【2026 UEFAネーションズリーグ】モンテネグロ vs アルメニア 予想・プレビュー キックオフ:10月6日 03:45(韓国時間)
モンテネグロとアルメニアが10月6日03時45分(韓国時間)、ポドゴリツァ市立競技場でUEFAネーションズリーグCリーグ2組の第4節を戦います。モンテネグロは1週間前、エレバンでアルメニアを3-2で下し、首位をキープしました。昇格を狙う両チームの再戦では、前回の攻撃パターンと、その後変わった選手構成が勝敗を分けそうです。
1. 試合概要と両チームの状況
10月3日の試合終了時点で、モンテネグロは3勝、7得点4失点で勝ち点9の首位です。アルメニアは1勝2敗、4得点5失点で勝ち点3の3位。両チームの間には勝ち点4のキプロスがいます。キプロス対ラトビアの第4節が先に行われるため、キックオフ時点でアルメニアが追う勝ち点差は変わる可能性があります。モンテネグロは勝っても、この試合だけで首位を確定できません。アルメニアは2位争いを続けるために勝ち点が必要で、イェギシェ・メリキアン監督も、昇格の可能性を高く保つには勝利が必要だと話しています(アームスポルト、10月4日)。
今大会3試合の成績 成績:モンテネグロ 3勝/アルメニア 1勝2敗 得点・失点:モンテネグロ 7得点・4失点/アルメニア 4得点・5失点 勝ち点:モンテネグロ 9/アルメニア 3
モンテネグロの3勝はいずれも1点差でした。キプロスに2-1、アルメニアに3-2、ラトビアに2-1で勝ち、毎試合失点しています。キプロス戦とアルメニア戦の決勝点は、それぞれ86分と89分に生まれました。攻撃陣は毎試合2得点以上を挙げていますが、試合を早い時間に決めきれていません。公式戦の直近ホーム3試合も1勝2敗です。今大会の勝利のうち2つはアウェーで挙げたもので、ホームというだけで大差勝ちを見込むのは難しいでしょう。
アルメニアは公式戦の直近アウェー4試合で4連敗し、1得点14失点です。ただし、失点のうち9点はポルトガルとのアウェー戦1試合で喫したものです。残る3試合はアイルランドに0-1、ハンガリーに0-2、キプロスに0-2で敗れました。今大会初のアウェー戦となったキプロス戦では、相手が52分から10人で戦ったにもかかわらず、得点できませんでした。アルメニアは長くボールを保持し、クロスを34本試みましたが、キプロス守備陣に42回クリアされています(BBC、10月2日)。アウェーで繰り返している問題は、毎試合大量失点する守備よりも、点を取れない攻撃にあります。
前回の対戦では、両チームは異なる形で攻めました。アルメニアはGKオグニェン・チャンチャレヴィッチのパスを受けたアルトゥール・セロビャンのゴールと、ハーフウェーライン付近から持ち上がったエドゥアルド・スペルツィアンのミドルシュートで、2度追いつきました。モンテネグロはニコラ・クリストビッチのシュートで再びリードし、途中出場のアレクサ・ラトコビッチが89分に決勝点を挙げました。現監督同士が対戦したのはこの試合が唯一です。2025年の親善試合は2-2でしたが、両チームとも監督が違ったため、今回の采配を考える材料にはしにくいでしょう。
前回の得点パターンに関わった選手の一部は、今回は出場できません。チャンチャレヴィッチは脚の筋肉の問題で帰国し、アルメニアの右ウイングバック、アルテム・バンディキアンも足首の靱帯を痛めて欠場します。エドガル・セビキャンは出場停止で、ラトビア戦で後半にゴールを決めたアルトゥール・ガリビャンは、キプロス戦前のウォームアップ中に負傷し、出場が不透明です。一方、セロビャンは出場停止が明けて復帰できる見込みです。モンテネグロでは、前回の決勝点を挙げたラトコビッチが警告累積で出場停止。勝敗を決めた途中出場の選手と、アルメニアのカウンターの起点となったGKが、それぞれ不在となります。
両チームとも、前の試合から中3日で再び試合に臨みます。モンテネグロはリガから、アルメニアはニコシアからポドゴリツァへ移動しました。試合後は約5週間の空きがあるため、次の試合に備えて主力を温存する必要はあまりありません。ただし、今大会の最初の3試合で蓄積した疲労が、先発や交代の判断に影響する可能性があります。ミルコ・ブチニッチ監督は選手たちがかなり疲れており、先発11人を決めるのが最も難しい試合になると話しました(CGスポルト、10月4日)。ブチニッチ監督は守備陣を入れ替えて起用してきましたが、クリストビッチとミルティン・オスマイッチは3試合すべてに先発しています。
2. マッチアップ分析
モンテネグロが最も明確に狙えるのは、左サイドの攻撃とアルメニアの右サイドの守備がぶつかるエリアです。モンテネグロは今大会3試合で44本のシュートを放ち、そのうち34本はペナルティーエリア内からでした。左サイドバックのリスト・ラドゥノビッチはラトビア戦の3分に生まれた先制点をアシストし、アルメニア戦の89分の決勝点の場面でも、ペナルティーエリアにボールを送りました。クリストビッチとオスマイッチが中央で仕留め、バシリエ・アジッチもその前で攻撃に加わります。ラドゥノビッチかオグニェン・ガセビッチが左からボールを供給する場面では、アルメニアの新しい右ウイングバックが対応を迫られます。
バンディキアンの代役候補であるダビト・テルテリャンとエリク・シモニャンは、今季の代表戦出場時間がそれぞれ38分と71分です。シモニャンを右に置けば、センターバックの交代要員が減ります。テルテリャンを起用する場合は、より経験の少ない選手がサイドを担うことになります。アルメニアのセンターバックにはゲオルギ・ハルトゥニャンとエリク・ピロヤンが残っています。右のセンターバックがウイングバックを助けるためにサイドへ動けば、中央でクリストビッチとオスマイッチに対応する選手の位置も変わります。ただし、前回の対戦でモンテネグロがアルメニアの右サイドだけを集中的に狙ったという記録はありません。ブチニッチ監督がどちらから攻めるかで、このマッチアップの重要度は変わります。
アルメニアのゴール前も、モンテネグロのペナルティーエリア内からの攻撃に対応しなければなりません。チャンチャレヴィッチに代わり、キプロス戦ではアルセン・ベグラリャンが先発しましたが、今回のGKはまだ発表されていません。メリキアン監督はほかの候補にも言及しています。モンテネグロにとって重要なのは、欠場者の数よりも、左からのボールに対応するアルメニアの右サイド守備と、シュートを止めるGKの両方が入れ替わる点です。アルメニアはハルトゥニャンとピロヤンを軸に守備を安定させ、モンテネグロの攻撃陣にペナルティーエリア内から打たせる回数を減らしたいところです。
アルメニアには、モンテネグロが前に出たあとにボールを奪って攻める形が残されています。モンテネグロはホームのキプロス戦でボール支配率66%を記録し、リードした後も攻撃を続けました。エレバンでは2-1とリードしていた場面で、スペルツィアンに同点ゴールを許しています。ブチニッチ監督は試合後、ボールをキープせず前に出続けたことと、中盤の配置ミスを指摘しました(CGスポルト、9月28日)。その後のラトビア戦でも、2-0とリードしながら攻撃を続け、82分に1点を返されました。今回もモンテネグロがサイドバックやMFを押し上げれば、スペルツィアンがボールを運んだり、セロビャンが最終ラインの裏へ走り込んだりする機会が生まれます。
アルメニアがそのチャンスを生かすには、最初の縦パスの精度が欠かせません。前回のセロビャンのゴールはチャンチャレヴィッチのパスから始まりましたが、今回は別の選手がその役割を担う必要があります。スペルツィアンが自ら持ち上がる形やセットプレーも選択肢です。ラトビア戦ではコーナーキックからハルトゥニャンのヘディングゴールをアシストし、以前のモンテネグロとの親善試合ではバルシャ・ポポビッチを相手にフリーキックを決めています。ただし、キプロス戦のように相手が引いて守る展開になれば、アルメニアはボールを持つ時間が長くなり、サイドからのクロスが増える可能性があります。セロビャンの復帰でアウェーゴールの期待は高まりますが、走り込むスペースとパスの両方が必要です。
後半の交代策では、両監督の判断がぶつかります。ブチニッチ監督は、リードを許した試合や同点の試合で攻撃の人数を増やし、流れを変えてきました。ただし、アルメニア戦の終盤に決勝点を挙げたラトコビッチは今回は出場できません。メリキアン監督も、ビハインドの展開では攻撃の選手を早めに投入します。キプロス戦後には、攻撃のために守備に3人しか残さなかったと説明しました(スポルタラン、10月2日)。アルメニアが同じ選択をすれば、セロビャンや途中出場の攻撃陣にチャンスが生まれる一方、モンテネグロにも追加点を挙げるスペースができます。主力FWが連戦で疲れているなか、どちらが先にそのスペースを生かすかが点差を左右しそうです。
3. 最終判断と結論
モンテネグロの勝利が有力です。スコア予想はホームのモンテネグロが2-1で勝利。前半から左サイドバックの供給でアルメニアの新しい右サイド守備を突き、ペナルティーエリア内の攻撃から先に2点を奪う展開を予想します。アルメニアはビハインドの後に攻撃の人数を増やし、セロビャンを中心に1点を返すでしょう。ただ、センターバックの交代要員が限られるなか、モンテネグロの攻勢を最後まで止めるのは難しいと見ています。
ラドゥノビッチの供給ルートが、バンディキアンの欠場するポジションと重なる点が勝負の方向を決めます。メリキアン監督がビハインドの試合で守備の人数を減らす選択をすることも、モンテネグロに得点機会をもたらすでしょう。一方、その展開が予想される後半にはモンテネグロの主力攻撃陣に疲労がたまり、終盤に決勝点を挙げたラトコビッチもいません。市場はモンテネグロのグループ首位、3連勝、ホーム開催、そしてアルメニアの欠場者を踏まえ、モンテネグロの勝利と大差勝ちの可能性を高く評価しています。勝敗の見立てには同意しますが、アルメニアが攻めに出る時間帯にモンテネグロの決定力も落ちるため、1点差での勝利がより有力だと考えます。ブチニッチ監督がリード後に前進を控えてボールを管理できれば、セロビャンが狙うスペースは減り、アルメニアが1点を返すという見立ても変わる可能性があります。