【26-27 セリエA(イタリア)】カルチョ・コモ vs ヴェネツィア 分析プレビュー キックオフ:11月1日 20:30(日本時間)
カルチョ・コモは先発の変更以上に、後半に誰を投入するか、そしてサイド攻撃が重要です。ヴェネツィアはダヴィデ・ニコラ監督の就任後もチャンスを得点につなげられていませんが、カルチョ・コモの後方でのミスを突く道筋はあります。
1. 試合概要と両チームの現状
セスク・ファブレガス監督率いるカルチョ・コモは公式戦4連勝中です。USサッスオーロ戦では前半に苦戦すると、後半開始と同時に3人を交代。左サイドから作ったチャンスをアナスタシオス・ドゥヴィカスが49分と60分に仕留めました。トリノ戦でも後半の交代後、81分から3得点を挙げて逆転しています。直近の公式戦3試合で9得点、そのうち8得点が後半だったことからも、交代選手が攻撃に貢献していると分かります。
ただし、前線の選択肢は減っています。モイーズ・キーンは手術のため離脱し、アサン・ディアオもチーム練習に合流できていません。ジェイデン・アダイはトリノ戦での交代後に筋肉の問題があり、状態を見極める段階との報道と、欠場するとの報道に分かれています(ファンタマスター、カルチョダンゴロ、10月31日)。ドゥヴィカスが封じられたり、早い時間に退いたりした場合、同じ役割を担えるFWへの交代は難しくなります。トレヴォ・チャロバーも欠場と報じられており、後方での対応には注意が必要です(ユーロスポーツ、10月31日)。
ヴェネツィアはニコラ監督の下で3-5-2を維持する見込みです。SSCナポリ戦ではアコル・アダムスのシュートがディフレクションして決勝点となりましたが、ジェノア戦ではシュート19本を放ちながら得点できませんでした。インテル・ミラノ戦では2得点がオフサイドで取り消されています。ニコラ体制の3試合で1得点という数字は、チャンスが皆無だったというより、フィニッシュや抜け出すタイミングに課題があることを示しています。ニコラ監督は試合中に投入する選手の役割を強調しており、インテル・ミラノ戦から先発を3~4人入れ替えるとの報道もあります(ファンタマスター、10月31日、フォーカスニュース、10月30日)。
カルチョ・コモは直近18日間で6試合目の公式戦を戦い、その後はRCランスとインテル・ミラノとのアウェー戦が控えています(トゥットスポルト、10月30日)。先発変更の可能性はありますが、これまでも先発を入れ替えた試合で、後半に主力を投入して勝利した例があります。セリエAでの過去2度の対戦は引き分けでしたが、いずれもニコラ監督就任前の結果であり、今日の戦術を考える根拠にはしにくいでしょう。
2. マッチアップ分析
最初のポイントは、カルチョ・コモのサイド攻撃とヴェネツィアのゴール前の守備です。カルチョ・コモはサッスオーロ戦でカイキの低いパスからドゥヴィカスの得点を演出し、トリノ戦ではニコ・パスとヤン・コウトのクロスがヘディング弾につながりました。ヴェネツィアはインテル・ミラノ戦で左サイドの深い位置からの低いボールとコーナーキックへの対応に苦しみ、オウンゴールを献上しています。カルチョ・コモがサイドの深い位置まで進んで低いボールを入れれば、ヴェネツィアの3バックは再びゴール前で対応を迫られます。一方、ヴェネツィアがドゥヴィカスを警戒し、遠い位置からクロスを上げさせる展開にできれば、カルチョ・コモはASローマ戦のようにシュートを重ねても得点できないかもしれません。パスの抜け出しやハコボ・ラモンのヘディングが必要になる理由です。
2つ目のポイントは、カルチョ・コモの後方でのボール処理と、アダムスへの縦パスです。ヴェネツィアがナポリ戦で挙げた得点は、ジモン・ゾームのパスを受けたアダムスが作ったものでした。カルチョ・コモはトリノ戦で自陣のボールを奪われた後に失点しています。サイドバックが前に出ている場面で同じようなミスが起きれば、アダムスに直接チャンスが訪れる可能性があります。ただし、インテル・ミラノ戦で取り消された得点のように、FWがパスを受けるタイミングも合わなければなりません。
前半が0-0で終われば、両監督の交代策が重要になります。カルチョ・コモにはサッスオーロ戦で後半に得点した実績があり、ヴェネツィアでもニコラ監督が交代選手の役割を強調しています。ヴェネツィアがリードを許して守備位置を上げれば、カルチョ・コモのパスやマルティン・バトゥリナには、ボール奪取から前進する機会が増えるでしょう。ヴェネツィアが先制した場合は、スタンコヴィッチのセーブとゴール前の守備が勝敗を左右します。
3. 最終判断と結論
市場は勝ち点差、カルチョ・コモの連勝、ヴェネツィアの得点力の低さを踏まえ、ホームチームを大きく優位に見ています。私たちも市場と同じ見方です。ただし、勝利を予想する根拠は順位そのものより、カルチョ・コモが複数の試合で見せてきたサイド攻撃が、ヴェネツィアが最近苦戦しているゴール前の対応とかみ合う点にあります。
カルチョ・コモは前半に得点できなくても、後半の交代で攻撃を変えられます。ヴェネツィアには縦パスやセットプレーから反撃する道がありますが、ニコラ監督の就任後3試合で、それを得点につなげたのは1度だけです。キーンとディアオの不在は、カルチョ・コモの勝敗の方向性よりも、ドゥヴィカスに続く追加得点の選択肢に影響します。後半に先制点が生まれれば、残り時間も限られます。
ヴェネツィアが先制するか、ドゥヴィカスが交代してゴール前での決定力が落ちれば、見通しは変わります。その可能性を踏まえても、カルチョ・コモが後半のサイド攻撃と交代策で主導権を握り、2点差以上で勝利。ヴェネツィアは無得点に終わり、両チーム合計3ゴール以内の試合になると予想します。
【最終結論・マーケット別・ベットマン発売基準】 試合結果:勝ち — サイドからの低いボールと後半の交代策で、ヴェネツィアのゴール前の対応の弱さを直接突けます。ヴェネツィアの勝ち筋は、3試合で1得点にとどまる決定力にかかっています。 ハンデ -1:勝ち — リードを許したヴェネツィアが前に出れば、ボール奪取とサイドの交代要員を生かして2点差以上になる展開が考えられます。前半同点から後半に崩れたリーグ戦5試合の得失点1-8も、この展開と重なります。 アンダー 3.5:アンダー — 先発の入れ替えと3-5-2の布陣により、先制点は後半にずれ込む可能性があります。キーンとディアオの不在で追加点の選択肢が減るうえ、ヴェネツィアにはオフサイドが繰り返される抜け出しのタイミングの問題も残っています。