バラダンでの一戦は、ロースコアで激しい攻防の試合になると見ています。ヴィトーリアはシュート数こそ多いものの決定機はごくわずかで、アウェイのシャペコエンセは自陣深くにブロックを敷いてカウンターを狙う形を好みます。この両チームのスタイルを合わせれば、決定的なチャンスが多く生まれるとは考えにくいでしょう。何よりヴィトーリアは、試合の主導権を握っている時間帯でさえ実質的な脅威をほとんど生み出せていない点がポイントです。
直近のリーグ戦、ホームで1-3と敗れたクルゼイロ戦が良い例です。ヴィトーリアは21本ものシュートを放ちましたが、そのうち13本がエリア外からのもので、xG(ゴール期待値)はわずか0.50にとどまりました。直近10試合の平均得点は1試合あたり0.6得点に過ぎず、複数得点を挙げたのは一度だけです。
もっとも、ホームでのヴィトーリアは守備が引き締まった別の顔を見せます。今季ホームでのリーグ戦14試合で失点はわずか12にとどまっており、最近のホームでのグレミオ戦やボタフォゴ戦はいずれも1-0の完封勝利でした。クルゼイロ戦で先発した最終ラインの4人(カカ、ルアン・カンジド、ジャメルソン、マテウシーニョ)は今回もスタメン出場が見込まれており、負傷を抱えるDFが多い中でも主力ラインに影響はありません。
一方のシャペコエンセは最下位に沈んでおり、アウェイでは14試合で11得点しか奪えていません。アトレチコ・ミネイロやコリンチャンスへの遠征時もポゼッション率は40%を大きく下回り、相手の猛攻を耐え忍ぶ展開でした。遠目の位置からシュートを撃ってくるホームチーム相手に自陣で引いて守る形になれば、打ち合いというよりは僅差のロースコアな決着が濃厚です。
さらに両チームとも前回のリーグ戦から試合間隔が大きく空いており、立ち上がりからペースが上がりにくい条件も揃っています。