【2026年天皇杯】浦和レッズ対RB大宮アルディージャ 分析プレビュー 試合開始:10月7日18:00(韓国時間)
浦和レッズとRB大宮アルディージャが10月7日18時、NACK5スタジアム大宮で天皇杯3回戦を戦います。公式戦では9年ぶりとなる「さいたまダービー」です。組み合わせ上は浦和がホーム扱いですが、試合はチケット完売となったRB大宮の本拠地で開催されます。両チームとも3日後にリーグ戦を控えており、先発メンバーの選択も戦術面と同じくらい重要です。
1. 試合概要と両チームの状況
浦和レッズは新シーズンのJ1リーグで8試合を戦い、4勝4敗の8位です。開幕から3連敗を喫した間に11失点しましたが、その後のリーグ戦5試合では4勝1敗と立て直しました。チョ・グィジェ監督は相手に応じて守備の形を変え、サイドからのクロスやセットプレー、素早い攻め上がりで得点パターンを増やしています。ただ、リードを守る力まで改善したとは言い切れません。アビスパ福岡戦とJ2のカターレ富山戦では先制しながら連続失点で逆転を許し、その後、交代選手のゴールで再逆転して勝ちました。
RB大宮アルディージャはJ2リーグで9試合を戦い、4勝5分けと無敗を維持しています。10月4日時点で勝ち点17の4位です。ナルシス・ペラッハ監督は4-3-3系の布陣で後方からパスをつなぎ、サイドからのクロスやペナルティーエリア内での短いパスを使って攻めます。最近はリードを許した試合でも、後半の交代策で追いついてきました。一方、藤枝MYFC戦とテゲバジャーロ宮崎戦では、ボールを長く保持しながら前半終了間際に先制を許しています。J2で見せてきたボール支配と攻撃回数を、J1チーム相手にも確保できるかが焦点です。
直近の公式戦10試合 成績:浦和レッズ 6勝4敗/RB大宮アルディージャ 4勝5分け1敗 得失点:浦和レッズ 22得点20失点/RB大宮アルディージャ 19得点11失点 前節:浦和レッズは9月29日にカターレ富山に3-2で勝利/RB大宮アルディージャは10月4日にテゲバジャーロ宮崎と1-1で引き分け
同じ10試合でも、対戦相手のレベルや先発メンバーは異なります。浦和の記録には、J1チームや大学チームと対戦した天皇杯の試合も含まれています。RB大宮のリーグ無敗はJ2の相手に対するもので、カップ戦ではリーグ戦とは異なる先発メンバーでJ3のガイナーレ鳥取に1-3で敗れました。直近の成績だけで、浦和の守備の問題やRB大宮の攻撃力が今日も同じように表れると判断することはできません。
日程の違いも先発メンバーを通して見る必要があります。浦和は9月29日以来8日ぶりの試合です。一方のRB大宮は10月4日の九州遠征から中2日でダービーに臨みます。両チームとも10月10日にリーグ戦があります。浦和は大学チームと対戦した天皇杯では先発を大幅に入れ替えましたが、直近のカターレ富山とのカップ戦では、ひとつ前のリーグ戦と同じ11人を先発させました。RB大宮は今季のカップ戦2試合で、リーグ戦とは異なるGKと守備陣を起用しています。短い休養がRB大宮にどう影響するかは、主力の後半の体力だけでなく、試合開始から誰が出場するかにも左右されます。
選手 稲垣篤志:現状は10月3日の大学チームとの試合で負傷し、出場の可能性は低い/試合への影響は浦和の3バックにおけるウイングバックの選択肢が減ること エドワード・マホ:現状は10月6日に負傷のためU-19日本代表から途中離脱すると発表/試合への影響はRB大宮の中盤の交代要員が減ること トム・グローバー:現状はリーグ戦のレギュラーだが、カップ戦2試合では先発から外れている/試合への影響は出場するかどうかで、最近のセーブ記録をどこまで当てにできるかが変わること
ダニーロ・ボザは9月13日に鼠径部を負傷して交代して以来、浦和の直近2試合で先発していません。その間、浦和は宮本優太、根本健太、山根視来を軸に守備陣を組み、いずれも勝利しました。RB大宮は直近のリーグ戦で、エドワード・マホに代わって中山昂大が入った組み合わせでプレーし、加藤聖と山本大貴も復帰しました。中盤の選択肢は減りましたが、前節の先発配置を維持することはできます。
過去の対戦成績は、今日の戦術を読み解く材料としては不十分です。データセンターに残っている直近の対戦は、新シーズン開幕前の8月1日に行われた親善試合の2-2だけです。その後、浦和は開幕3連敗を経てプレスや守備の形を調整し、RB大宮も後半の交代で攻撃を変える戦い方を見せてきました。この試合は規定時間で同点なら延長戦に入り、それでも決着がつかなければPK戦で勝ち上がるチームを決めます。両チームとも3日後にリーグ戦を控えており、その日程は終盤の選手起用にも影響するでしょう。10月7日朝の予報では、キックオフ時間帯の埼玉市は晴れで、風も弱い見込みです。
2. マッチアップ分析
最も重要なのは、浦和の前線からのプレスとRB大宮の後方からのビルドアップの対決です。浦和の安居海渡は、相手のゴールキック時に守備的MFをほぼマンマークし、状況次第ではセンターバックまでプレスするよう指示されていると話しています。RB大宮がいつものようにセンターバックから加藤玄へ短いパスを入れるなら、そのつなぎはプレスの標的になります。浦和が前へのパスを奪えば、相手守備が整う前に攻撃へ移れます。
RB大宮にも、このプレスをかわす手段はあります。浦和はサンフレッチェ広島戦で、相手がプレスの向きを外して逆サイドへボールを展開した際、サイドの守備に苦しみました。RB大宮がカプリーニのドリブルやサイドチェンジで前進できれば、クロスやカットバックを狙えます。浦和が直近6試合で喫した9失点のうち、サイドからのクロスやカットバックが起点となったのは4点です。ただし、J2で高いボール支配率を記録しているからといって、今日も同じ位置までボールを運べるとは限りません。湘南ベルマーレのプレスを受けた前半はビルドアップに苦しみ、後半に配置を調整して選手を交代してから、ようやく相手陣内で攻める時間が増えました。
浦和がボールを持ったときは、右サイドの金子拓郎が鍵を握ります。データセンターの今季選手記録では5アシストを記録。東京ヴェルディ戦とアビスパ福岡戦では右からのクロスで、マテウス・サヴィオのヘディングゴールをお膳立てしました。RB大宮は藤枝MYFC戦で、自陣左サイドに続けて入ってきたクロスやCKをしのいだものの、同じ方向から再び上がったクロスで失点しました。浦和の右サイドの攻撃を加藤聖がどう守るかが重要です。浦和は直近のリーグ戦とカップ戦の6試合で14得点を挙げ、そのうち8点をサイドからのクロスまたはセットプレーから記録しました。金子拓郎のクロスに加え、根本健太のCKからのヘディング、マテウス・サヴィオの直接FK、林幸多郎のロングスローもゴールにつながっています。
RB大宮が高い位置からプレスをかける場合は、守備ラインの裏にも注意が必要です。西川周作は横浜F・マリノス戦で長いパスを送り、マテウス・サヴィオを守備ラインの裏へ走らせました。カターレ富山戦の先制点も、西川の中距離のパスから始まっています。浦和はボールを長く保持しなくても、こうしたパスやサイド攻撃で得点できます。一方、RB大宮がプレスをかわして前進すれば、浦和もサイドで守る必要があります。両チームの攻撃は、どちらがボールを多く持つかよりも、後方からのパスが相手のプレスをかいくぐれるかで効果が変わります。
先発メンバーの発表によって、この対決の条件はより具体的になります。トム・グローバーとリーグ戦の主力守備陣が出場すれば、RB大宮は普段からともにプレーしている選手で最初のパスをつなぎ、トム・グローバーのセーブにも期待できます。カップ戦で起用してきたGKと守備陣が出る場合は、浦和のプレスを受けながらビルドアップを続けられる根拠が乏しくなります。浦和も先発を大幅に入れ替えれば、プレスをかける選手や右からクロスを上げる選手が変わりますが、直近のJ2チームとのカップ戦ではリーグ戦の先発を維持しました。
後半は両監督の交代策が勝負を分けます。ペラッハ監督は66分前後に複数の選手を一度に投入してきました。杉本健勇やカウアン・ジニスらは最近の同点ゴールに関与しています。浦和には、先制したあとに相手が前線を入れ替えたりサイドから攻めたりした際に失点した試合がありました。チョ・グィジェ監督も、先制後に相手の変化への備えが足りなかったと認めています。ただ、浦和も小森飛絢と肥田野蓮治の交代出場後のゴールで、カターレ富山戦を再びひっくり返しました。RB大宮が後半に追いついても、同点を目指して前へ出れば、浦和のロングパスや途中出場の攻撃陣にも対応しなければなりません。
3. 最終判断と結論
浦和レッズが優位に立つ可能性が高いと見ています。RB大宮はカップ戦2試合でリーグ戦とは異なるGKと守備陣を起用しており、今回は中2日でダービーを戦った後、昇格争い中のリーグ戦に中3日で臨みます。カップ戦での起用方針が続くなら、浦和のマンマーク気味のプレスが後方からの最初のパスを狙えます。金子拓郎の右クロスやセットプレーも最近の得点源になっており、浦和が前半にリードする根拠になります。
ただ、リードしても安定した勝利につながるとは限りません。RB大宮は後半の交代でペナルティーエリア内の連係を強めてきましたし、浦和はリードした後にサイド攻撃から失点したことがあります。浦和が2点リードした場面で、RB大宮が60分以降に前線を入れ替えて1点を返しても、同点を狙って前に出れば、浦和の交代攻撃陣に守備ラインの裏を突かれる可能性があります。カップ戦仕様のメンバーが出る場合、浦和の3-1をより有力と見る理由はそこにあります。
市場はJ1とJ2のレベル差や、浦和の長い休養を理由に浦和寄りのオッズをつけています。勝敗の方向性には同意しますが、点差については異なる見立てです。RB大宮がカップ戦で起用してきたGKと守備陣を再び先発させるなら、プレスと後方からのビルドアップの相性から、浦和が2点差で勝つ可能性は高まります。この予想が変わる条件は、RB大宮がトム・グローバーとリーグ戦の主力守備陣を先発させることです。その場合、RB大宮がプレスをかわし、後半の交代で追いついて規定時間を2-2で終える展開も考えられます。