ボルシア・ドルトムントのサイドからの供給力に対し、サバ・バクーの守備陣は欧州戦で無失点こそ記録したものの、ペナルティエリア内への侵入を幾度となく許していました。SSCナポリの中央での連携はボード・グリムトの的を絞ったプレッシャーとぶつかり、ASローマのインサイドハーフやウイングバックはスロヴァン・ブラチスラヴァのコンパクトなブロックと対峙します。これらの試合では、直近のスコアラインよりもボールを受ける位置関係のほうが、展開を見極めるうえで明確な指標となります。
ドルトムントのウイングバック陣は、無得点に終わったウニオン・ベルリン戦でもチャンスを創出し続けており、サバ・バクーはスラヴィア・プラハ戦で至近距離からの決定機を何度も許していました。その供給役の後方には、直近でフル出場を果たしたシュロッターベックとアントンが控えています。カレツァスの新たな負傷で交代の選択肢が1つ減ったものの、主力アタッカー陣は遠征に帯同しています。ドルトムントが継続的に攻撃を組み立て、サイドの受け手を起点にボックス内をこじ開けると見ており、ドルトムントの勝利を支持します。
ナポリのヴェネツィア戦での敗戦でもボックス内への侵入は何度も見られ、途中出場したホイルンドとデ・ブライネは目に見える違いを生み出しました。プレー時間が短かった両者は先発復帰が予想されます。新たに報じられたサントスの負傷再発やネレスの不在により、チャンスメイクの負担はデ・ブライネや残るサイド陣へ一層シフトすることになります。
ターンオーバーを行ったドルトムントの攻撃をホームで寸断したボード・グリムトですが、アウェイのバイエルン戦で受けたようなプレッシャーへの耐性とは勝手が異なります。ナポリの中央を通すパスとホイルンドのポストワークは、試合が進むにつれて支配力を質の高いシュートへと結びつける確かな武器となります。ここはナポリの勝利を支持します。
ローマのソウレとマレンによる仕掛けやペレグリーニの最近の連携は、スロヴァンが欧州戦で何度も失点につながる隙を見せてきたスペースを突く形となります。モリーナとウェズレイの復帰見込みにより、ジェノア戦でターンオーバーを行ったサイドに幅が加わります。ゴッリーニ、デローン、ピジッリはすでに同ポジションで共闘経験があり、今回の欠場者が出ても直近で連係を深めた代役陣が揃っています。
国内戦の出場停止からマレンが戻る一方、スロヴァンはシュポラールを欠き、ダービーでゴールを決めたグリゲルも今大会では起用できません。ローマは相手のブロックの内側を攻略し、サイドへ展開して先制後の生まれたスペースを突くことができるはずです。ローマが明確な点差をつけて勝利すると予想します。