[26-27 明治安田J2リーグ] 徳島ヴォルティス vs テゲバジャーロ宮崎 マッチプレビュー 試合開始: 11月7日 14:00 (日本時間)
徳島ヴォルティスの直近2連敗は、守備が早い時間帯に崩壊した結果ではありません。80分以上耐えた末に1点を奪われ、攻撃陣の得点力不足が重なって追いつけずに終わりました。テゲバジャーロ宮崎は、まさにその徳島守備陣の背後やサイドのスペースを的確に突いてきます。
1. 試合概要および両チームの現状
徳島ヴォルティスはリーグ戦15試合で11得点と最少得点タイにとどまっていますが、失点数は15とリーグで6番目に少ない数字を保っています。11月3日のモンテディオ山形戦では、ポゼッション率54%を記録しながらも枠内シュート数で3-7と下回り、86分に最終ラインの背後へ通されたロングパスから決勝点を許しました(さくらんぼテレビ 11月3日・徳島新聞 11月4日)。10月31日の横浜FC戦も後半83分頃にサイドを突破されて失点し、0-1で敗れています。いずれの試合も失点こそ遅い時間まで防ぎ止めましたが、先制点を奪えなかった重圧を最後まで跳ね返せませんでした。吉本岳史監督はここ最近の試合で3バックをベースにしつつ、前線を2トップ、あるいは1トップ+2シャドーへと微調整しています。今回も2トップを採用する場合、トニー・アンデルソンとルーカス・バルセロスがフィニッシュ役を担う可能性が高いと見られます。
高田颯也の膝の負傷と井南徹幸の筋肉の負傷についてはクラブから公式発表がありました(10月6日・14日)。両選手を欠いて臨んだ11月3日の試合では、岩尾憲、杉本太郎、重廣卓也を中盤に並べ、後半には前線とディフェンスラインの双方で選手交代に踏み切りました。離脱した選手たちのそれまでの具体的な役割までは詳しく報じられていないため、得点力不足の要因を負傷者だけに求めることはできません。攻撃陣の課題は依然として残ったままです。ホーム3連敗のなかでもFC今治戦ではシュート22本、枠内シュート11本を放ちながらも1-2で競り負けています。
現在6位につけるテゲバジャーロ宮崎は、4-2-3-1の布陣から前線へボールが入ると同時にアタッカー陣が一気に飛び出し、サイドからは最終ラインのギャップを縫うようにパスを差し込んできます(徳島新聞 11月6日)。現在4連勝中ですが、直近の栃木シティFC戦での3-0は相手が前半10分に退場者を出した影響も考慮する必要があります(ゲキサカ 11月3日)。むしろ、リーグ最少失点を誇る大分トリニータを相手にシュート数22-7、枠内シュート10-3と圧倒して2-0で勝利した試合のほうが、現在の宮崎の攻撃力を測るうえでより直接的な裏付けとなるでしょう。大熊勇二監督は栃木シティFC戦の66分に奥村晃司や松本ケンチザンガを含む主力3人をベンチへ下げました。橋本恵吾もこのタイミングで怪我から復帰を果たし、途中出場でピッチに立っています。アウェイへの移動を挟むとはいえ、直近の試合で主力のプレー時間をしっかりとマネジメントしていた点も見逃せません。
2. マッチアップ分析
最大の焦点は徳島ヴォルティスの3バックの背後にあるスペースの攻防です。モンテディオ山形はディフェンスラインから蹴り込んだ一本のロングパスで徳島の背後を攻略しました。テゲバジャーロ宮崎はボールを前線へ送った直後の動き出しが鋭いチームであり、山形とのアウェイゲームでも相手のロスト直後の5分にネットを揺らしています。徳島が「失点の少ないチーム」であるという事実だけで、この宮崎の仕掛けを封じ込められるとは言い切れません。ラインを下げすぎれば徳島の2トップと中盤の間延びを招いて前線へのサポートが滞り、逆に攻撃のためにラインを押し上げれば相手の裏への抜け出しに対応しなければならないというジレンマを抱えています。
サイドにおいては、徳島のウイングバックの攻め上がりが両チームの攻撃に直結します。ウイングバックが高い位置を取れば、トニー・アンデルソンやルーカス・バルセロスを前線で援護する枚数を増やせます。しかし同時に、ウイングバックと外側のセンターバックの間にテゲバジャーロ宮崎がパスを差し込むスペースが生まれるリスクも背負います。徳島新聞が宮崎のサイドからの楔のパスを警戒しているのもまさにこのためです(11月6日)。徳島はここ2試合続けて後半のサイド突破と背後への配球から1点ずつ奪われており、この危険なエリアをケアしつつ前線の2トップへ確実にボールを届けられるかが鍵を握ります。
逆にテゲバジャーロ宮崎が先にブロックを組んで構えた場合、徳島ヴォルティスの攻撃は一段と厳しさを増すでしょう。宮崎は目下3試合連続無失点中であり、徳島はリーグでもシュート数とクロス数が最も少ないチームの一つです(Jリーグ公式サイト マッチプレビュー 11月6日)。ビハインドを負ってシュート数を増やしたFC今治戦でも、奪えたゴールはわずか1点にとどまりました。0-0の時間を長く保つ堅守と同じくらい、宮崎の堅牢なディフェンスを崩して先制点を奪う形を作れるかが重要になります。
3. 最終判断および結論
テゲバジャーロ宮崎がディフェンスラインの背後を突き破って1点を先制し、徳島ヴォルティスが追いつけないままアウェイチームが僅差で競り勝つ展開を予想します。徳島が直近の試合で喫している失点パターンは、宮崎が得意とする攻撃の形とぴったり重なります。徳島は現在2試合連続で無得点ですが、今季ホーム10試合ではわずか5失点しか許していません(データセンター)。たとえ宮崎が主導権を握ってチャンスを多く作ったとしても、大差がつく展開は想定しにくいのが実情です。
マーケットでもアウェイチーム有利と見られつつ、ロースコアかつ僅差の勝負が織り込まれています。栃木シティFC戦の3-0は数的優位による恩恵が大きいためそのままスコアラインをあてはめることはできませんが、大分トリニータ戦で見せた攻撃のクオリティと徳島の得点力不足を踏まえれば、市場の評価とおおむね一致します。徳島は前半をリードして折り返せば、過去20試合で同じく前半をリードした5試合すべてを勝ち切った実績があり、堅守を軸に試合展開をガラリと変える力は持っています(データセンター)。しかし本日は、宮崎の鋭い飛び出しとサイドからのパス供給を封じる守備のタスクをこなしながら、先制ゴールまで奪い切ることは容易ではないと見ます。
[最終結論・項目別・ベットマン発売基準] 勝敗(1X2): 宮崎の勝利(アウェイ勝ち) — アウェイチームの前線への抜け出しは徳島が直近で失点した形と酷似しており、ホームチームには1点を奪い返すだけの手数が不足しています ハンデ +1: 引き分け — ホームチームの直近4敗はいずれも1点差であり、今季ホーム10試合でわずか5失点という堅守を考慮すると、アウェイチームが2点差以上をつけて勝利する根拠には乏しいと見られます オーバー/アンダー 2.5: アンダー — ホームチームの得点ルートが限られているうえ、アウェイチームは3試合連続無失点を継続中であり、片方のチームのみが得点するロースコアな展開が極めて有力です