[2026 アメリカMLS] ニューイングランド・レボリューション vs シアトル・サウンダーズ プレビュー分析 キックオフ:10月11日 08:30(韓国時間)
ニューイングランド・レボリューションとシアトル・サウンダーズが、韓国時間の10月11日午前8時30分、マサチューセッツ州フォックスボロのジレット・スタジアムで激突します。東地区2位のニューイングランドはホームでのプレーオフ進出圏内の順位を維持したいところであり、西地区7位のシアトルは追走するライバルたちから自動出場権のラスト1枠を守らなければなりません。ホームチームの立ち上がりの攻勢と、アウェイチームの後半の粘り強い対応力がぶつかり合う一戦となります。
1. 試合概要および両チームの現状
10月9日のクラブ公式データ時点で、ニューイングランド・レボリューションは14勝4分9敗、勝点46です。一方のシアトル・サウンダーズは10勝8分9敗の勝点38で、すぐ下のコロラド・ラピッズやロサンゼルス・ギャラクシーに勝点2差をつけています。ニューイングランドはこの試合の後、FCシンシナティへの遠征とシカゴ・ファイアーFC戦が控えています。シアトルも4日後にFCダラスへの遠征が組まれており、両監督ともに過密日程と順位争いのバランスを意識した采配が求められます。
チーム状況 ニューイングランド・レボリューション:直近の公式戦10試合で5勝1分4敗 / リーグ戦ホーム成績 9勝2分2敗 シアトル・サウンダーズ:直近の公式戦10試合で3勝5分2敗 / リーグ戦アウェイ成績 3勝5分5敗
ニューイングランド・レボリューションは9月にニューヨーク・シティFC、シカゴ・ファイアーFC、オーランド・シティSCを相次いで下したものの、レアル・ソルトレイクへの遠征では0-3の完敗を喫しました。オーランド・シティSC戦では後半に相手が前がかりになった隙を突き、ドール・トゥルゲマンのアシストからペイトン・ミラーが攻め上がって得点を奪いました。しかしレアル・ソルトレイク戦ではミラーとトゥルゲマンを含む主力9人が不在でした。ニューイングランドがポゼッション率66%を記録しながらも無得点に終わった結果は、引いて守る相手を崩す難しさを示していますが、当時の攻撃陣の欠場を考慮に入れる必要があります。なお、ミラーとトゥルゲマンは今節復帰します。
シアトル・サウンダーズは主力に故障者が相次いだ時期に泥沼の8連敗を喫しました。その後5試合連続ドローを挟んで直近3連勝と立て直しています。ただし、この3勝はすべてホームで記録したもので、直近のスポーティング・カンザスシティ戦では相手に枠内シュート11本を許しました。アウェイではここ8試合白星から遠ざかっているものの、直近のアウェイ3試合ではいずれも前半にリードを許しながら後半に追いついてドローに持ち込んでいます。負傷者が続出していた時期のアウェイの成績と、現在のスカッドが見せている粘り強さは切り離して考える必要があります。
ニューイングランド・レボリューションにとって最大の痛手は、センターバックのママドゥ・フォファナの離脱です。リーグ戦直近26試合すべてでフル出場し、クリア数167回を誇る守備の要が下半身の負傷で欠場します。イーサン・コーラーがセンターバックに入り、ブルックリン・レインズが中盤に入る可能性があります。コーラーは今季先発した試合の多くでディフェンダーを務めていますが、フォファナの代わりにペナルティエリア内のクロスやセットプレーを跳ね返す新たなコンビネーションの構築が急務となります。中盤でプレスとボール奪取を担ってきたアルハサン・ユスフの欠場も響きます。
攻撃陣ではジャック・ハリソンが不在です。カルレス・ヒル、ハリソン、マット・ポルスターが右サイドでポジションを入れ替えながら組み立てていた形に修正が求められます。怪我から戻ってきたルカ・ランゴーニや復帰したミラーが選択肢となりますが、ランゴーニの出場時間はまだ限定的です。シアトル・サウンダーズはポール・ロスロックやペドロ・デ・ラ・ベガらが欠場する一方で、デヤン・ヨヴェリッチが代表から戻ってきました。直近3連勝時に前線に入っていたダニー・ムソフスキとヨヴェリッチのどちらがスタメンを張るかはまだ決まっていません。
マルコ・ミトロビッチ監督率いるニューイングランド・レボリューションは、最終ラインを広げてビルドアップを開始し、カルレス・ヒルが相手の中盤とディフェンスラインの間でボールを受けて攻撃の舵を取ります。ボール奪取直後に鋭く縦へ運ぶ速攻も重要な武器です。ブライアン・シュメッツァー監督率いるシアトル・サウンダーズは主に4-2-3-1でスタートします。アルベルト・ルスナークが前線へのパスとセットプレーを一手に引き受け、ジョーダン・モリスが相手ディフェンスの裏へと飛び出します。最近はセバスティアン・ゴメスやポール・アリオラを投入して後半のゴールにつなげた試合も見られます。
両チームの直近の対戦は2024年、シアトル・サウンダーズがホームで2-0と勝利した試合です。当時もモリスとルスナークが得点に絡みましたが、ニューイングランド・レボリューションはその後監督もプレースタイルも変わっています。ジレット・スタジアムでの顔合わせも2018年の0-0の引き分けまで遡るため、現在の戦力を測る材料としてはあまり参考になりません。試合時のフォックスボロは雨の予報はなく、風も穏やかです。ニューイングランド・レボリューションは前節から約2週間のブレイクがありましたが、代表帰りとなったミラーとレインズの合流は遅れました。シアトル・サウンダーズは中8日で西海岸から東海岸への長距離遠征に臨みます。
2. マッチアップ分析
ホームのニューイングランド・レボリューションがポゼッションを高める展開が予想されます。ニューイングランドは今季ホームのリーグ戦13試合で9勝を挙げていますが、ホームで敗れたナッシュビルSC戦やヒューストン・ダイナモFC戦では、相手にブロックを敷かれた末に先制点を献上しました。シアトル・サウンダーズも敵地では相手にボールを持たせ、セットプレーやカウンターで仕留める戦い方を得意としています。ニューイングランド・レボリューションが立ち上がりのプレッシングからボールを奪取できたとしても、シアトル・サウンダーズがしっかりとブロックを維持している間は、速攻を仕掛けるための背後スペースは限られます。
それでもカルレス・ヒルであれば自力でチャンスを作り出せます。オーランド・シティSC戦の先制点はペナルティエリア外からの鋭い左足ミドルでしたし、シアトル・サウンダーズはスポーティング・カンザスシティ戦で2列目からのシュートをケアし切れませんでした。カルレス・ヒルが中盤と最終ラインの間で前を向けば、強烈なシュートを狙うことも、裏へ抜けるミラーへスルーパスを通すことも可能です。シアトル・サウンダーズのクリスティアン・ロルダンがカルレス・ヒルを潰しに前へ出れば、その背後のスペースを他のMFやセンターバックがカバーしなければなりません。逆に相手が人数をかけてカルレス・ヒルのスペースを消しにきた場合、ニューイングランド・レボリューションはサイド攻撃とトゥルゲマンの高さを活かした空中戦にシフトできます。
シアトル・サウンダーズのボール保持率が低くても、ルスナークのプレースキックは脅威です。ミネソタ・ユナイテッドFC戦では彼のコーナーキックからゴールが生まれ、コロラド・ラピッズ戦でもフリーキックにロルダンが頭で合わせてネットを揺らしました。フォファナを欠くニューイングランド・レボリューションは、急造のセンターバックコンビでこのボールに対応しなければなりません。フォファナ1人の不在だけで失点を断定することはできませんが、シアトル・サウンダーズの得意とする得点パターンとホームチームの欠場ポジションが直接重なる点は見逃せません。
モリスの裏への飛び出しも、ニューイングランド・レボリューションの前傾姿勢に応じて危険度が増します。ニューイングランド・レボリューションの左サイドバック、ウィル・サンズが高い位置を取った後にボールを失うと、モリスがその背後のスペースを突くことができます。2024年の直接対決でも、シアトル・サウンダーズはモリスの裏抜けから先制し、前がかりになった相手の中盤で引っ掛けて追加点を奪いました。当時とメンバー構成は異なるものの、ルスナークが出してモリスが走るホットラインは健在です。
逆方向のトランジションも勝負を分けるポイントです。ニューイングランド・レボリューションが先制した場合、西地区の激しい順位争いの中にいるシアトル・サウンダーズは敗戦を受け入れられず、後半勝負に出ざるを得なくなります。シアトル・サウンダーズが前がかりになったところでトゥルゲマンがボールを収め、ミラーがサイドを一気に駆け上がれば、オーランド・シティSC戦のようにリードを広げるチャンスが生まれます。しかし、先制点だけで逃げ切れるとは限りません。シアトル・サウンダーズは直近のアウェイ3試合すべてで前半のビハインドを跳ね返しており、対するニューイングランド・レボリューションは直近7試合連続で失点を重ねています。
後半の交代カードの選択肢では、シアトル・サウンダーズに分があります。ゴメスはスポーティング・カンザスシティ戦でハーフタイムに投入されて同点弾を決め、アリオラもミネソタ・ユナイテッドFC戦でゴメスとともに入ってゴールを奪いました。ヨヴェリッチが復帰したことで、シュメッツァー監督は最前線のスタメンとスーパーサブの使い分けも自在です。一方のニューイングランド・レボリューションはハリソンやレオナルド・カンパーナの離脱により、前線の交代戦力が限られています。ホームチームがリードして後半を迎えたとしても、シアトル・サウンダーズの交代カードとセットプレーの脅威に最後までさらされることになります。
3. 最終判断および結論
予想スコアは1-1のドローと見ます。立ち上がりのハイプレスとカルレス・ヒルの決定力を軸に、ニューイングランド・レボリューションが序盤の1時間でリードを奪う可能性が高いと予想します。ミラーとトゥルゲマンの復帰により前節の完敗時よりも攻撃の選択肢は豊富であり、シアトル・サウンダーズは直近のアウェイ3試合すべてで前半をリードされて折り返しています。しかし、シアトル・サウンダーズが後半にフレッシュなアタッカーを投入し、ルスナークの高精度なセットプレーからフォファナ不在の中央を突いてくれば、十分に追いつけるはずです。シアトル・サウンダーズには、敵地で先制されながら追いついてきた直近の確かな実績もあります。
市場のオッズでは、ニューイングランド・レボリューションの東地区2位という順位やホーム9勝、シアトル・サウンダーズのアウェイ8試合未勝利を根拠に、ホームチームの勝利を有力視しています。ホームチームが先行する展開までは現実味があるものの、そのリードを最後まで守り切れるかという点には疑問符がつきます。フォファナの欠場とシアトル・サウンダーズの強力なベンチメンバーは、これまでのシーズンホーム戦績だけでは測れない今節ならではの変数です。同点になれば、敵地での勝点1も悪くないシアトル・サウンダーズが無理に攻め続ける理由は薄れ、ニューイングランド・レボリューションは再び引いた相手を崩す展開を強いられます。ただし、シアトル・サウンダーズの同点ゴールよりも前にニューイングランド・レボリューションの追加点が生まれた場合は展開が一変します。その際はシアトル・サウンダーズがさらに前へ出ざるを得なくなり、ミラーやトゥルゲマンにさらなる決定機が巡ってくるはずです。