[26-27 フランス リーグ・アン] ロリアン vs ブレスト 分析プレビュー 試合開始: 11月3日 04:45(日本時間)
ロリアンは相手にボールを持たせながらも、数少ない決定機を確実に勝利へと結びつけてきました。一方のスタド・ブレスト29は数多くの攻撃チャンスを作り出しているものの、直近ではミスや決定力不足が響いて勝ち点を落としています。
1. 試合概要および両チームの現状
ロリアンはデュジュー監督のもと、直近4試合のスタメンで3バックを維持しています。リーグ戦8試合で挙げた3勝はすべて1-0での勝利であり、ASモナコ戦ではポゼッション率42%、シュート9本で勝ち切りました。3人のDF陣とGKのムボゴが相手の攻撃を跳ね返し、その間にウイングバックが前進して少ない好機を生かす戦い方です。モナコ戦の決勝点も、シラがペナルティエリアへ侵入して得たPKから生まれました。一方でアンジェSCO戦の0-0の引き分けでは、シュート10本中枠内シュートが1本にとどまりました。相手が前に出てこず構えて受ける展開になると、ロリアン自ら決定機を作り出すのに苦しむ傾向が見られます。
ブレストのラシュエール監督は、勝利を最優先に前へと仕掛ける姿勢を求めると語っています(『モーニング・フット』、11月1日)。予想フォーメーションは4-2-3-1で、MFのトゥザールがセンターバックに入る見通しです(リーグ・アン公式、11月1日)。シャルドネとル・ゲンの欠場に伴う配置転換となります。ブレストはリーグ戦8試合で14得点を挙げているものの、トゥールーズ戦とル・マンFC戦ではそれぞれ27本、26本のシュートを放ちながらも2-2の引き分けに終わりました。OGCニース戦ではドゥンビアが無人のゴール前で絶好機を逃したあと、CKの守備とロコのボールロストから失点しました。リールOSC戦でもCKから先制したものの、ロコがPKを献上して同点に追いつかれています。攻撃の手数だけで勝利を予想するのが難しい理由がここにあります。
本試合は警察力配置の都合により48時間延期されました(『マクシフット』、10月26日)。現地基準での直前試合からのインターバルは、ロリアンが8日、ブレストが10日です。ブレストのサポーターにはアウェイ遠征およびロリアン市街への立ち入り禁止措置も下されています(『フランス3』、10月31日)。もっとも、ホームの声援や十分な休養がそのまま戦術的な優位性を保証するわけではありません。昨季の対戦時は両チームとも現在とは異なる監督が指揮を執っていたため、当時のスコアをそのまま今回の展開に当てはめるのも難しいところです。
2. マッチアップ分析
第1のポイントは、アジョルクのハイプレスとロリアンのビルドアップの攻防です。アジョルクはニース戦でGKの緩慢なボール処理にプレッシャーをかけて得点を奪いました。ロリアンもムボゴと3バックを起点にパスを回すため、ブレストが前線からプレスを仕掛ける機会は十分にあります。ただ、3枚のDFと下がって受けるウイングバックの存在がパスコースを増やしています。プレスをかいくぐってシラやクアシが攻め上がれば、ブレストの両サイドバックは守備位置へと急ぎ戻らざるを得ません。アジョルクがハイボールを競り合う場面では、タルビ、アジェイ、トゥレが競り合い、ドゥンビアがこぼれ球を狙うポジショニングが鍵となります。
もう一つのポイントは、ロリアンのウイングバックとブレストのサイドバックの対決です。ロコはリール戦のPK献上やニース戦の逆転被弾の場面に関与してしまいました。ラシュエール監督のプラン通りにサイドバックが攻撃へ参加すれば、その背後のスペースへロリアンが効果的な縦パスを送り込めます。シラのペナルティエリアへの侵入やクアシのサイドでの仕掛けは、実際に決定機を生み出してきた実績があります。ただ、どちらのウイングバックがロコと対峙するかはスタメン次第であり、センターバックに下がったトゥザールがサイドのカバーに回る可能性もあります。ロリアンが早い時間帯に失点し、自らボールを長く保持しなければならない展開となれば、この速攻のチャンスは限られてきます。
セットプレーも両者にとって極めて重要です。ブレストはリール戦でCKからネットを揺らした反面、ニース戦ではCKから失点を喫しました。ロリアンもアンジェ戦でセットプレーから何度もシュートへと持ち込んでいます。リードしているチームが追加点を奪えずにいると、1本のCKが試合の流れを一変させかねません。ブレストは今季リーグ戦で前半をリードして折り返した5試合において2勝1分け2敗にとどまっており、ロリアンもトゥールーズ戦で前半の2-0のリードを守り切れませんでした。
3. 最終判断および結論
ロリアンが相手にボールを持たせつつブレストの攻撃を凌ぎ、後半の1点で勝負を決める展開になると予想します。ラシュエール監督の前傾姿勢は、ロリアンがモナコ戦で見せた速攻が効果を発揮する条件と合致します。トゥザールが急造センターバックを務める見込みのなか、ウイングバックのペナルティエリア侵入とセットプレーがロリアンの主な得点ルートとなります。ムボゴと3バックがアジョルクのプレスと空中戦の競り合いにしっかり対応できることが、このシナリオの前提条件です。
市場オッズはホームアドバンテージ、順位、そしてロリアンが上位陣相手に無失点勝利を収めている実績を根拠に、わずかながらロリアン優勢の評価を下しています。勝敗の見立ては市場と同様ですが、順位の差以上に、ブレストが前がかりになった際にロリアンへ生じる攻撃スペースを重視します。ブレストが早い時間帯のCKやアジョルクのプレスから先制した場合、ロリアンはアンジェ戦のように自ら攻め崩さなければならなくなります。そのケースでは、後半の1点で決着するという見通しも崩れることになります。
[最終結論・ベット項目別] 試合結果: 勝ち — ブレストがボールを保持して攻め込んでくればロリアンの得意な試合展開となり、トゥザールが入る中央守備とロコ側の背後スペースが後半の得点ルートになります。 ハンデ -1: 引き分け — ロリアンは追加点を奪う手段が多くなく、相手にもCKやアジョルクの空中戦の脅威が残るため、1点差の決着になると見ています。 ハンデ -2: 負け — 勝利のマージンは1点差と見ているため、2点差の勝利には届かない見込みです。 オーバー/アンダー 2.5: アンダー — ロリアンの勝利パターンは相手を無失点に抑えて1点を奪う展開であり、試合間隔が空いたあとの序盤の試合勘や両者のシュート数の限界を考慮しても、ロースコアの方向性が妥当です。