[26-27 UEL ヨーロッパリーグ] リレストロム vs レアル・ソシエダ (スペイン) 分析プレビュー 試合開始: 10月23日 04:00 (日本時間)
リレストロムとレアル・ソシエダ (スペイン)が日本時間10月23日午前4時、ノルウェーのアローセン・スタディオンでUEFAヨーロッパリーグ リーグフェーズ第3節を戦います。ともに2試合で勝ち点1にとどまっている両チームによる初対決です。レアル・ソシエダはラ・リーガで3連勝を飾った得点力を欧州の舞台でも発揮する必要があり、リレストロムは公式戦ここ4試合無敗を支えたGKダールベリの好セーブと後半の交代策による攻撃が、より格上の相手にも通用するかを確かめる一戦となります。
1. 試合概要および両チームの現状
ヨーロッパリーグでの両チームの成績は1分け1敗、2得点3失点と全く同じです。データセンターの順位はレアル・ソシエダが22位、リレストロムが23位となっています。36チーム中24位までが決勝トーナメント進出プレーオフに進めるため、初勝利を挙げられれば今後の日程での負担を大きく減らせます。レアル・ソシエダのペッレグリーノ・マタラッツォ監督も、ベルギー遠征で手にした勝ち点1を生かすには今節での勝利が不可欠だと語っています(EFE、10月21日)。
項目 ヨーロッパリーグ2試合: リレストロム 1分け1敗・2得点3失点 / レアル・ソシエダ 1分け1敗・2得点3失点 国内リーグ: リレストロム エリテセリエン6位 / レアル・ソシエダ ラ・リーガ5位 直近の戦績: リレストロム 公式戦4試合無敗 / レアル・ソシエダ ラ・リーガ3連勝 次節日程: リレストロム 10月26日 ブラン戦 / レアル・ソシエダ 10月26日 レバンテ戦
リレストロムは昨季ノルウェー2部リーグで1部昇格とカップ戦優勝を同時に成し遂げ、カップ戦王者として26年ぶりに欧州主要大会の本戦へ復帰しました。昇格初年度の国内リーグでも23試合を消化した時点で6位につけています。直近ではサンデフィヨルドに2-0で勝利し、スパルタ・プラハとは1-1で引き分けましたが、結果ほど相手の攻撃を抑え込めていたわけではありませんでした。サンデフィヨルド戦では21本のシュートを打たれ、GKポントゥス・ダールベリが7つのセーブを記録しました。スパルタ・プラハ戦でもダールベリの6セーブとアディショナルタイムの同点ゴールによってドローに持ち込んでいます。
レアル・ソシエダはラ・リーガでバレンシア、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、マラガを相次いで破り、3試合で計11ゴールを挙げました。同時に毎試合2点ずつ失点しています。ヨーロッパリーグではボーンマスに1-2で敗れ、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズと1-1で引き分けました。2試合の平均ポゼッション率は58.7%に達したものの、シュート数は合計22本、ゴール期待値は2.09にとどまりました(ユーロスポーツ・エスパーニャ、10月19日)。国内リーグでのゴールラッシュと欧州カップ戦での攻撃生産性を同列には扱えない理由がここにあります。マタラッツォ監督が大会ごとにスタメンを大幅に入れ替えている点も考慮すべき要素です。
リレストロムのハンス・オデゴール監督は欧州カップ戦で4-3-3を採用し、後半60分前後に複数の前線選手を交代させてきました。トーマス・レーネ・オルセンはトレンセ戦とスパルタ・プラハ戦のいずれも途中出場からゴールを挙げています。相手にボールを持たせながら少ない決定機をものにする戦い方には慣れているものの、その過程でダールベリが防がなければならないシュートも多くなっています。公式戦直近のホーム10試合は3勝2分け5敗で、アウェイ10試合の4勝3分け3敗よりも悪い数字です。ホームゲームであることだけを根拠にリレストロムの優勢を見込むのは難しい状況です。
レアル・ソシエダはこの遠征で、レギュラー右サイドバックのホン・アランブルとMFジャンヘル・エレーラを起用できません。DFルケン・ベイティアとアルバロ・オドリオソラも遠征メンバーから外れました。アランブルのポジションにはイゴール・スベルディアやエクトル・フォルトらが入る可能性があり、エレーラが抜けた中盤にはカルロス・ソレールまたはベニャト・トゥリエンテスが入ると見られます。エレーラによるボール奪取やボールの持ち上がりは失われますが、ソレールが先発すればショートコーナーや精度の高いクロスという武器が加わります。先発の顔ぶれによって中盤と右サイドバックの特色が大きく変わりそうです。
リレストロムではホフとトネセンの欠場が予想されます。両選手とも今季の欧州カップ戦では主力を務めていません。より注目すべきは左サイドバックの配置です。予想先発にはウイング経験もあるヤウ・ペインツィルが名を連ねています。実際にその起用となった場合、レアル・ソシエダの右サイドからの攻撃を警戒するだけでなく、逆サイドからのクロスに対してファーサイドを確実に守り切る役割も求められます。
両チームは公式戦での対戦経験がありません。リレストロムがスペイン勢と対戦したのは2000-01シーズンのアラベス戦まで遡り、当時の所属選手や監督が現在と全く異なるため、今節の展開を占う材料にはなりません。日程面では両チームとも直前の週末にリーグ戦を消化し、10月26日に次戦を控えています。ただし、リレストロムの本日の予想先発のうち6人はサンデフィヨルド戦で先発を外れていました。一方のレアル・ソシエダは予想先発のうち6人がマラガ戦に続いて先発する可能性があり、後半のスタミナ面で差が出てくる展開も考えられます。
2. マッチアップ分析
レアル・ソシエダがより長い時間ボールを保持する展開が有力です。リレストロムはサンデフィヨルド戦やスパルタ・プラハ戦で相手の攻撃を受け止めながら結果を拾っており、レアル・ソシエダはヨーロッパリーグの2試合で高いポゼッション率を記録しました。しかし、ボールを持つこととペナルティエリア内でシュートを放つことは別問題です。レアル・ソシエダは敵地でのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ戦でシュート6本、枠内シュート1本、期待値0.70にとどまりました。相手の不用意なバックパスをトゥリエンテスが奪って決めた得点が、その試合唯一のゴールでした。
今回はレアル・ソシエダがサイドからのクロスやセットプレーによってその課題を解決できる可能性があります。ソレールはデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦でショートコーナーからゴンサロ・ゲデスとパスを交換して逆サイドへクロスを送り、ジョン・マルティンのヘディングゴールをアシストしました。セルヒオ・ゴメスも左サイドからクロスを供給できます。リレストロムはトレンセとのホームゲームで、クロスを上げる選手へのプレッシャーが甘く、ボックス内の相手アタッカーも見失って2失点を喫しました。1点は中央でフリーにさせたヘディングシュート、もう1点はファーサイドで放置された選手に押し込まれたものでした。レアル・ソシエダがポゼッションの時間をこうしたエリアからのクロスやコーナーキックへと結びつければ、リレストロム守備陣はダールベリのセーブ頼みだけでは持ちこたえられなくなります。
リレストロムにも相手守備を脅かすポイントは存在します。左サイドからの出場が見込まれるフェリックス・ヴァは今季8得点5アシストを記録しており、レアル・ソシエダのレギュラー右サイドバックであるアランブルは欠場します。ヴァが代役のサイドバックを振り切ってシュートへ持ち込んだり、中央へボールを折り返したりできれば、リレストロムは低いポゼッション率でも得点機を作り出せます。もっとも、ボーンマスがレアル・ソシエダのビルドアップに高い位置からプレスを仕掛けて即座にサイドを攻略した形を、そのまま再現できるわけではありません。リレストロムは直近の欧州カップ戦で自陣深くに引いてボールを奪い返す時間が長くなっていました。その位置からヴァへボールを運ぶ間に、レアル・ソシエダの守備陣が態勢を整え直す猶予を与えてしまう可能性があります。
エレーラの不在もこの対決の重要な変数です。彼が担っていた中盤でのボール奪取が減れば、リレストロムがボールを回収してヴァや逆サイドのダニエル・バッシへ展開できる回数が増えるかもしれません。代わりにソレールがプレーすれば、レアル・ソシエダはセットプレーでより精巧なパスやクロスを狙えます。一人の主力欠場が、両チームのオフェンスにそれぞれ異なる形で影響を及ぼす構図です。レアル・ソシエダが右サイドに誰を置き、ソレールをどの位置に配置するかは、キックオフ直前まで展開を左右する大きなポイントとなります。
先制点をどちらが奪うかによってリレストロムの攻め方も変わってきます。リレストロムはサンデフィヨルド戦で前半24分までに2点を先行し、その後は相手にボールを持たせながらリードを守り抜きました。反面、トレンセ戦では0-2とビハインドを背負ってから21本のシュートを放ったものの、うち11本はエリア外からのミドルシュートで、1点を返すのが精一杯でした。公式戦ここ最近で前半をリードされて折り返した10試合は2分け8敗と一度も逆転できていません。前半スコアに基づく記録のため先制点の影響だけとは言い切れませんが、追いかける展開で十分な決定機を作れなかったという試合内容の傾向とは一致しています。
レアル・ソシエダが先制すれば、リレストロムは前線の枚数を押し上げざるを得なくなります。レアル・ソシエダはその際に生じる背後のスペースを突くことができます。デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦ではアンデル・バレネチェアのロングパスを受けたゲデスが得点し、マラガ戦ではマルティンが敵陣でボールを奪ってからミケル・オヤルサバルのゴールへと繋げました。ただし、レアル・ソシエダはリードを奪った後も前がかりに攻め続けて失点する悪癖を抱えています。ラ・リーガでの3連勝はいずれも2失点を喫しており、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ戦でも試合終盤にサイドからのフリーキックから同点弾を許しました。
後半の選手交代は両チームに得点のチャンスを生み出しそうです。オデゴール監督はオルセンを投入してゴール前のフィニッシュ力を高められますし、マタラッツォ監督にもバレネチェアやオーリ・オスカルソンなど攻撃の流れを変えられるタレントが控えています。リレストロムが1点差のまま後半終盤まで粘れれば、オルセンとセットプレーが同点への突破口となります。レアル・ソシエダがリード後も攻撃的な姿勢を崩さない場合、追加点のチャンスとともに失点のリスクも背負い続けることになります。両チームともサイドからのボールをファーサイドで防ぎきれなかった場面が目立つだけに、限られたセットプレーの成否も結果を左右しかねません。
3. 最終判断および結論
レアル・ソシエダが先制に成功し、リレストロムが追いかける展開の中で追加点を奪うシナリオが最も有力です。ソレールのショートコーナーやゴメスのクロスは、トレンセ戦でクロッサーへの寄せが甘くファーサイドのアタッカーをフリーにしてしまったリレストロム守備陣の弱点を真正面から突くことになります。リレストロムは公式戦直近20試合のうち前半をビハインドで終えた10試合で一度も勝てておらず、攻撃に人数を割けばレアル・ソシエダに背後の広大なスペースを使われる隙が生まれます。マタラッツォ監督には後半に前線の組み合わせを変更できる交代カードも揃っています。
もっとも、リレストロムが無得点に終わるとは見込んでいません。レアル・ソシエダはリードした後も前線の枚数を減らさずに失点を重ねており、サイドからのセットプレー守備にも脆さを露呈しています。リレストロムは直前の週末を休養に充てられた先発陣や、後半から投入されるオルセンを効果的に活用できます。市場のオッズはレアル・ソシエダの戦力値とラ・リーガでの連勝を根拠にアウェイチーム優勢へと傾いており、勝敗の方向性自体はこの見立てと大きく変わりません。しかし、レアル・ソシエダがリード後に与えてしまうセットプレーの機会や後半のスタミナ面を考慮すれば、リレストロムが一矢報いる可能性は市場の評価よりも高いと見ています。
予想スコアはリレストロム 1-3 レアル・ソシエダです。レアル・ソシエダがクロスやコーナーキックから先制し、前がかりになったリレストロムの裏を突いてリードを広げる展開を想定します。リレストロムもオットソンのキックやオルセンのゴール前での決定力から1点を返す可能性はありますが、レアル・ソシエダの途中出場アタッカー陣がさらに得点を重ねる確率の方が高いと考えられます。この見通しはレアル・ソシエダが先制点を奪うという展開に大きく依存しています。リレストロムが先にスコアを動かし、ダールベリの好セーブ連発で前半をリードして折り返した場合、レアル・ソシエダはポゼッションで圧倒しながら決定機を欠いたヨーロッパリーグ序盤の課題と再び向き合わなければならなくなります。