【26-27 イングランド チャンピオンシップ】サウサンプトン vs ポーツマス 分析プレビュー 試合開始:10月11日 20:00(韓国時間)
サウサンプトンとポーツマスが、10月11日韓国時間20時にセント・メリーズ・スタジアムで今季最初のサウスコースト・ダービーを戦います。勝ち点減点を背負いながらプレーオフ圏内を追うサウサンプトンと、降格圏とわずか1点差のポーツマスにとって、ともに重要な一戦となります。ホームで高い攻撃力を誇るサウサンプトンと、アウェイでの守備的な立ち回りを狙うポーツマスが激突します。
1. 試合概要および両チームの現状
サウサンプトンは今季のチャンピオンシップ8試合で4勝2分け2敗を記録しています。ピッチ上で獲得した勝ち点は14ポイントですが、規定違反に伴う勝ち点4の減点処分により、順位表では勝ち点10の16位にとどまっています。対するポーツマスは7試合で2勝2分け3敗、勝ち点8で19位です。10月10日の試合までを反映した順位表において、ポーツマスと22位バーンリーの差はわずか1点となっています。サウサンプトンは勝利すればプレーオフ圏内に浮上するか、その直下まで迫ることができるとクラブ側が案内しています。ポーツマスにとってもアウェイでの勝ち点は切実ですが、ジョン・ムシーニョ監督はアウェイチームとしてボール支配率で圧倒する試合展開は想定していないと明かしました。
今季リーグ成績 成績:サウサンプトン 8試合 4勝2分け2敗 / ポーツマス 7試合 2勝2分け3敗 得点・失点:サウサンプトン 19得点・10失点 / ポーツマス 9得点・10失点 ホーム・アウェイ:サウサンプトン ホーム4勝 15得点4失点 / ポーツマス アウェイ1勝1分け1敗 4得点3失点
サウサンプトンはホームでのリーグ戦4試合を全勝しており、毎試合3ゴール以上を奪っています。一方でアウェイの4試合は2分け2敗にとどまります。ホームではサイ・ラリンとフィン・アザズの活躍が際立っています。ラリンのリーグ戦7ゴールのうちアウェイでの得点は1ゴールのみで、アザズの3ゴール4アシストはすべてホームで記録されたものです。ブリストル・シティに4-1で勝利した試合では、シュート数・ゴール期待値ともに相手を下回ったものの、ラリンがペナルティエリア内の2度の決定機を確実にゴールへ結びつけました。ホームでの大差の勝利を、毎回圧倒的なチャンスメイクの結果と捉えることはできない理由がここにあります。
一方、最近のアウェイ戦では別の問題が露呈しました。バーミンガム・シティ戦やリンカーン・シティ戦ではリードを奪いながらも、サイドからのクロスに合わせたヘディングシュートを許して引き分けに終わっています。レクサム戦ではCKから先制点を献上し、後半終盤には左サイドから供給された低いクロスを処理する際にオウンゴールを記録して1-2で敗れました。サウサンプトンは今季リーグ戦の全8試合で失点を喫しています。ポーツマスがポゼッションで優位に立てなくとも、クロスやセットプレーを活かせばサウサンプトンのゴールを脅かす勝機は十分にあります。
ポーツマスは開幕4試合で1勝3敗と出遅れたものの、カーディフ・シティ戦の勝利からチャールトン・アスレティック戦、ブラックバーン・ローヴァーズ戦まで3試合無敗を維持してブレイク期間に入りました。カーディフ・シティ戦とチャールトン・アスレティック戦では、コナー・ショーネシーとベンジャミン・アーサーがCBコンビを組んで2試合連続の無失点を達成しています。ただ、直近の守備安定を支えたこの組み合わせは今節再現できません。アーサーは負傷により3か月の離脱となり、ショーネシーも鼠径部の問題で直前の状態を見て出場可否が判断されます。ショーネシーが欠場した場合、リーガン・プールとマディオディオ・ディアが今季初めてCBでコンビを組む可能性があります。
攻撃陣の出場可否もポーツマスのゲームプランを左右します。ブラックバーン戦で一人で10本のシュートを放ったライアン・カブマ=マックイーンは筋肉系のトラブルを抱えており、出場が不透明です。最前線でコルビー・ビショップと出場時間を分け合ってきたマルコ・ミロバノヴィッチもコンディションを見極める必要があります。サウサンプトン側では、代表招集から早期復帰したGKダニエル・ペレツの先発出場をトンダ・エッカート監督が明言しており、ラリンについてもプレー可能な状態にあると評価しています。両チームともに9月19日以来22日ぶりの公式戦となり、3日後にはそれぞれミッドウィークの試合を控えています。本日のスタメン構成には、過密日程そのものよりもポーツマスの負傷状況が大きく影響しそうです。
直近のリーグ戦での直接対決4試合はすべて引き分けに終わっています。その中で記憶に新しいのは、昨季のセント・メリーズでの0-0とフラットン・パークでの1-1です。ムシーニョ監督はセント・メリーズでのスコアレスドローについて、用意したプラン通りに前半をコントロールできたと振り返っています。しかし当時のサウサンプトンには、現在のエッカート監督もラリンもいませんでした。昨季の結果はポーツマスがこのスタジアムで守備的に立ち回った経験を示すものではあっても、本日の攻撃陣・守備陣のマッチアップまで保証するものではありません。
2. マッチアップ分析
試合の立ち上がりはサウサンプトンがボールを保持し、ポーツマスがペナルティエリア前で守備の間隔を保ちながら待ち構える展開が予想されます。サウサンプトンの今季平均ボール支配率は61%に達しており、ムシーニョ監督もアウェイで主導権を握るつもりはないと述べています。サウサンプトンにとっての課題は、単にポゼッションを高めることではなく、いかにペナルティエリア内でラリンにチャンスを供給できるかです。今季のホームでの大勝は、オープンに打ち合いを挑んできた相手との試合で生まれました。リンカーン・シティやレクサムのようにリトリートして守備を固める相手との対戦はいずれもアウェイであり、サウサンプトンは2試合とも1得点にとどまっています。引いて構える相手をホームでどう崩すかは、今季のデータからはまだ答えが出ていません。
その局面打開の鍵を握るのがアザズとポーツマスの中盤です。アザズは2列目の中央でパスを受けて前を向き、ラリンへラストパスを送り込みます。ポーツマスのマーロン・パックとロッコ・シーンがアザズの監視のために前に出れば、最終ラインとのスペース管理が難しくなり、逆にステイすればアザズに前方を向く時間を与えることになります。ポーツマスが中央を固める間、サウサンプトンはレオ・シエンツァとジェームズ・ブリーのサイドアタックも活用できます。スウォンジー・シティ戦ではブリーがサイド深くに侵入してラリンの得点をアシストしました。シエンツァが相手DFを個の力で剥がしてクロスやラストパスを供給する場面も、中央に集中するポーツマスの守備を試すことになるはずです。
ラリンがそのボールを受ける際、ポーツマスのCB陣の陣容が極めて重要になります。ショーネシーとアーサーが揃って出場したカーディフ戦とチャールトン戦では失点を許していません。アーサーが不在の状況でショーネシーまで欠場となれば、プールとディアは今季初めてのコンビでラリンに対峙することになります。ラリンはブリストル・シティ戦で複数のDFと競り合いながらゴールを奪い、弾かれたシュートのこぼれ球にも素早く詰めてネットを揺らしました。ポーツマスのDF陣が彼の動きに対して、誰がチャレンジし誰がカバーに入るのかを判断する瞬間が勝敗の分かれ目となります。ショーネシーが出場できれば守備の要として、またセットプレー時の空中戦ターゲットとして頼もしい戦力が戻りますが、負傷明けの初戦でどこまでプレーできるかは不確定要素です。
サウサンプトンが先制に成功すれば、ポーツマスの守備の負担はさらに重くなります。ポーツマスはダービー・カウンティ戦やブリストル・シティ戦において、ボールを持って前がかりになった背後をカウンターで突かれて失点しました。同点を狙って攻勢を強めるほど、サウサンプトンにもボールを奪って一気に前進するスペースが生まれます。サウサンプトンはブリストル・シティ戦の後半82分と85分に追加点を奪っており、途中出場のディヴィン・ムバマが最後のゴールをアシストしました。ポーツマスはCBの離脱とアタッカー陣のコンディション不安を抱えているため、後半に交代カードで同様の強度を保つのが難しい可能性があります。とはいえ、サウサンプトンの先制だけでポーツマスの得点可能性が完全に消えるわけではありません。
ポーツマスはビショップへのロングボールやサイドアタック、さらにシェイドのロングスローを軸に、サウサンプトンが脆さを見せてきた失点パターンを再現できます。ビショップが競り合ってこぼれたボールをサイドのアタッカーが回収する展開は、サウサンプトンの高いディフェンスラインを大いに脅かします。カブマ=マックイーンが出場できれば、サウサンプトンの右SBブリーが攻め上がった背後のスペースでドリブル突破やシュートを狙えます。彼が欠場してシェイドがサイドに入ったとしても、シェイドのロングスローはポーツマスにとって強力な飛び道具です。サウサンプトンがレクサム戦で許したCKからの失点やロングボールへの対応ミス、リンカーン・シティ戦で浴びたクロスからのヘディング弾を考慮すれば、ポーツマスが少ない攻撃機会からゴールを奪うシナリオは十分に考えられます。
スコアレスのまま後半にもつれ込んだ場合、両指揮官の采配が勝負を左右します。ムシーニョ監督はチャールトン戦で前半は引き気味に構え、ハーフタイムを境にプレスの開始位置を上げました。サウサンプトンはバーミンガム・シティに高い位置からプレッシャーをかけられた際、自陣後方でのビルドアップミスを連発した過去があります。ポーツマスがプレッシングの強度を上げればそのミスを突けるチャンスがありますが、サウサンプトンにいなされた場合は逆に最終ラインが背走を強いられます。エッカート監督はこれまでの複数試合で、60分以降にラリンを下げてムバマを投入してきました。0-0のまま推移してラリンが退いた場合、サウサンプトンはボックス内でのフィニッシュの役割を代役に委ねる必要があります。昨季のダービー2試合がいずれも前半0-0で折り返したデータはポーツマスの守備プランを読み解く指標にはなりますが、今季のサウサンプトンがホームの後半に見せる勝負強さまで否定する根拠にはなりません。
3. 最終判断および結論
サウサンプトンの3-1、あるいは2-1の勝利が予想されます。ポーツマスが自陣に引いてブロックを敷くなら、サウサンプトンはアザズの中央からの配球とサイドアタックでラリンに決定機を供給し、セットプレーではCBの高さを狙ってくる見通しです。サウサンプトンが先制し、追う展開となったポーツマスが前に出てくれば、後半にさらなる追加点のチャンスが生まれます。対するポーツマスもロングボールやクロス、ロングスローを駆使してサウサンプトンの弱点であるゴール前を脅かし、1点を返す可能性は十分にあります。
サウサンプトンの勝利を有力視する大きな要因は、ポーツマスのセンターバック陣の構成の変化です。アーサーが離脱し、ショーネシーの出場も不透明なため、先月2試合連続の無失点を達成した強固なコンビでラリンを封じることはできません。ポーツマスはダービー・カウンティ戦でもビハインドから前傾姿勢になったところをカウンターで仕留められており、今節は負傷者の影響で後半の交代オプションにも制約があります。ムシーニョ監督のアウェイでの手堅い守備戦術は昨季のセント・メリーズで機能しましたが、本日はラリンを擁するサウサンプトンを相手に、急造のCB陣でそのプランを遂行しなければなりません。
市場オッズではホーム4戦全勝・15得点という攻撃力を評価し、サウサンプトンの勝利を堅いとみています。ただしそのホームの数字は、攻撃的に打ち合ってきた相手に対して記録されたものであり、本日のポーツマスはポゼッションを割り切って渡す戦い方を予告しています。したがって、サウサンプトンの勝利を有力と見立てつつも、これまでのホームゲームのようなゴールラッシュがそのまま再現されるとは考えにくいところです。ショーネシーが欠場した場合、ポーツマスがラリンを抑え込んで後半まで耐え切るのは厳しくなり、3-1のように点差が開く展開が現実的です。逆にショーネシーが強行出場できれば、ゴール前の守備力とセットプレー時の脅威が増し、2-1のような接戦に持ち込めるかもしれません。仮にショーネシーとカブマ=マックイーンが揃って先発し、ポーツマスがセットプレーやロングボールから先制点を奪う展開になれば、試合の行方は大きく変わってくるはずです。