今度のアメリカ対カナダの国際親善試合は、現在のオッズが示す以上に格下のカナダに戦術的なバリューがある展開と見ています。アメリカ代表(USMNT)は直近のメキシコ戦で3-0と快勝したものの、序盤はハイプレスに苦しんでおり、スコアほど圧倒した内容ではありませんでした。一方のカナダはジェシー・マーシュ監督のもと、特にサイドアタッカーを活かした頼もしい攻撃の形を構築しており、直近のペルー戦(2-0で勝利)でもその強みを存分に発揮しています。両チームともに離脱者を抱え、メンバーを入れ替えてくる可能性が高いことも考慮すると、市場の予想以上に拮抗した試合になるはずです。ここはカナダのハンデを狙うのが堅実な選択と言えるでしょう。
カナダがペルー戦で見せた勝利では、サイドを突く明確なパターンが光っていました。2得点はいずれもリアム・ミラーの右サイドからのクロスを、左サイドのジェイコブ・シャッフェルバーグが決めた形から生まれています。確立されたこの攻撃ルートは、メキシコ戦で無失点に抑えたとはいえ自陣でのプレッシングに脆さを見せていたアメリカ守備陣にとって大きな脅威となるはずです。マーシュ監督が仕込む戦術的なセットアップに加え、アメリカとの直近の対戦成績で2連勝中という勢いもあり、カナダは高いモチベーションと規律を持ってこの一戦に臨んでくるでしょう。
アメリカにとっては、マリク・ティルマンやリカルド・ペピといった前線の主力オプションの不在が、90分を通して圧力をかけ続けるうえで響いてくる可能性があります。ジョバンニ・レイナらを中心としたトランジション(切り替え)からの攻撃は強力ですが、カナダのアグレッシブなプレッシングはまさにそうしたビルドアップを寸断するために設計されています。メキシコ戦の結果を受けて市場ではアメリカのオッズが大きく下がっているだけに、競った展開に持ち込めるカナダを支持するのが、この接戦必至の親善試合において賢いアプローチとなります。