【26-27 リーグ・アン】オリンピック・マルセイユ vs ル・アーヴルAC 分析プレビュー キックオフ:10月26日 01:15(日本時間)
オリンピック・マルセイユとル・アーヴルACが10月26日午前1時15分(日本時間)、スタッド・ヴェロドロームでリーグ・アン第8節を戦います。リーグ戦でアウェー2連勝中のオリンピック・マルセイユは、ホームでの連敗を止めたいところです。一方、最下位のル・アーヴルACは今季初勝利を狙います。順位には大きな差がありますが、両チームのチャンスの作り方と失点の傾向を見ると、一方的な展開になるとは限りません。
1. 試合概要と両チームの状況
今季リーグ戦7試合 順位・勝ち点:オリンピック・マルセイユ 10位・9点/ル・アーヴルAC 18位・2点 勝敗:オリンピック・マルセイユ 3勝0分4敗/ル・アーヴルAC 0勝2分5敗 得点・失点:オリンピック・マルセイユ 14得点・10失点/ル・アーヴルAC 5得点・11失点 前半得点・後半得点:オリンピック・マルセイユ 3得点・11得点/ル・アーヴルAC 0得点・5得点
データセンターのリーグ順位と前半のスコアを見ると、オリンピック・マルセイユは上位6チームのうち4チームとの対戦で全敗し、下位3チームにはすべて勝っています。10位という順位には対戦相手の影響があります。ただし、下位相手との勝利も楽な展開ではありませんでした。トロワ戦ではシュート数で5-15と下回り、50分に先制した後は守勢に回って、90+8分のPKまで1点差を保ちました。アンジェ戦は5-2で勝ちましたが、相手に2.21の期待得点を許しています。直近のリーグ戦2勝は攻撃で手にした結果であり、相手の得点機会を十分に抑えた結果ではありません。
ル・アーヴルACは7試合で未勝利ですが、攻撃機会に乏しかったわけではありません。期待得点の記録があるリーグ戦6試合で9.04の期待得点を記録した一方、実際の得点は5にとどまりました。リールとのアウェー戦ではシュート数で17-5と上回りながら0-1で敗れ、アンジェ戦では枠内シュート6本をすべて止められて0-0で引き分けています。シュート数に比べて1本あたりの脅威が小さく、決定力も不足しています。直近3試合では7失点を喫し、守備の問題も大きくなっています。
両チームの失点に関する数字は、同じようには解釈できません。オリンピック・マルセイユは期待失点の記録があるリーグ戦6試合で14.57の期待失点を許しましたが、実際の失点は10でした。ジェフリー・ド・ラングの好セーブや相手の決定機逸が、この差に影響しています。ル・アーヴルACは同じ範囲で期待失点が10.62、実際の失点が10と、差は小さくなっています。そのため、オリンピック・マルセイユが今季10失点に抑えているという事実だけで、守備が安定しているとは評価しにくいでしょう。逆に、ル・アーヴルACが5得点にとどまっているからといって、攻撃機会を作れていないとも言えません。
オリンピック・マルセイユは10月23日、ヨーロッパリーグのシュトゥルム・グラーツ戦にアウェーで臨み、0-1で敗れました。中2日での試合ですが、その一戦ではリーグ戦の主力の多くがベンチスタートでした。ピエール=エミール・ホイビュアとトチュク・ヌワディの中盤での先発が予想され、2人とも出場可能です。ただし、筋肉系の負傷から復帰したホイビュアが終盤までプレーできるかは不確定です。確実に欠場するデリク・コルネリウスは、今季のリーグ戦で先発メンバーに大きな影響を与えていない選手です。ル・アーヴルACはオセール戦後、7日間の休養を取りました。正GKのリオネル・ンパシ、右サイドの守備を担うエリアス・イェレルトとティモテ・ペンベレが欠場し、出場停止を終えたセコ・アユムは復帰します。ゴールマウスは、直近4試合連続で先発しているゴーティエ・ガロンが守る見込みです。
ブルーノ・ジェネジオ率いるオリンピック・マルセイユは、リーグ戦では主に4-2-3-1を採用しています。ティモシー・ウェアとエメルソンの両サイドバックが攻撃に加わり、最前線ではアミーヌ・グイリが得点とプレスを担います。ディディエ・ディガール率いるル・アーヴルACは高い位置でボールを奪いにいき、リードを許すと60分台に複数の攻撃的な選手を投入してきました。セコの復帰で3バックと4バックのどちらを選ぶかは見方が分かれますが、右サイドにはジブリル・ウジアドが入るとみられます。
オリンピック・マルセイユは直近のリーグ戦でル・アーヴルACに6連勝しています。ただし、直近2回の対戦でオリンピック・マルセイユが挙げた7得点のうち5得点を決めたメイソン・グリーンウッドは、今日は先発が予想されていません。2025年10月の6-2の勝利も、ル・アーヴルACが34分に退場者を出して10人になった後、点差が広がった試合でした。過去の対戦結果より、今日のメンバー構成と、11人同士で戦っている間の展開に注目したいところです。
2. マッチアップ分析
ル・アーヴルACのプレスは、序盤にオリンピック・マルセイユの後方からのビルドアップを試すことになりそうです。ディガール率いるチームは今季、相手のボール保持局面の51.5%で強度の高いプレスを仕掛けており、リーグ・アンで最も高い割合を記録しています。サマッタは相手陣の最終3分の1で9回ボールを奪いました。ジェネジオもシュトゥルム・グラーツ戦後、危険なエリアでボールを失いすぎていると指摘しました。その試合では、ヌーフム・カミソコが自陣の低い位置でボールを失った後に失点しています。ル・アーヴルACがセンターバックや守備的MFの最初のパスを狙ってプレスをかければ、同じような危険を生み出せる可能性があります。
とはいえ、シュトゥルム・グラーツ戦の中盤を今日の試合にそのまま当てはめることはできません。ホイビュアとヌワディが先発すれば、オリンピック・マルセイユがプレスを受けながらボールを受けて前進させる方法は変わります。2人が最初のプレスをかわすか、前線へのロングパスを通せば、プレスに出たル・アーヴルACの中盤が戻る間に、グイリや2列目の選手が最終ラインの裏を狙えます。リール戦でル・アーヴルACが決勝点を許した場面も、守備ラインの裏へ出たロングパスが起点でした。高い位置からボールを奪いにいくことで、オリンピック・マルセイユにミスを誘う可能性はありますが、プレスをかわされた場合は守備陣がグイリの抜け出しに対応しなければなりません。
サイドでは、オリンピック・マルセイユの左がより具体的な攻撃ルートです。トロワ戦の決勝点は、イゴール・パイシャオンが相手DFを引きつける間に、カミソコがエメルソンへ素早くつなぎ、エメルソンの逆サイドへのクロスをアミーヌ・アリが決めたものでした。今日そのサイドを守るウジアドは、右の守備陣2人が欠場するなかで代役を務めます。ル・アーヴルACが3バックを採用すれば、ウジアドはウイングバックとしてパイシャオンを止めつつ、エメルソンの攻め上がりにも対応する必要があります。4バックでも、2人による連続攻撃を防ぐ課題は変わりません。セコの復帰で中央の守備陣の選択肢は増えますが、この右サイドの対決そのものはなくなりません。
オリンピック・マルセイユにもサイドのリスクは残っています。パリFC戦の先制点はウェアの背後を突くパスから生まれ、パリ・サンジェルマン戦の2失点は、サイドからのボールをペナルティーエリア内で防げなかったことが原因でした。ル・アーヴルACもサイドからクロスを上げてサマッタを狙います。リヨン戦でのファーポストへのヘディングや、トゥールーズ戦で中村草太のクロスから2得点を挙げた場面がその例です。ただし、パリFCとパリ・サンジェルマンは、サイドバックの背後へ先に走り込んでからボールを送っていました。ル・アーヴルACが同じ位置まで攻め込めるかははっきりしません。マルセイユがクロスを許すとしても、その前にどの位置でボールを失うかがチャンスの質を左右します。
後半の交代選手は、この両サイドの攻防をさらに重要にします。ル・アーヴルACは今季のリーグ戦で5得点すべてを後半に挙げています。トゥールーズ戦とオセール戦では、ディガールが60分台に攻撃的な選手を3人同時に投入し、どちらも交代直後にゴールが生まれました。ただし、2試合とも追いかける展開のなかで、さらに失点もしています。攻撃の人数を増やしてクロスを送る選手が増える一方、ウジアドのサイドや最終ラインの裏を守る人数が足りなくなる可能性があります。オリンピック・マルセイユもリーグ戦14得点のうち11得点を後半に挙げています。交代が始まる時間帯には両チームとも得点ルートがありますが、ル・アーヴルACはゴールを狙うと同時に、グイリやパイシャオンのカウンターにも対応しなければなりません。
先制後にオリンピック・マルセイユがどう戦うかも、結果を左右します。トロワ戦のようにリード後に引けば、ル・アーヴルACにはサイドからサマッタへボールを送る時間が増えます。一方、ボールを奪い返した直後にグイリへ素早くつなげば、攻撃の人数を増やしたル・アーヴルACの守備の裏を再び狙えます。ル・アーヴルACが7日間の休養を生かし、11人を保ったまま長くプレスを続ければ、オリンピック・マルセイユの先制点が遅れることもあります。両チームとも後半の得点が多いという記録だけで、60分以降のゴールを確実視できない理由です。
3. 最終判断と結論
オリンピック・マルセイユの優位は、順位や直接対決の連勝より、今日の戦術的な組み合わせにあります。パイシャオンとエメルソンは、代役が務めるル・アーヴルACの右サイドを攻められますし、グイリは高い最終ラインの裏へ抜け出せます。ヨーロッパリーグのアウェー戦後で休養は短いものの、リーグ戦の主力の大半はその試合で先発していません。ル・アーヴルACのプレスには警戒が必要ですが、かわされた後は右サイドと最終ラインの両方を守らなければなりません。
予想スコアは3-1です。前半はル・アーヴルACがプレスでオリンピック・マルセイユの前進を妨げ、後半の早い時間帯にオリンピック・マルセイユが左サイドの連係かグイリの抜け出しで先制する展開を予想します。リードを許したル・アーヴルACは60分台に攻撃の選手を増やし、交代選手のクロスから1点を返す可能性があります。同じ追撃の時間帯に、オリンピック・マルセイユもル・アーヴルACの右サイドや最終ラインの裏を狙い、さらに得点する可能性のほうが高いでしょう。
市場はオリンピック・マルセイユの攻撃力とル・アーヴルACの低い得点効率を反映してホーム勝利を支持しており、私たちも勝敗の方向性には同意します。見方が分かれるのは、ル・アーヴルACのゴールをどう捉えるかです。ル・アーヴルACの今季リーグ戦5得点はすべて後半で、そのうち3得点では交代選手がゴールかアシストに直接関わりました。追いかける展開で攻撃の選手を増やした試合では、追加失点もしています。そのため、ル・アーヴルACの得点とオリンピック・マルセイユの追加点は、同じ時間帯に生まれる可能性があります。この予想の核心は、オリンピック・マルセイユが遅くとも60分ごろまでに先制することです。ル・アーヴルACが11人で長くプレスを続けて先制点を遅らせるか、プレスから先に得点すれば、想定した点差や試合展開は変わります。