[26-27 UEFAチャンピオンズリーグ リーグフェーズ] FCポルト vs SSCナポリ 分析プレビュー 試合開始: 11月5日 05:00 (日本時間)
ポルトが敵陣でボールを奪い返す試合展開に持ち込めるかが勝敗の鍵を握ります。そのハイプレスが機能すれば、SSCナポリのベンチ層の薄さは後半に一段と深刻な問題となります。
1. 試合概要および両チームの現状
ポルトは国内リーグで10戦全勝を維持しているものの、チャンピオンズリーグでは3試合を終えていまだ勝ち点を奪えていません。ファリオーリ監督は、敵陣の中盤からプレスをかける基本方針を今節も貫くと明言しています(ア・ボラ、11月3日)。4-0で快勝したエストリル戦では、ヴェイガが敵陣でボールを奪ったことを起点にパスやシュートに絡み、後半64分から73分の間に3ゴールが生まれました。その一方で、PSVアイントホーフェン戦では相手の高い位置からのプレッシャーに苦しみ、理想的な位置でボールを奪回できず、攻撃の多くをカウンターに依存しました。ジル・ヴィセンテが守備を固めて引いた試合でも、決勝点は後半にサイドからのクロスを相手が処理しきれずにこぼれたボールからでした。プレッシャーが止められたり、相手に引いてブロックを敷かれたりすると、ゴールをこじ開けるまでに時間を要する可能性があります。
SSCナポリは、そのプレスを受ける最初のビルドアップとサイド守備の構成そのものを変更しなければなりません。ディ・ロレンツォやオリヴェラら両サイドバックを欠くため、ポリターノとラングがウイングバックを務める3バックが予想されています(モンドナポリ、11月3日)。中盤ではロボツカが負傷欠場し、デ・ブライネも左足首の不安を抱えて出場は不透明です。ロボツカの代役としてギルモアが先発したACモンツァ戦は4-1で勝利したものの、主な得点シーンは相手の守備ミスやコーナーキックから生まれたものでした。続くユヴェントス戦では、ボール保持率で上回りながらも、前半序盤のヘディングシュート以外には枠内シュートを放てませんでした。
ポルトもウィリアン・ゴメスが負傷欠場となります。もっとも、代役候補のサインスは直近のリーグ戦2試合連続でゴールを決めており、エストリル戦でも敵陣でボールを奪った流れからネットを揺らしました。ピエトゥシェフスキの出場可否は未定のため、相手のプレスをかわした後のカウンターにおけるボール運搬力には不確定要素が残ります(ANSA、11月3日)。SSCナポリは敵地でのユヴェントス戦から中2日でこの試合を迎えるうえ、遠征メンバー20名のうちGK3名とユース所属選手3名を除くと、交代要員として使えるトップチームのフィールドプレーヤーが限られています(カルチョナポリ1926、11月3日)。一方のポルトはエストリル戦から中3日の余裕があり、ホームで迎え撃ちます。
2. マッチアップ分析
最初の注目点は、SSCナポリの3バックとギルモアが、ポルトのハイプレスをかわして中盤へボールを配給できるかどうかです。ポルトは前線の選手たちに加えてヴェイガやフロホルトを押し上げ、敵陣でパスを寸断しようとします。高い位置でボールを奪えれば、エストリル戦のように短いパス交換だけでシュートまで持ち込めます。SSCナポリがショートパスを断念する場合、ホイルンドを狙ったロングボールとアンギサやマクトミネイの空中戦競り合いでプレスの回避を試みることになります。その場合、ポルトはボールを保持できたとしても、ジル・ヴィセンテ戦のように引いた守備を崩さなければなりません。どちらの選択肢をとるにせよ、SSCナポリが継続して攻撃を仕掛けるのは容易ではありませんが、ポルトの得点が生まれる時間帯には影響してきます。
2つ目の注目点は、ポルトのサイドアタッカーとSSCナポリの予想ウイングバックのマッチアップです。サインスとポルトの左サイドバックが連動してオーバーラップを仕掛けると、ポリターノは自身の守備エリアで2選手のアクションに対応を迫られます。逆サイドではペペとアルベルト・コスタがラングとマッチアップし、クロスの機会をうかがいます。ポリターノは直近2試合ともに60分前後で途中交代していましたが、今節はサイド全体をカバーする重責を担う可能性が高い状況です。同時に彼はSSCナポリのセットプレーで主戦キッカーを務めており、直近のリーグ戦3試合で記録した7ゴールのうち4ゴールが彼のキックやシュートから生まれています(データセンター)。SSCナポリがロングボールでポルトのプレスをかわすにしても、ポリターノの守備での消耗と攻撃に残す体力のバランスを適切に管理する必要があります。
3. 最終判断および結論
前半はSSCナポリが両ウイングバックを下げて守備を固めるとみられ、ポルトも今季のチャンピオンズリーグ3試合すべてで前半を0-0で終えている流れから、均衡が崩れるまでには時間を要すると予想します。後半半ば以降は、ポルトが前線の交代カードやサイド攻撃を足がかりにリードを奪い、追いかけるSSCナポリが前がかりになった隙を突いて点差を2点に広げる展開を描いています。アッレグリ監督はSSCナポリが直近の公式戦終盤30分間で計11失点を喫していると明かしており(ナポリネットワーク、11月3日)、この時間帯がポルトの攻撃的な交代カード投入のタイミングと重なります。SSCナポリにとっても、ポリターノのセットプレーから一矢報いるチャンスは十分にあります。
市場はSSCナポリの欠場者情報に反応を示しつつも、ポルトの大差勝ちには慎重な見方を崩していません。チャンピオンズリーグのホーム戦での無得点や、ジル・ヴィセンテ戦での1点差勝利が意識されているためです。しかし、これまでの欧州の対戦相手はポルトのプレスをくぐり抜ける力があったのに対し、今回のナポリはロボツカや本職のサイドバック陣を欠く布陣です。そのため、市場の想定以上に後半の点差が開く可能性が高いとみています。デ・ブライネが出場して中盤からプレスを無力化するパスを供給できれば、SSCナポリの攻撃回数が増えて点差が縮まる余地もあります。
[最終結論・マーケット別] 試合結果: ホーム勝利(FCポルト) — 主力サイドバック陣とロボツカを欠くSSCナポリは、ポルトのプレスをショートパスで突破するのが難しく、ベンチ層の不足から後半にサイド守備を維持しきれません ハンデ -1: ホーム勝利(FCポルト) — ポルトが前線にフレッシュな交代選手を投入する60分以降、体力が消耗したSSCナポリのウイングバックのサイドを崩して追加点を奪うと予想します ハンデ -2: ドロー — ポルトが2点差までリードを広げたとしても、追うSSCナポリがポリターノのセットプレーから1点を返す可能性は残されており、3点差以上の大差にはならないと見込みます オーバー/アンダー 2.5: オーバー — 後半の勝負どころでポルトの追加点とSSCナポリのセットプレーによる得点が重なり、ロースコアのまま終わる可能性は低いと判断します