[2026 アメリカ MLS] レアル・ソルトレイク vs サンノゼ・アースクエイクス 分析プレビュー 試合開始: 10月15日 10:30 (日本時間)
レアル・ソルトレイクとサンノゼ・アースクエイクスが、日本時間10月15日午前10時30分、ユタ州サンディのアメリカ・ファースト・フィールドで対戦します。プレーオフ進出圏を追うウェスタン11位のホームチームと、上位4位以内のキープを狙う4位アウェイチームによる一戦です。順位ではサンノゼ・アースクエイクスが上回っていますが、市場ではレアル・ソルトレイク優勢と見られています。
1. 試合概要および両チームの現状
レアル・ソルトレイクは28試合で勝ち点32にとどまり、プレーオフ圏内の最後の枠となる9位のロサンゼルス・ギャラクシーを勝ち点4差で追っています。サンノゼ・アースクエイクスは同消化試合数で勝ち点46を獲得し、3位FCダラスと5位ヒューストン・ダイナモの間に位置しています。レギュラーシーズンは残り6試合となっており、レアル・ソルトレイクにとってはホームでの勝利が切実な状況です。一方のサンノゼ・アースクエイクスも、プレーオフ1回戦をホームで迎えるためにトップ4の座を維持したいところです。
2026シーズン リーグ成績 全体: レアル・ソルトレイク 9勝5分け14敗 / サンノゼ・アースクエイクス 13勝7分け8敗 ホーム: レアル・ソルトレイク 8勝2分け4敗 / サンノゼ・アースクエイクス 6勝3分け5敗 アウェイ: レアル・ソルトレイク 1勝3分け10敗 / サンノゼ・アースクエイクス 7勝4分け3敗 ワールドカップ中断明け後(今節と同条件): レアル・ソルトレイク(ホーム) 1勝2分け3敗 / サンノゼ・アースクエイクス(アウェイ) 1勝3分け2敗
ホーム・アウェイ別のシーズン成績は、ホームチーム優勢とされる理由の出発点となっています。レアル・ソルトレイクは今季9勝のうち8勝をホームで挙げました。しかし、ホームでの8勝中7勝はワールドカップ中断前のものです。リーグ再開後のホーム6試合では9得点12失点にとどまっています。サンノゼ・アースクエイクスも同様に、今季アウェイで挙げた7勝中6勝が中断前のものでした。両チームのホーム・アウェイ別成績は事実ですが、直近のパフォーマンスをそのまま反映しているわけではありません。
レアル・ソルトレイクの直近リーグ戦15試合の成績は1勝4分け10敗です。その間に攻守の主軸が離脱し、守備の組み合わせも変更が続きました。9月27日にニューイングランド・レボリューションを3-0で下して長い未勝利に終止符を打ったものの、10月11日のフィラデルフィア・ユニオン戦ではアウェイで1-2と敗れました。対するサンノゼ・アースクエイクスは、夏の不振を経て4バックから3バックへ転換し、システム変更後の7試合で3勝4分けを記録しています。転換直前の6試合で18失点だった守備は、その後の7試合で7失点と大幅に改善されました。
直近の結果にもそれぞれ課題があります。レアル・ソルトレイクはフィラデルフィア・ユニオン戦の後半に前線の選手を投入して決定機を作ったものの、同点ゴールを狙って前がかりになった直後のカウンターから追加点を許しました。サンノゼ・アースクエイクスは前節のコロラド・ラピッズ戦でアウェイながら1-1で引き分け無敗を維持したものの、ボール支配率は38.8%にとどまり、アール・エドワーズ・ジュニアの9本のセーブが勝ち点獲得の決め手となりました。ホームチームの戦力復帰とアウェイチームの守備改善はともに今節のポイントですが、直前の1試合だけでどちらかの優勢を断定するのは困難です。
欠場者の影響も軽視できません。レアル・ソルトレイクはシーズン前に3バックの主力として想定されていたジュステン・グラッドとルーカス・エンゲルを欠き、攻撃的MFのディエゴ・ルナも出場できません。サビエル・ゴゾは移籍しました。フィラデルフィア・ユニオン戦ではフアン・マヌエル・サナブリア、サバ・ロブザニーゼ、コビ・ヘンリー、ザック・ブース、アリアス・ピオルが復帰し、リュック・ド・フジュロールがレアル・ソルトレイクでのデビューを果たしました。後半の攻撃オプションは増えたものの、予想されるヘンリー、フィリップ・クイントン、ド・フジュロールによる3バックが実戦で揃ってプレーしたのはフィラデルフィア・ユニオン戦の後半のみです。
サンノゼ・アースクエイクスではチーム最多アシストのニコ・ツァキリスが欠場します。最終ラインの背後へ供給される配球を欠くことになりますが、彼が不在だった直近2試合でもエドゥアルト・レーヴェン、ボー・レルクス、ポール・マリー、ティモ・ヴェルナーが攻撃の組み立てを分担しました。出場停止が明けたリード・ロバーツは復帰が可能です。GKは代表戦を終えたアンガス・ガンと、直近2試合で先発を務めたエドワーズ・ジュニアのどちらが起用されるか未定となっています。
直近の直接対決9試合では、レアル・ソルトレイクから見て4勝1分け4敗です。昨年のサンディでの対戦はレアル・ソルトレイクが2-1で勝利し、サンノゼのアウェイ戦では0-4で大敗しました。ただし、その後サンノゼ・アースクエイクスにはヴェルナーやレーヴェンが加わり守備の形も変わっています。レアル・ソルトレイクもゴゾとルナが不在です。過去の勝敗以上に、当時も見られたサイド攻撃やセットプレーの形が今回の参考材料となります。
両チームとも直前節を10月11日に戦っており、休養期間は同じです。違いはサンノゼ・アースクエイクスがコロラド・ラピッズ戦に続いて標高の高い高地でのアウェイ連戦となる点です。ブルース・アレナ監督も、短期間で高地に適応するのは難しいとコメントしています。キックオフ時の気温は約10度、降水確率は2〜4%と予報されています。天候要因よりも、アウェイチームの後半の運動量が試合運びに影響を与える可能性が高いと言えます。
2. マッチアップ分析
両チームとも3バックをベースにしていますが、中央の構成方法は異なります。サンノゼ・アースクエイクスはレルクス、ロナウド・ヴィエイラ、レーヴェンを中盤に配置し、相手の縦パスを遮断してから攻撃へ転じる形をとれます。レアル・ソルトレイクはステイン・スピーリングスとノエル・チャルシュカンの前方に攻撃的MFを置きます。サンノゼ・アースクエイクスが中盤の数的優位を活かせば、チャルシュカンからセルジ・ソランスへのパスコースを制限できます。しかし、レアル・ソルトレイクはニューイングランド・レボリューションに勝利した際の支配率が34%であり、チャルシュカンとドミニク・マルチュクの素早い縦パスからソランスのゴールを生み出しました。中央で長くボールを保持できなくとも、1本のパスでディフェンスの背後を突く力があります。
レアル・ソルトレイクが警戒すべきは左サイドの守備です。直近6試合で相手の右サイドからの前進とマイナスの折り返しから3失点を喫しています。サンノゼ・アースクエイクスの右ウィングバックであるマリーはポートランド・ティンバース戦で折り返しからプレストン・ジャッドのゴールをアシストし、コロラド・ラピッズ戦でも右サイドでFKを獲得して同点弾の起点となりました。ジャッドはボックス内へのパスをヘディングやボレーで仕留めてきました。マリーが同ポジションで起用された例は限られており今節の先発配置も確定ではありませんが、レアル・ソルトレイクが左サイド深くへの進入を再び許せば、直近の失点パターンが再現されるリスクがあります。
左ウィングバックの選定によってレアル・ソルトレイクの対応も変わります。サナブリアが先発すれば攻撃参加が期待できますが、彼が上がった後にボールを失った際は左センターバックが相手の攻撃を食い止める必要があります。サミュエル・ジュンクァが入れば、直近の先発メンバーに近い守備の連係を維持できます。グラッドとエンゲルが不在の中、誰が左サイドを任されるかはサイドの守備だけでなく新しい3バックの連係面にも大きく影響します。
セットプレーでは、サンノゼ・アースクエイクスの攻撃陣がレアル・ソルトレイクの近頃の弱点を突く構図となります。レーヴェンとヴェルナーがプレースキッカーを務め、ヴィエイラ、デイヴ・ロムニー、ダニエル・ムニエ、ロバーツが空中戦の競り合いに加わります。サンノゼ・アースクエイクスはヒューストン・ダイナモ戦でCKのこぼれ球の混戦から決勝点を奪い、コロラド・ラピッズ戦ではヴェルナーのFKから同点ゴールを挙げました。レアル・ソルトレイクはコロラド・ラピッズ戦でのCKからのヘディング失点や、ニューヨーク・シティFC戦でのショートフリーキックから失点しており、パブロ・マストローニ監督もセットプレー守備を改善課題として挙げています。アウェイチームがボールを長く持てない展開になっても、この得点ルートは大きな脅威として残ります。
反対に、サンノゼ・アースクエイクスがどの程度ラインを押し上げるかがレアル・ソルトレイクのチャンスを左右します。ソランスはニューイングランド・レボリューション戦で縦パスを受けてDFと競り合いながらゴールを奪い、ロングパスから始まった攻撃もゴール前できっちり決め切りました。ロブザニーゼもヒューストン・ダイナモ戦でスルーパスを受けると長い距離を走り切って同点弾を挙げています。サンノゼ・アースクエイクスがウィングバックや前線の人数を押し上げれば、この2人に裏のスペースが生まれる可能性があります。実際、サンノゼ・アースクエイクスはLAFC戦で数的優位に立って前傾姿勢になったところをカウンターから失点しました。逆に5バックと中盤3枚が深く引いて構えれば、レアル・ソルトレイクはボールを持ちながら堅守をこじ開けなければなりません。ホームでシュートを多く放ちながらも得点できなかった試合もあり、引いた相手を崩すのはホームチームにとっても容易な作業ではありません。
先制点が入った後は、両指揮官の交代カードの切り方が重要になります。マストローニ監督はビハインド時に60分前後で複数の選手を投入する傾向があり、直近の試合でも途中出場の選手たちが同点弾や追撃弾に絡みました。アレナ監督もリードを許せばFWを増員します。レアル・ソルトレイクが先行してサンノゼ・アースクエイクスが高地で追いかける展開になれば、ホームチームは相手が守備の人数を減らしたスペースや後半のスタミナ低下を突くことができます。アウェイチームが先制した場合は異なる展開が予想されます。レアル・ソルトレイクが前線の枚数を増やす間、サンノゼ・アースクエイクスは自陣にブロックを敷き、セットプレーとカウンターを狙うことができます。レアル・ソルトレイクはフィラデルフィア・ユニオン戦やヒューストン・ダイナモ戦でも追いかける展開の中で追加点を奪われた経緯があります。
同点のまま後半へ進んだ場合でも、両者の選択は一致しない可能性があります。プレーオフ圏を追いかけなければならないレアル・ソルトレイクはアタッカーを投入して前がかりになる理由が大きく、サンノゼ・アースクエイクスは高地のアウェイゲームで勝ち点1を持ち帰る手堅い試合運びを選ぶ余地もあります。ホームチームの交代による攻勢は決勝点の確率を高める一方で、ボールロスト時に相手FWへ前進するスペースを与える諸刃の剣です。アウェイチームの高地連戦による疲労がどの時間帯から表面化するかは、実際のプレッシングや帰陣の強度を見守る必要があります。
3. 最終判断および結論
予想スコアはホームチームを左にして1-2と見ます。サンノゼ・アースクエイクスが前半にセットプレーから先制し、レアル・ソルトレイクが60分以降の交代策で同点に追いつく展開を予想します。その後、勝利を目指して前がかりになり続けたホームチームがカウンターから決勝ゴールを許すシナリオです。
サンノゼ・アースクエイクスには支配率が低くても機能するセットプレーの強みがあり、その攻撃は実戦での連係がまだ浅いレアル・ソルトレイクの守備陣を脅かします。レアル・ソルトレイク側にも復帰した前線のタレントや、相手の高地での消耗を突く後半のチャンスはあるものの、直近では同点・逆転を狙う過程で追加点を許す場面が目立っています。引き分けではプレーオフ圏との差を縮めきれないホームチームの事情も、終盤の前傾姿勢を誘発する要因となります。
市場はレアル・ソルトレイクの今季ホーム成績や、サンノゼ・アースクエイクスの高地連戦の負担を考慮してホームチーム寄りの評価をつけています。しかし、ホームでの勝利の大部分は中断前のものであり、たとえボール保持率が低くてもアウェイチームのセットプレーからの決定力は健在です。レアル・ソルトレイクが急造の守備陣でそれを防ぎ切り、先にリードを奪うことができれば見通しは変わってきます。特にサンノゼ・アースクエイクスの疲労が試合序盤から色濃く出るようであれば、ホームチームが主導権を握り背後のスペースを攻略する展開も十分に考えられます。