ミラソウ対SCインテルナシオナルは、15位と17位で勝ち点差わずか1の「シックスポインター(直接対決)」として注目されていますが、個人的にさらに興味深く感じるのは、両チームが結果を出してきたプロセスの対照的な違いです。インテルナシオナルは直近のリーグ戦3試合をボール支配率28%〜37%という数字で2勝1分としており、エドゥアルド・アレシャンドレ・バプティスタ新監督のもとでの2試合(コリンチャンス戦の勝利とグレナル・ダービーの引き分け)もまさにその通りの内容でした。一方のミラソウは、ヴィトーリア戦では支配率76%でシュート27本を放って2-2、ボタフォゴ戦では支配率50%でシュート12本の2-0と、二面性を見せています。そのため私としては、ボールを持たせてくれる相手に対してミラソウがどちらの顔を見せるのか、そしてやり繰りに苦しむインテルナシオナルの守備陣がその攻撃の圧力をどう受けるのかに注目しています。
まずは当サイトのデータベースにある試合記録からインテルナシオナルを見ていきましょう(一部の結果はまだ暫定値です)。ホームでのコリンチャンス戦は、支配率28%にとどまりシュート数も17本対22本(xG 2.44対1.76)と相手に多く打たれながらも2-1で勝利しました。その前のシャペコエンセとのアウェイ戦は、支配率37%、シュートわずか4本(xG 0.34)で2-1と競り勝っています。グレミオとのグレナルでも支配率33%で1-1の引き分け、xGは0.77対1.58でグレミオがリードしていました。つまり、人数をかけて自陣を守り、シュートを多く打たれつつも少ない好機を確実に沈める、というのがこのチームのパターンです。これは決して余裕のある戦い方ではなく、耐え凌ぐスタイルであり、ゴールキーパーへの負担が非常に大きくなります。
そこで重要になってくるのがチームの陣容に関するニュースです。『Gazeta Esportiva』によると、インテルナシオナルにはアラン・パトリック(太もも)、マリパン(トレーナーとの個別調整中)、サナブリア(ふくらはぎ)、そしてGKアントニ(発熱を伴う脚の膿瘍)の4名の欠場が確定しています。招集メンバーのGKはエンヒキ・メンキとマテウス・クーニャのみとなっています。『VAVEL』の予想スタメンではブルーノ・ゴメス、メルカド、ジュニーニョの3バックとされていますが、これはアントニの欠場が決まる前の予想ですので、布陣はまだ流動的と見ておくべきでしょう。
続いてミラソウ側です。アウェイでのバイーア戦は0-1と一見ただの敗戦に見えますが、記録を見るとシュート数は10本対16本、xGは2.15対2.75と引けを取っておらず、97分にはレイナルドがPKを失敗しています。『VAVEL』によればジョアン・ヴィトルが出場停止から復帰し、怪我や出場停止による確定した欠場者はいないとのことです。教訓とすべきはヴィトーリア戦の引き分けで、シュート27本のうち18本がペナルティエリア外からのもので、開始12分で2失点を喫してしまいました。いくらボールを持てたとしても、質の高い決定機を正しく作り出せるとは限りません。
私の見立てとしては、実戦から遠ざかっているGKが影響を受けるかどうかは、ミラソウの手数が単なる25メートルのミドルシュートではなく、ペナルティエリア内への侵入という「質の高い手数」になるかどうかにかかっています。もしヴィトーリア戦のような形になるなら、ボールを放棄するインテルナシオナルのいつものスタイルでも十分に対応できるかもしれません。また、コリンチャンス戦のように立ち上がりから先制点を狙いに行くのか、まずは失点ゼロで耐える時間帯を作るのか、インテルナシオナルの序盤のゲームプランにも注目したいところです。バプティスタ監督のもとでのインテルナシオナルを見て、このポゼッション30%のスタイルに明確な意図を感じるか、あるいは単なる応急処置と見るか、皆さんの見解もぜひ聞いてみたいところです。