この試合の鍵を握るのは、フロジノーネ・カルチョのプレッシャーとUSサッスオーロ・カルチョのファーストパスの攻防です。ホームのフロジノーネはサイドでのポゼッションからマイナスの折り返しやセカンドボールの回収につなげられるのに対し、アウェイのサッスオーロは最初のプレスをかいくぐって背後のスペースへ侵入できます。どちらもボックス内へボールを運ぶ形は作れていますが、より重要なのは、そうして進入したチャンスできっちりフィニッシュを決め切れるのはどちらかという点です。
フロジノーネはコモ戦で見せたように、ゲジェミス、シュミット、カロが右サイドで連携し、内側へ走り込む選手を使う形を作れます。対するサッスオーロはマティッチを起点に、中央からベラルディやエスポジートを通すか、逆サイドの奥にいるラウリエンテへ展開して対抗します。コモもナポリもフロジノーネのプレッシャーの背後にある貴重なスペースを突いていただけに、この前線への最初のパスが勝負の分かれ目になります。
サッスオーロの最終ラインは、レイセンの負傷離脱以降変化が見られます。ミラン戦で途中出場したオデンタルは十分な出場時間を得てコーナーキックからゴールも挙げており、フロジノーネのクロスやこぼれ球に対処できる経験豊富なディフェンダーとして頼もしい存在となっています。一方のフロジノーネはビルリジェアが招集メンバーに入ったものの、直近のナポリ戦ではサイドからの供給が精度の欠くヘディングシュートに終わっています。こうした状況を踏まえると、単にクロスを入れる回数以上に、中央での決定力が重みを持ってきます。
フロジノーネは立ち上がりからプレスを仕掛け、サイドから何度もボールを入れてサッスオーロにクリアを強いる展開を狙ってくるはずです。サッスオーロとしてはマティッチを経由しつつ、サイドやインサイドで受ける選手を使って相手プレスの背後に空いたスペースを突き、さらにボウイやトルストベットの遅れて入ってくる飛び出しを活かしたいところです。以上の理由から、私はサッスオーロがこの戦いを制すると見ています。