【26-27シーズン スペイン・ラリーガ】セルタ・デ・ビーゴ vs レアル・ベティス 分析プレビュー キックオフ:10月26日 00:15(日本時間)
セルタ・デ・ビーゴとレアル・ベティスは26日、日本時間0時15分からビーゴのアバンカ・バライードスでラリーガ第10節を戦います。リーグ最少失点のセルタはホームで上位追走を狙い、4位のベティスはアウェーで順位を守りたいところです。両チームとも欧州大会を戦った直後だけに、先発メンバーや後半の運動量が試合展開を左右する可能性があります。
1. 試合概要と両チームの状況
データセンターの10月25日時点の順位表では、セルタは9試合を終えて2勝5分け2敗、勝ち点11で9位です。ベティスは6勝1分け2敗、勝ち点19で4位。ベティスが勝てば勝ち点22となり、当時9試合で勝ち点21のレアル・マドリードを上回ります。セルタはリーグ戦6試合無敗を続け、欧州大会出場権争いで足場を固めようとしています。
今季のラリーガ 9試合の得点・失点:セルタ 10得点・7失点/ベティス 16得点・14失点 ホーム・アウェー成績:セルタ ホーム2勝1分け2敗/ベティス アウェー2勝1分け1敗 直近のリーグ戦5試合:セルタ 2勝3分け/ベティス 3勝1分け1敗
セルタの7失点はリーグ最少です。ただ、ホーム5試合で6失点しており、リーグ戦10得点のうち5得点はラシン・サンタンデール戦の1試合で挙げました。残る8試合での得点は5にとどまり、守備で失点を抑えている一方、攻撃が安定して得点できているわけではありません。アラベス戦の2-1勝利ではシュート6本に対し、相手には20本を許しました。それでもハビエル・ロドリゲスが先制点をアシストし、追加点も決め、イバン・ビジャルが終盤の至近距離からのヘディングを防ぎました。続くセルティックとのアウェー戦も、ハビエル・ロドリゲスの2得点で2-1の逆転勝利。直近2連勝で生まれた4得点のうち、3得点に右サイドバックのハビエル・ロドリゲスが絡んでいます。
ベティスは今季のラリーガで16得点を挙げています。14失点のうち10失点はレバンテ戦とバルセロナ戦で喫した2度の2-5敗戦によるもので、残り7試合での失点は4でした。バルセロナ戦では後半にファクンド・ベルナルが退場しており、最終スコアだけで普段の守備を評価するのは難しいでしょう。ベティスはチャンピオンズリーグでリール、ポルト、フェイエノールトを相次いで破りましたが、直近の公式戦10試合で挙げた7勝のうち6勝は1点差でした。先制後に守備の人数を増やし、僅差のリードを管理する試合が多く見られます。
両監督の基本的な狙いも異なります。クラウディオ・ヒラルデス監督は3バックを軸に、両ウイングバックとハビエル・ロドリゲスを押し上げて攻撃の人数を増やします。ホームではボールを保持しながら相手陣内へ進出しようとします。マヌエル・ペレグリーニ監督のベティスは、リードすれば守備の間隔を狭め、ビハインドならプレスの位置を上げることができます。ビジャレアル戦ではボール保持率39%ながらシュート26本を記録し、2-1で勝ちました。セルタがホームで長くボールを持てたとしても、ベティスのカウンターを警戒し続ける必要があるのはそのためです。
離脱者は両チームの攻守に直接影響します。セルタはカール・スタルフェルト、ボルハ・イグレシアス、ミゲル・ロマン、アルバロ・ヌニェス、ジョーンズ・エル・アブデラウイが負傷で欠場します。最前線ではフェラン・フットラや、復帰したパブロ・ドゥランらが起用可能ですが、プレッシャーを受けた際に下がってボールをつなぐボルハ・イグレシアスの役割を担える選手は見当たりません。スタルフェルトの不在で、コーナーキックから脅威となる空中戦の強さも落ちます。ベティスはボックス内でのフィニッシュに貢献してきたクチョ・エルナンデス、リードを守る際に中盤へ投入されていたベルナル、左サイドバックのジュニオル・フィルポが欠場。前線にはトロイ・パロットが予想されていますが、フェイエノールト戦では十分にパスを受けられず孤立していたとの評価でした。
セルタは木曜日のセルティック戦後、帰国が遅れて予定していたリカバリーを行えず、この試合前の練習は1回だけでした。ベティスは水曜日にホームでフェイエノールト戦を戦っており、休養日は1日多くあります。ヒラルデス監督はセルティック戦と同じ先発にはならないと話していますが、負傷者の影響で一部ポジションの選択肢は限られています。この差は、序盤のパス回しの速さや後半のプレス強度に表れそうです。
直近10回の対戦成績はセルタの5勝4分け1敗、バライードスでの5試合は3勝2分けです。直近2試合はいずれも1-1でした。2025年8月にバライードスで行われた両監督の対戦では、ベティスが前半にリードしましたが、ヒラルデス監督がハーフタイムに交代策を講じた後、セルタが同点に追いつきました。3月の対戦ではセルタが4分に先制し、ベティスは後半開始から4分後の49分に追いついています。過去の対戦は後半に対応を変える余地があることを示していますが、当時の出場選手や今回の回復条件は同じではありません。
2. マッチアップ分析
まず注目したいのは、セルタの守備陣が最初のパスをどう出すかです。ヒラルデス監督は、ベティスのプレスを素早くかわした後、中央からサイドへボールを展開してスペースを突く考えを明かしました。狙いどおりにつながれば、ウーゴ・アルバレスとセルヒオ・カレイラがサイドから前進し、ハビエル・ロドリゲスも右から攻撃に加われます。一方、セルタが自陣でボールを失えば、ベティスは守備が整う前にサイドのアタッカーへボールを送れます。セルタはエルチェ戦で序盤のプレスを受けるとロングボールを繰り返し、枠内シュートを記録できませんでした。今回は、下がってパスを受けるボルハ・イグレシアスもいません。
ベティスがどれだけ高い位置からプレスをかけるかは、マルク・ロカの中盤の相棒によって変わるかもしれません。ネルソン・デオッサはデポルティーボ・ア・コルーニャ戦で、相手ペナルティーエリア近くでボールを奪い、クチョ・エルナンデスのゴールをアシストしました。先発すれば、セルタのビルドアップを積極的に狙う可能性があります。ダニ・セバージョスが先発するなら、ベティスはボールを保持して試合のペースを調整する展開に近づくでしょう。セルタがプレスをかわした後にベティスの中盤の背後で攻撃を続けられるか、あるいはかわせずにラゴがロングボールを選ぶかが、前半の流れを左右します。
右サイドバックのハビエル・ロドリゲスと、ベティスの左ウイング、アブデ・エザルズリの対決も重要です。ハビエル・ロドリゲスがアラベス戦のように中盤やペナルティーエリアまで上がれば、セルタはそのサイドに攻撃の人数をかけられます。ただ、ボールを失った瞬間には、彼が空けた右の守備スペースを残るセンターバックがカバーしなければなりません。エザルズリは左サイドから守備陣の背後へ走り込み、自らシュートを打つこともクロスを上げることもできます。ベティスの左サイドバックにフラン・ガルシアが入り、ともに攻め上がるなら、セルタもカレイラとハビエル・ロドリゲスでその背後を狙えます。先にどちらがボールを失うかによって、同じサイドの優劣は入れ替わります。
逆サイドでは、ウーゴ・アルバレスがベティスの右サイドバックの攻め上がりを利用できます。ウーゴ・アルバレスはユベントス戦でサイドからの攻撃を仕上げ、セルティック戦ではフリーキックからハビエル・ロドリゲスの同点ゴールをアシストしました。ベティスの右サイドバックにはアンヘル・オルティスが予想され、エクトル・ベジェリンも招集メンバーに入っています。どちらも攻撃参加が可能です。アントニーも高い位置でプレスをかければ、セルタの左サイドからの前進を止められますが、ベティスがそこでボールを失えば、ウーゴ・アルバレスにサイドから攻めるチャンスが生まれます。
セルタが守備時に3人のセンターバックと2人のウイングバックを後方に残せば、パロットが中央でボールを受けられるスペースは限られます。クチョ・エルナンデス不在のベティスは、エザルズリとアントニーの個人技によるフィニッシュ、イスコの攻撃参加やセットプレーへの依存度が高まりそうです。ロ・チェルソのような中央のMFがサイドに配置されてから内側へ動く場面では、セルタのウイングバックと中央のMFが誰をマークするのか引き継ぐ必要があります。対応が遅れれば、ベティスの選手がペナルティーエリア手前でボールを受ける可能性があります。逆にセルタが最初から守備に人数を割けば、ベティスは密集した守備の前で攻撃陣を孤立させない方法を探らなければなりません。
セットプレーは両チームに得点の機会をもたらします。セルタはセルティック戦で、ウーゴ・アルバレスのフリーキックをハビエル・ロドリゲスがヘディングで決めました。ベティスは今季のラリーガで、コーナーキックやその後のこぼれ球への対応を欠いて何度も失点しています。ただ、コーナーキックからヘディングで得点してきたスタルフェルトは今回不在です。ベティスもイスコのキックとセンターバックの空中戦を生かせます。セルタはユベントス戦のアディショナルタイムにサイドからのクロスを防げず、決勝点を許しました。どちらが先制しても、相手のセットプレーに対応し続ける必要があります。
後半は両監督の采配がぶつかります。ヒラルデス監督はアラベス戦、セルティック戦、そして昨季のバライードスでの対戦で、交代後に攻撃の形を変えてきました。ベティスがリードして引けば、セルタはボールを持ち、サイド攻撃やペナルティーエリア手前からのシュートを増やせます。ベティスはデポルティーボ・ア・コルーニャとのアウェー戦で、リード後に相手の後半のプレスを受け、同点ゴールを許しました。今回は守備的MFのベルナルもいません。ただし、セルタが後半に高い位置を保ってプレスを続けるには、セルティック遠征後に十分な回復時間を取れなかった影響を乗り越える必要があります。プレスが弱まった状態でウイングバックまで押し上げれば、ベティスがその背後のスペースを使ってカウンターを仕掛ける可能性があります。
3. 最終判断と結論
勝つ可能性はベティスのほうが高いと見ます。セルタはホームでボールを保持したいところですが、十分な回復ができていない選手たちがベティスのプレスを素早くかわすことが前提になります。ハビエル・ロドリゲスの攻め上がりはセルタの最近の得点に貢献してきた一方、ボールを奪われた後にエザルズリが突けるスペースも生みます。ベティスにはクチョ・エルナンデスとベルナルの不在がありますが、サイドのアタッカーやイスコのセットプレーから先制する道は残されています。
前半にベティスがボールを奪ってサイドから先行し、後半にセルタがウーゴ・アルバレスのキックとハビエル・ロドリゲスの空中戦で追いつく展開を予想します。その後、セルタが再び守備位置を上げたところをベティスがカウンターで突いて得点する1-2が本線です。セルタが終盤まで攻撃の人数を前に出し、その背後でさらに失点するなら1-3もあり得ます。どちらのスコアもホームのセルタ、アウェーのベティスの順です。
市場はセルタの短い回復期間とベティスの順位上の優位を反映し、アウェーの大差勝ちに傾いています。勝敗の方向性には同意しますが、点差はもっと小さいと見ます。ベティスはボックス内でチャンスを仕留めてきたクチョ・エルナンデスと、リードを守る際に起用されていたベルナルを欠き、先制後に引けばセルタにセットプレーやシュートの機会を与える可能性があります。予想が変わる条件はセルタの後半のスタミナです。ヒラルデス監督の交代後も高い位置でプレスを続けられれば、ベティスのカウンターを抑え、引き分けで終えることもできます。