[26-27 イングランド・プレミアリーグ] クリスタル・パレス vs ニューカッスル 分析プレビュー キックオフ: 10月25日 23:00 (日本時間)
クリスタル・パレスとニューカッスルが、日本時間10月25日23時からセルハースト・パークで2026-27シーズンのプレミアリーグ第8節を戦います。夏に監督を代えた両チームは、下位で勝ち点1差のまま顔を合わせます。クリスタル・パレスは週の半ばにイスタンブールでアウェー戦を戦い、ニューカッスルは直近のリーグ戦から8日近く空いています。この差が試合を通して同じ方向に働くかどうかは、両チームのプレスとビルドアップ時のボールの扱い次第です。
1. 試合概要と両チームの現状
チーム クリスタル・パレス: 順位・勝ち点 16位・7点 / リーグ7試合の得失点 9得点・17失点 ニューカッスル: 順位・勝ち点 14位・8点 / リーグ7試合の得失点 10得点・14失点
順位と得失点は10月24日時点のデータセンターの記録です。クリスタル・パレスの17失点はリーグ最多で、ニューカッスルも1試合平均2失点を喫しています。どちらも守備が順位を上げる妨げになっていますが、失点の形は異なります。クリスタル・パレスは相手に決定機を数多く作られ、ニューカッスルはバックパスやボール処理のミスが失点につながった試合がありました。
クリスタル・パレスは、オリヴァー・グラスナー監督が去ったあと、ピエール・サージュ監督の3-4-2-1でシーズンを戦っています。ボールを長く持つよりも、相手陣内で奪って素早く攻めるスタイルです。リーグ5試合を終えた時点で、タックルの試投数と成功数がともにリーグ最多で、相手陣内の3分の1のエリアでボールを奪い返した回数も同率4位でした(ラウンドテーブル、9月30日)。ノッティンガム・フォレスト戦ではCKとセカンドラインからの飛び出しで3-1の逆転勝ちを収め、ベシクタシュ戦ではジャン=フィリップ・マテタが相手のバックパスをカットして得点しました。
守備では早い時間の失点が繰り返されました。ブライトン戦ではFKからのオウンゴールと、ウォートンがボールを失った後の失点などで、10分で0-3とリードを許しました。リヨン戦ではCKを処理しきれず、ベシクタシュ戦では守備の背後へ出た長いパスから先制点を許しています。クリスタル・パレスは公式戦4試合連続で先に失点しました。ノッティンガム・フォレスト戦では、サージュ監督がビルドアップをよりシンプルな形に変え、前半のうちに逆転しました。ベシクタシュ戦も後半に逆転しましたが、2-2で終えています。
ニューカッスルは、マティアス・ヤイスレ監督のもと、公式戦の最初の5試合は3勝2分けでしたが、直近4試合では3敗を喫しています。トッテナム戦のアウェー2-0の勝利は、ルカシュ・ホルニーチェクのセーブとアンソニー・エランガの得点が決め手でした。その後のリーズ戦とコベントリー戦はいずれも1-4で敗れています。遅いバックパスをカットされたり、ロングスローのあとにクリアしたボールが相手に渡ったり、自陣でボールを失ったりした場面が失点につながりました。直近のアストン・ヴィラ戦では、シュート16本を放ちながら枠内は1本にとどまり、0-1で敗れました。ヤイスレ監督も、両ペナルティエリア内の改善が必要だと認めています(クロニクル・ライブ、10月23日)。
両チームの準備期間は違います。クリスタル・パレスは、日本時間10月23日未明にイスタンブールでベシクタシュと2-2で引き分けてから、約67時間後に再びピッチに立ちます。ニューカッスルは10月18日のアストン・ヴィラ戦以降、試合がありません。クリスタル・パレスが今季、欧州の試合の後に短い間隔で戦ったリーグ戦では、リーズと0-0で引き分けた一方、ブライトンに0-5で敗れました。休養日数だけで結果が決まるわけではありませんが、同じ選手が再び先発するなら、後半までプレスを続けられる体力が重要になります。
チーム クリスタル・パレス: 出場の不確定要素 クインティン・ティンバーの欠場報道と出場に疑問符がつく報道が分かれています。マテタは90分間プレーできる状態にありません。 / 予想される役割の変化 ティンバーが抜ければ、鎌田大地がアダム・ウォートンと中盤を組む可能性が高そうです。マテタが交代すれば、エディ・エンケティアが最前線に入ることもあります。 ニューカッスル: 出場の不確定要素 右サイドバックのティノ・リブラメントが欠場します。エランガは出ても途中出場までです。 / 予想される役割の変化 MFのルイス・マイリーが右サイドバックに入る可能性が高そうです。先発の攻撃陣は、エランガの直接的な飛び出しなしでチャンスを作る必要があります。
クリスタル・パレスがティンバー抜きで鎌田を中盤に置けば、守備位置で判断できる選手は増えますが、今季3ゴール3アシストの鎌田を、ゴールに近い2列目で使いにくくなります。ニューカッスルはエランガの先発が難しいため、ハーヴィー・バーンズとルイス・ホールの左サイドの連係と、サイドからのクロスにより頼ることになりそうです。
データセンターの直近10回の対戦では、クリスタル・パレスは2勝4分け4敗でしたが、セルハースト・パークで戦った4試合は2勝2分けでした。昨年4月のホームでの対戦も、マテタの後半2得点で2-1の勝利でした。ただ、その試合で両チームを率いた監督は、ともにチームを去っています。その結果よりも、今日の出場が見込まれるミッチェルとマテタがニューカッスルの守備にどう向かうかのほうが、直接的な判断材料になります。
2. マッチアップ分析
ニューカッスルは後方から短いパスで攻撃を組み立て、クリスタル・パレスはマテタとジェレミー・ピノがセンターバックのパスにプレスをかけます。ベシクタシュ戦で、マテタは相手のバックパスを奪って得点しました。ニューカッスルも最近、複数の選手が自陣でのボール処理から失点のきっかけを作っています。リーズ戦ではショーン・ストールのバックパスがカットされ、コベントリー戦ではホルニーチェクのボール処理とジョエリントンのボールロストが失点につながりました。クリスタル・パレスが相手ゴールに近い位置で再びボールを奪えば、ニューカッスルがボールを長く持っていても、ホームチームに得点機が生まれる可能性があります。
アウェーチームがプレスをかいくぐれば、逆の展開になります。クリスタル・パレスも自陣でボールを失い、失点したり、相手にシュートを許したりしています。ノッティンガム・フォレスト戦ではアナン・カライリの弱いヘディングを奪われて3分で失点し、ブライトン戦ではウォートンがボールを失った直後にゴールを許しました。ヤイスレ監督の前線からのプレスがクリスタル・パレスの最初のパスを断ち切れば、ニューカッスルも短い攻撃からチャンスを作れます。サージュ監督は、ノッティンガム・フォレスト戦で後れを取ったあと、ビルドアップをよりシンプルな形に変えました。今日もマテタに長いボールを送り、こぼれ球をウォートンと鎌田が拾えるなら、クリスタル・パレスは後方で短いパスをつなぎ続ける必要が減ります。
サイドでは、両チームの攻撃が相手守備の負担を大きくします。クリスタル・パレスの左サイドでは、ピノが内側に入り、タイリック・ミッチェルが上がります。ミッチェルはフルアム戦で2ゴールを挙げており、そのときのクリスタル・パレスの3ゴールは、いずれも左サイドから相手の右サイドバックの背後に出た攻撃から生まれました。ニューカッスルの右サイドに入る可能性が高いマイリーは、本来はMFです。アストン・ヴィラ戦の決勝点の場面では、ヨハン・マンザンビが彼のマークを外してヘディングを決めました。ミッチェルの攻め上がりを誰が追うのか、ピノが内側でボールを受けたときに右サイドの守備陣がどう対応するのかが、アウェーチームの課題です。
反対サイドでは、ホールとバーンズがカライリと対峙します。ハル・シティ戦で、2人は左サイドでパスを交換してホールの得点を演出し、バーンズは試合開始7分で2アシストを記録しました。カライリはベシクタシュ戦でピノのゴールをアシストするなど攻撃面の貢献が大きいですが、彼が上がったあとは、クリスタル・パレスの右センターバックがサイドまで対応しなければならなくなるかもしれません。ホールとバーンズがそのエリアへ素早くボールを送れば、ニューカッスルもクリスタル・パレスの守備の配置を動かせます。どちらが先にサイドでボールを失うかによって、すぐに相手の攻撃の方向が決まることもあります。
セットプレーでは、両チームに得点と失点の根拠があります。クリスタル・パレスはウォートンのCKでノッティンガム・フォレスト戦の逆転ゴールを生みましたが、ブライトン戦のFKとリヨン戦のCKでは失点しました。ニューカッスルは、ロングスローのあとにボールをクリアしきれず、リーズ戦とコベントリー戦でゴールを許しています。昨年4月の対戦でも、ロングスロー後の守備の競り合いでPKを与えました。ニューカッスルにはスヴェン・ボトマンやマリック・チャウのように空中戦を競れる選手がいるため、クリスタル・パレスの序盤のセットプレー守備も試されます。
試合の後半には、このマッチアップを担う選手の顔ぶれが変わる可能性があります。サージュ監督は、マテタがまだ90分間プレーできる状態にないと話しました(TNTスポーツ、10月24日)。マテタが退けば、クリスタル・パレスは、高い位置でバックパスにプレスをかける役割と、長いボールを収める役割を合わせて調整しなければなりません。エンケティアが入れば守備の背後への飛び出しを狙えますが、マテタに送っていたボールを同じように処理できると前提にするのは難しいでしょう。一方、ニューカッスルは十分に休んだ選手たちで、後半もプレスとサイド攻撃を続けられます。エランガが途中出場しても長い時間プレーできる状態ではないので、その利点を得点につなげる方法は、依然として見つける必要があります。
キックオフのころは、強い西風と突風が予報されています(オープンメテオ、10月25日確認)。プレスを避けるために両チームが蹴る長いパスも、サイドからのクロスも、セットプレーのキックも、精度に影響が出るかもしれません。どちらが前半に風を背にするかは、試合直前に決まります。そのため、風をどちらか一方の優位として数えるよりも、両チームがいつもどおり長いボールとクロスを正確につなげられるかを見るべきです。
3. 最終判断と結論
私たちは、クリスタル・パレスがわずかに優位に立つと見ています。予想スコアは、ホームチームから見て2-1または3-1です。マテタがプレーしている間に、クリスタル・パレスがニューカッスルのバックパスにプレスをかけ、ピノとミッチェルが相手の右サイドの守備を突いてリードする展開が有力です。ウォートンとピノのセットプレーも得点源になります。ニューカッスルは、クリスタル・パレスの序盤の守備のミスや後半の体力低下を突いて1点を取れるかもしれませんが、直近4試合で4得点にとどまる攻撃では、逆転まで持っていく根拠は相対的に乏しいといえます。
海外オッズは、クリスタル・パレスのリーグ最多失点、イスタンブール遠征後の短い休養、ニューカッスルの長い準備期間を根拠に、アウェーチームをわずかに上に置いています。これらの条件は実際に存在します。判断が分かれるのは、リブラメントに代わるマイリーの右サイドバックと、ニューカッスルの後方からの最初のパスです。この2つは、クリスタル・パレスがミッチェルの攻め上がりとマテタのプレスで直接突ける部分です。十分に休んだアウェーチームも、その過程でボールを失えば、準備期間の利点を得点に変えるのは難しくなります。
クリスタル・パレスがリードしたあとにマテタを交代させれば、ニューカッスルにはホールとバーンズのサイド攻撃と空中戦で追い上げる時間が残ります。ヤイスレ監督が劣勢の状況で攻撃の人数を増やせば、クリスタル・パレスのカウンターが追加点につながる可能性もあります。ホームチームのプレスがニューカッスルのビルドアップと向き合い、ミッチェルがマイリー側を突き、後半は休養日数の差がアウェーチームの追い上げを後押しするという判断が、2つの予想スコアにあわせて反映されています。ただし、クリスタル・パレスの週半ばのアウェー戦の疲れが前半からプレスを弱めたり、序盤のセットプレー守備で先に失点したりすれば、ニューカッスルがリードを奪ったあとに守備を整えて、結果を守り切ることもあります。