【26-27 日本 J2リーグ】ヴァンラーレ八戸 vs 北海道コンサドーレ札幌 分析・プレビュー キックオフ:11月8日 13:00(日本時間)
ヴァンラーレ八戸は相手の後方からのビルドアップを断ち、攻撃の機会をうかがいます。北海道コンサドーレ札幌は、そのプレスをかわした際にサイドから得点機を作れるでしょう。
1. 試合概要と両チームの現状
17位のヴァンラーレ八戸は18位と勝ち点2差、8位の北海道コンサドーレ札幌は5位・6位と勝ち点4差です。両チームに勝ち点が必要ですが、直近の結果に至った経緯は異なります。ヴァンラーレ八戸は3連敗の間、相手に多くのシュートを許さなかった試合でも失点しました。大分トリニータ戦では相手のシュート9本のうち、81分のゴールを防げませんでした。モンテディオ山形戦では前半にリードしながら、後半のシュートで逆転されました。サガン鳥栖戦ではコーナーキックからのヘディングで失点しています(ゲキサカ、11-03;TBS NEWS DIG、10-31;佐賀新聞、10-25)。
攻撃ではシュート数と得点数の差が目立ちます。ヴァンラーレ八戸は10-04以降のリーグ戦7試合でシュート96本を放ち、6得点にとどまりました。大分トリニータ戦でもシュート19本を得点につなげられませんでした。倉石圭二監督は、誰がどの位置からシュートを打つかが課題だと指摘しています(クラブ公式コメント、11-03)。直近の公式戦10試合で挙げた2勝はいずれもアウェーだったことから、今日はボールの保持をめぐる展開にも注目したいところです。北海道コンサドーレ札幌が後方でボールを持てば、ヴァンラーレ八戸はホームでも中盤で奪い、素早く前進する機会を得られます。直近で先発した栗澤陸のドリブルは、右サイドの攻撃をペナルティーエリア内まで運ぶ手段になりますが、先発した2試合でチームが挙げた得点は1点でした。
北海道コンサドーレ札幌の5連勝は、相手を一方的に圧倒し続けた結果とは限りません。FC今治戦の4-0勝利では両チームのシュート数は13本ずつで、カターレ富山戦の1-0勝利ではシュート4本にとどまりました(ゲキサカ、11-03;FNN、10-25)。少ないチャンスを生かす攻撃と、ペナルティーエリア内での守備がともに機能しました。福森晃斗が負傷離脱して以降は、川原颯斗・西野奨太・梅津龍之介が3バックを組み、チームは直近2試合を無失点で終えています(クラブ公式発表、11-03;ゲキサカ、10-31・11-03)。両チームは11-03の試合後、同じ期間だけ休養を取りましたが、北海道コンサドーレ札幌は前の試合で主力数人を後半に交代させています。今回は両チームの初対戦となるため、過去の対戦成績を今日の戦術を考える根拠にはできません。
2. マッチアップ分析
最初のポイントは、北海道コンサドーレ札幌の後方からのビルドアップと、ヴァンラーレ八戸の中盤でのプレスです。川井健太監督のチームは3バックとGK田川知樹を通じてボールを前進させ、倉石監督のチームは中盤で奪ったボールを素早く右サイドへ送ります。プレスを受けた北海道コンサドーレ札幌がパスで相手MFの背後につなげれば、ヴィニ・ペイショットと浦上仁騎が攻撃を続けられます。後方でボールを失えば、ヴァンラーレ八戸が短い距離からカウンターを仕掛けます。北海道コンサドーレ札幌はアマドゥ・バカヨコへのロングパスで中盤を飛ばす形でも対応できます。ヴァンラーレ八戸がどの位置でボールを奪うかによって、カウンターの最後のシュートがペナルティーエリア内から打てるかが変わります。
もう一つのポイントは、同じサイドから始まる攻防です。ヴァンラーレ八戸の右サイドの攻撃は、北海道コンサドーレ札幌の左ウイングバック、木實快斗と対峙します。木實が攻撃に加わった後にヴァンラーレ八戸がボールを奪えば、その背後のスペースへ進めます。木實が守備位置を保てば、北海道コンサドーレ札幌の左サイドの攻撃参加は減ります。栗澤がこのサイドでドリブル突破できれば、ヴァンラーレ八戸は人数を追加せずに前進できますが、最後のパスとシュートまで完遂して初めて得点の脅威になります。
反対側では、スパチョーク・サラチャートとヴィニ・ペイショットのサイドでの1対1が、ヴァンラーレ八戸の3バックの対応力を試します。サイドのDFが相手を追って外へ動けば、中央のクロス対応にも負担がかかります。Jリーグ公式プレビューは、サイドでの1対1とクロスへの対応をヴァンラーレ八戸の課題に挙げました(11-08閲覧)。北海道コンサドーレ札幌はセットプレーも別途確認しています(道新スポーツ、11-06)。ただし、サイドからシュート機会を作れることだけで、直近の高い決定力まで再現できるとは言えません。
3. 最終判断と結論
北海道コンサドーレ札幌がサイドとセットプレーから得た少ないチャンスを生かし、ヴァンラーレ八戸の多くのシュートをペナルティーエリア手前で抑える展開を予想します。ヴァンラーレ八戸が中盤でボールを奪っても、シュートの位置を改善できなければ、北海道コンサドーレ札幌が先制した後に守り切る流れが有力です。点差も得点数も大きくは伸びないアウェー勝利を予想します。
市場は北海道コンサドーレ札幌の5連勝と5試合連続無失点、ヴァンラーレ八戸の3連敗を受けて、アウェーチームをやや高く評価しています。判断の鍵は、連勝を再現できるかです。北海道コンサドーレ札幌が直近の試合と同じ決定力を繰り返す根拠は十分ではありません。それでも福森の負傷後に保たれている守備の組み合わせと、ヴァンラーレ八戸が抱えるシュート位置の課題を合わせて考えると、アウェーチームが僅差で優位に立つ展開が見込めます。ヴィニ・ペイショットの先発は発表されていませんが、彼が先発を外れた過去4試合でも、北海道コンサドーレ札幌は同じ守備の形で勝利しています。
見通しが変わるのは、ヴァンラーレ八戸が前半に後方からのビルドアップを断ち、ペナルティーエリア内から先制した場合です。北海道コンサドーレ札幌は直近の公式戦20試合で、前半をリードされて終えた5試合はすべて敗れています。その状況ではアウェーチームが攻撃の人数を増やす必要があり、ヴァンラーレ八戸が狙うカウンターのスペースも生まれます。
【最終結論・マーケット別・ベットマン発売基準】 試合結果:敗 — 北海道コンサドーレ札幌のサイドでの1対1とセットプレーが、ヴァンラーレ八戸のクロス対応という課題に直結します。ヴァンラーレ八戸は同じ3バックを相手に、シュートを得点へ結びつけられないと見ます。 ハンデ +1:引き分け — 北海道コンサドーレ札幌は先制後、ペナルティーエリア内の守備でリードを守ります。ヴァンラーレ八戸が背後のスペースを大きく空けるのは遅くなり、追加点の道筋は限られます。 アンダー 2.5:アンダー — ヴァンラーレ八戸のシュートは得点につながりにくく、北海道コンサドーレ札幌もシュート数自体が少ないと見ます。