コロラド・ラピッズとバンクーバー・ホワイトキャップスはいずれも危険なエリアまでボールを運べていますが、直近の試合ではアタッキングサードへの進入が得点に直結しない場面が目立ちます。コロラドのホームゲームは中盤の支配力とボールロスト後の素早い切り替えが特徴です。一方、浦和レッドダイヤモンズとV・ファーレン長崎の対戦は、ハイプレスとコンパクトなブロックからのファーストブレイクという、より鮮明なスタイルのぶつかり合いとなります。どちらの試合も、攻撃を仕掛けた後のセカンドポゼッションの奪い合いが、一次攻撃と同じくらい勝敗を分けるポイントになります。
コロラドは中盤で組み立てながら、サイドに構えるヤピやフィリップへ展開する形を狙っています。対するバンクーバーの前線からの守備は、その出足を潰してボールを奪い、ゴールド、サビ、ホワイトへ供給する力を持っていますが、直近のアウェー2試合では決定機の質を維持できていませんでした。コロラドの前節ポートランド戦での引き分けは、決定力不足を露呈した一方で、相手に危険なシュートを打たせない守備の堅さも見られました。ステフェン、キャノン、マジズは引き続き離脱しており、サディクも前節短い出場時間の後に再び出場が難しくなっています。ポートランド戦でフル出場したハンセンが引き続き起用されるかなど、次節のGKのスタメンはまだ確定していません。
コロラドは無理に打ち合いに持ち込まなくても主導権を握ることができ、ホームでの守備の戻りの早さを生かして、バンクーバーの最も警戒すべきワイドパスからの連続した決定機を封じ込めるはずです。バンクーバーは過酷な高地での長期アウェー遠征の最終戦を迎えます。そのため、私はコロラドが無敗でこの試合を乗り切ると予想します。
浦和は金子拓郎やサヴィオを生かして長崎の3バックにプレッシャーをかけることができ、クロスやこぼれ球に対してもサシャが脅威となります。長崎はコンパクトな陣形から素早くボールを預けられるマテウス・ジェズスとジュニオール・ジョナタンを擁しており、両者とも前節に出場しました。浦和は南野遥海が前節を欠場し、直近のリーグ戦プレビューでも負傷者リストに入っているため、センターフォワードの起用法が定まっていません。長崎の大南拓磨も前節負傷交代しており、次節の出場は不透明です。
浦和の直近の千葉戦での得点は、決定機の数が限られていた中でルーズボール、クロス、コーナーキックから生まれたものでした。水戸戦での圧倒的な攻撃も早い時間の相手の退場による影響が大きかったと言えます。長崎なら、浦和の序盤の攻勢を耐えた後、数少ないカウンターチャンスをものにして接戦に持ち込めるはずです。そのため、私はV・ファーレン長崎が僅差の勝負に持ち込めると予想します。