。ポーランド戦の後半には、ニコラ・ザレフスキがラツィウ側を突破して、ロベルト・レヴァンドフスキの得点をアシストしました。スウェーデンでは、左MFのセバスティアン・ナナシがラツィウの空けたスペースへ上がってくる可能性があります。ラツィウとマンがスウェーデンの左サイドを押し下げればルーマニアの攻撃時間は長くなりますが、スウェーデンがそのサイドでボールを奪えば、ナナシが反対方向へ攻め上がります。ルーマニアが右サイドでチャンスをつくりながら、守備のポジションを保てるかどうかが重要になる理由です。
試合の後半には、選手層の差がより大きく表れる可能性があります。ルーマニアは前の試合で休んでいたMFを投入できますが、右サイドの攻撃を担うラツィウとマンは、初戦のスウェーデン戦とポーランド戦の両方で先発しました。ポーランド戦では、退場後に長い時間を10人で戦っています。スウェーデンのヨハンソン、リンデロフ、ヨケレスも、今大会3試合連続で先発出場しています。両チームとも交代の選択肢が減るなか、ハジ監督は本格的なFWを後半に投入できません。ルーマニアがリードを許したまま後半を迎えた場合、追いつくために前へ出ることはできても、攻め方を変える選択肢は限られます。
スウェーデンが先に点を取っても、勝負がすぐに決まるわけではありません。初対戦でルーマニアは先制を許したあと同点に追いつき、スウェーデンはボスニア・ヘルツェゴビナ戦でもリードを守れませんでした。スウェーデンがリードしたあとに引いてしまえば、ヤニス・ハジ、ラツィウ、マンが再びつなぐ時間が生まれます。しかし、ルーマニアが同点を狙ってサイドバックまで上げれば、ヨケレスの飛び出しとナナシの攻め上がりを防ぐべきスペースも広がります。同じ攻め上がりが、ルーマニアの反撃のゴールとスウェーデンの追加点の、どちらも生みうるのです。
3. 最終判断と結論
スウェーデンの勝利がより有力だと見ています。ハジ監督が求める前線からのプレスはルーマニアの右サイド攻撃を助けるかもしれませんが、初めて並ぶセンターバックのコンビが、その背後でヨケレスと向き合わなければなりません。スウェーデンはアヤリとイサクを欠きながらも、直前の試合でベルンハルドソンのパスとヨケレスの飛び出しから得点しました。ルーマニアは本格的な1トップがそろって不在で、ロングパスとヘディングによるフィニッシュが難しくなり、ビハインドの場面で投入できるFWも足りません。これらの条件を合わせると、スウェーデンが先にリードする可能性に重みが出ます。
ただ、スウェーデンが試合を安定してコントロールして勝つとは見ていません。市場は、ルーマニアの3連敗と12失点、初対戦の結果、欠場者を根拠に、スウェーデンへより大きな優位を与えました。ルーマニアの失点のうち6点はポーランド戦の退場後、4点は先発を9人入れ替えた無観客のホーム戦で生まれたものです。さらに、スウェーデンがリードしたあとに追いつかれた試合運びと、ルーマニアに残る右サイドの地上でのつなぎを考えると、ルーマニアが1点を返して点差を詰める可能性を、より大きく見るべきです。
予想スコアは、ホームのルーマニアから見て1-2または1-3です。スウェーデンが前線へのパスとヨケレスの飛び出しで先行し、ルーマニアがヤニス・ハジ、ラツィウ、マンの連係で追いかける展開が中心です。スウェーデンが再び得点しつつ、リードしたあとに引いてしまえば1-2、ルーマニアが挽回のためにサイドバックをさらに上げ、ナナシとヨケレスがその裏のスペースを突けば1-3に広がる可能性があります。ハジ監督がディフェンスラインを下げてヨケレスの飛び出しを抑え、ルーマニアの中盤がスウェーデンの最初の前線へのパスまで防げば、この見通しの根拠は弱まります。