この試合の最大の焦点は、ボール奪回後の一本目の縦パスです。高いポゼッションと即時奪回を狙うスペインに対し、アメリカはサイドの突破力と素早いパスワークをぶつける構図となります。両チームとも中盤の顔ぶれに変化があるため、最近のスコア以上に、周囲の選手同士のタイミングや距離感が鍵を握ります。
スペインはパトリとアレクシアがエドナの周りで起点となり、波状攻撃を維持する基盤を作ります。アメリカとしては、相手のプレッシャーが狭まる前にボールを前線へ運び、ロッドマンの推進力、ウィルソンのボールキャリー、そしてラベルのポジショニングを連動させることが最も明確な対抗策です。実際、ブラジル戦ではロッドマンのプレッシングからウィルソンの先制点が生まれ、日本戦でもボール奪回からヒープス、ロッドマン、ラベルへと繋いで決定機を作りました。セットプレーも有効な得点源であり、カナダ戦ではラベルのアシストから決勝点が生まれ、4月の日本戦でもCKから2得点を挙げています。
スペインはボンマティ、マリオナ、ビッキー・ロペス、ピナが不在で、前線での受け手やチャンスメイクの形が変化しています。さらにレオンとコルも欠くため、センターバックとGKの連係にも変更が求められます。アメリカもギルマ、コフィー、ソネットが起用できませんが、前線の主力を軸とした連係は維持されています。ヘイズ監督のコメントからも、今節は過度な実験を避ける姿勢が伺えます。
序盤はアメリカが的を絞ったプレスからサイドへ素早く展開し、スペインが即時奪回を図る展開になると予想します。後半に入れば、前線の交代策やボックス周辺での仕掛けがより重要になってくるはずです。ターンオーバーからの決定力、サイド攻撃の質、そしてセットプレーの強みを考慮し、アメリカ女子代表の勝利を支持します。