この決勝戦は、ペナルティエリアへの進入アプローチが異なる2チームの激突となります。サウス・メルボルンはサイドからの配球と中央のフィニッシャーを軸にゴールへ迫るのに対し、メルボルン・ビクトリーは中央での素早い連係で崩しにかかります。勝負の行方は、そうしたパスやクロスの精度、そして前線に押し上げた中盤の背後に生まれるスペースをどう突くかにかかっています。
ライオンズ戦での逆転劇で見せたように、サウスは供給役とフィニッシャーの見事な連係を確立しています。後半から投入されたジュアクがハットトリックを達成し、ユー、ラマザニ、ミッコラが決定的なチャンスを演出しました。これにより、サウスはプレッシャーを受けてもゴール至近のチャンスから打開できる術を手に入れています。
最大の焦点は、サウスのクロス供給とビクトリーのサイドバックおよびセンターバック陣の攻防です。一方のビクトリーも、グリマルディからジェラチッチへの展開や、ヴァラドンによるボックスへの配球というダイレクトな攻撃ルートを持っており、サウスにとってはサイドのケアと同じくらい中盤での守備が重要になります。
このプレビューではジュアクの先発が予想されており、準決勝よりも早い時間帯からサウスの攻撃に明確なターゲットが据えられる見込みです。ビクトリーの最前線にはンドカとソーヤーの選択肢があり、シドニー戦ではンドカが先発した一方、ソーヤーは過去2ラウンドで延長戦の決勝点を挙げています。最終的なスタメンは未確定ですが、こうした想定される役割が今回の分析のベースとなります。
サウスが中盤を掌握してボックスへボールを送り続け、ビクトリーはより素早い攻め込みを狙う展開になると見ています。サウスは失点後にも力強く巻き返せる攻撃の推進力を終盤まで維持できますし、ビクトリーが今大会ですでに2度延長戦を経験していることからも、規定時間の90分では決着がつかない可能性がうかがえます。そのため、サウス・メルボルンが規定時間内に引き分け以上で終えると予想します。