【26-27年UEFAチャンピオンズリーグ】RBライプツィヒ vs ピーエスブイ 分析・プレビュー キックオフ:10月14日 04:00(日本時間)
RBライプツィヒとピーエスブイは10月14日午前4時(日本時間)、ライプツィヒのレッドブル・アレーナで2026-27シーズンUEFAチャンピオンズリーグのリーグフェーズ第2節を戦います。初戦で勝てなかった両チームは、今大会初勝利を狙います。ライプツィヒのホームでのプレッシングと、ピーエスブイの後方からのビルドアップがぶつかる序盤が、試合の流れを左右しそうです。
1. 試合概要と両チームの状況
ライプツィヒはコモとのアウェー戦に1-4で敗れ、勝ち点なしの32位です。ピーエスブイはシャフタール・ドネツクとホームで1-1と引き分け、勝ち点1で19位につけています。国内リーグでは、ライプツィヒがブンデスリーガ5試合で勝ち点9を獲得し5位、ピーエスブイがエールディヴィジ8試合で勝ち点19を獲得し2位です。両チームが公式戦で対戦するのは初めてです。UEFAが集計するピーエスブイのドイツ勢との対戦成績には、複数シーズンの監督や選手が含まれるため、今回の試合展開を占う材料としては使いにくいでしょう。
項目 チャンピオンズリーグ初戦:RBライプツィヒはコモとのアウェー戦で1-4敗戦/ピーエスブイはシャフタール・ドネツクとのホーム戦で1-1の引き分け 直近の試合:RBライプツィヒはアイントラハト・フランクフルトにホームで6-0勝利/ピーエスブイはSCヘーレンフェーンにホームで2-0勝利 主な攻撃陣の欠場:RBライプツィヒはクリストフ・バウムガルトナー、マルク・ギウ/ピーエスブイはリカルド・ペピ、アラサン・プレア、サム・ランマース
ライプツィヒの6-0の勝利は、ホームでのプレッシングと素早い攻撃がどれほど脅威になるかを示しました。エゼキエル・バンズジが1分に先制し、アントニオ・ヌサは5分にクリストフェル・エンクンクのゴールをアシストした後、自らも得点しました。デミチェリス監督は、積極的にボールを奪うことを試合プランの柱に挙げています。前のハンブルガーSV戦でも、ヌサは相手の後方でのパスを奪ってゴールにつなげました。今季のブンデスリーガでは、ライプツィヒはホーム3試合で14得点、無失点です。
ただ、この無失点を相手にチャンスを与えなかった結果と捉えるべきではありません。フランクフルトはライプツィヒを相手に枠内シュート9本、決定機5回を記録しました。RBファンズ(rb-fans.de)が10月12日に報じた、GKマールテン・ファンデルフォールトの9セーブは注目すべき数字です。データセンターが集計した同試合の期待失点も1.44でした。ライプツィヒが2点をリードした後も、フランクフルトにはCKからのヘディングやペナルティーエリア内でのシュート機会がありました。今季のリーグ戦ホーム3試合で無失点なのは事実ですが、それだけでピーエスブイの得点可能性を低く見るのは難しいでしょう。
ライプツィヒはホームとアウェーで成績に大きな差があります。デミチェリス監督の下で、リーグ戦のホーム3試合はいずれも大差で勝ちましたが、ブレーメン、バイヤー・レバークーゼン、コモとのアウェー戦はいずれも敗れています。アウェーでの敗戦では、自陣でボールを失ったり、守備ラインを押し上げた後に相手の裏抜けを止められなかったりする場面がありました。ホームではライプツィヒが先にプレッシャーをかけ、相手陣内で攻撃を始めています。ただ、デミチェリス体制での公式戦はまだ7試合で、チャンピオンズリーグのホーム戦は今回が初めてです。ホームでの得点記録を、そのまま欧州の相手にも当てはめることはできません。
ピーエスブイもSCヘーレンフェーンに2-0で勝ちましたが、内容は安定していませんでした。序盤にはセルジーニョ・デストとマウロ・ジュニオールがビルドアップ中に横パスを相手に渡し、ヘーレンフェーンはピーエスブイの守備ラインの裏へ進出しました。ピーエスブイの枠内シュートは2本で、得点はグース・ティルのヘディングと相手のオウンゴールでした。前のFCトゥウェンテとのアウェー戦では、ティルの2ゴールで2-1とリードしながら、守備の裏への抜け出しとカウンターから続けて失点し、2-3で敗れました。ピーエスブイは今季公式戦9試合で、無失点はヘーレンフェーン戦の1試合だけです。
両監督の基本方針もはっきりしています。デミチェリス監督は高い位置からプレッシャーをかけ、ボールを保持するライプツィヒを作り上げています。ボス監督のピーエスブイも4-3-3をベースに後方から攻撃を組み立てており、ボス監督は今回のアウェー戦でも普段のやり方を続けると話しました。ライプツィヒは左サイドのヌサが突破を仕掛け、エンクンクが中央と最前線を行き来して攻めます。ピーエスブイはペリシッチのクロスやセットプレー、ティルのゴール前への飛び込みが重要な得点パターンです。
欠場者は両チームの攻め方にも影響します。ピーエスブイはペピとプレアが負傷、ランマースが出場資格の問題で欠場し、専門のセンターフォワードを欠いて臨みます。ティルが最前線に立ち、スヴェン・マイナンスがその後ろで支えるか、2人の位置を入れ替える形が予想されます。ティルは最近のトゥウェンテ戦とヘーレンフェーン戦で、いずれもクロスをヘディングで決めましたが、途中から起用できる本職の攻撃手は限られます。ライプツィヒでは、速攻のフィニッシュ役を担うバウムガルトナーがチーム練習の一部にしか参加できず、ギウも筋肉系の負傷で欠場します。その分、ヌサとエンクンクの役割が大きくなります。
日程面ではピーエスブイの方が休養日を1日多く取れました。一方、デミチェリス監督はフランクフルト戦でエンクンクとヌサを後半中盤に交代させ、出場時間を抑えています。ボス監督によると、デストとマウロ・ジュニオールは代表チームからの長距離移動後、時差の疲れを感じていたとのことですが、ヘーレンフェーン戦後には4日間の休みがありました。キックオフ時は曇りで風も弱い予報となっており、どちらの戦い方にも明確な利点はなさそうです。
2. マッチアップ分析
最も重要な攻防は、ピーエスブイの最初のパスとライプツィヒの前線からのプレッシングです。ライプツィヒがホームでのプレッシングから得点した実例はすでにあります。ハンブルガーSV戦では相手GKのパスをヌサが奪い、フランクフルト戦では序盤から相手陣内で素早く攻撃を完結させました。ピーエスブイもヘーレンフェーン戦の序盤に、後方でのパスから相手にボールを渡しています。今回も同じ位置でボールを失えば、ヌサとエンクンクはゴールまで短い距離を進むだけで済みます。
ピーエスブイがプレッシャーをかわすと、逆方向のチャンスが生まれます。ライプツィヒのサイドバック、ダビド・ラウムとリドル・バクは攻撃時に高い位置まで上がります。ピーエスブイが最初のプレスラインの背後でボールを受けられれば、ルベン・ファン・ボンメルやペリシッチがラウムの背後、あるいはセンターバックの間へ走り込めます。ライプツィヒはコモ戦で、前に出た後のカウンターから失点しました。ただ、あの試合はアウェーで、先に高い位置からプレッシャーをかけたのはコモです。今回のようにホームでライプツィヒが先にプレッシャーをかける試合と、同じ展開になると見る根拠にはなりません。
ピーエスブイの中盤の構成も、この攻防に影響します。今夏にイスマエル・サイバリとヨイ・フェールマンが退団し、パウル・ヴァンナーも負傷で欠場します。ティルが前線に上がれば、中盤でボールを受けて前方へパスを送る選手の選択肢はさらに減ります。ボス監督がフィリップ・コスティッチを左サイドバックで先発させ、マウロ・ジュニオールを中央に移せば、プレッシャーをかわす手段は増えるでしょう。ただ、ヘーレンフェーン戦の序盤に横パスのミスをしたマウロ・ジュニオールは、今回は中央でライプツィヒのプレッシャーに対処しなければなりません。
サイドではヌサとデストが互いの攻撃を警戒する必要があります。デストは積極的に前進するサイドバックで、シャフタール・ドネツク戦では自ら同点ゴールを決めました。デストが上がった状態でピーエスブイがボールを失えば、ヌサはピーエスブイの右サイドの守備裏を狙えます。ヌサはフランクフルト戦で相手のサイドバックをかわし、1ゴール1アシストを記録しました。反対に、ヌサがデストの上がりについて守れば、ライプツィヒのカウンターは低い位置から始まります。ヌサが追わなければ、ラウムがデストとペリシッチの攻撃に対応することになります。このサイドでどちらがボールを奪うかによって、序盤の攻撃位置が変わりそうです。
ピーエスブイは最前線の攻撃手を欠きますが、得点パターンがすべてなくなるわけではありません。ティルはマウロ・ジュニオールとエスミル・バイラクタレビッチのクロスを、それぞれヘディングで仕留めました。ペリシッチはCKを担当し、マイナンスは2列目からこぼれ球を狙えます。ライプツィヒはバイヤー・レバークーゼン戦で、サイドからのクロスの後、守備陣の背後に入ったパトリック・シックに失点し、ブレーメン戦ではCKからニクラス・フュルクルクをフリーにして失点しました。フランクフルト戦でもロビン・コッホにフリーでCKのヘディングを許しましたが、ファンデルフォールトが防ぎました。ピーエスブイがクロスを上げられる位置まで進めれば、伝統的な9番がいなくてもライプツィヒのゴール前の守備を試せるでしょう。
先制後の対応にも両チームの違いがあります。ライプツィヒは今季、前半をリードして折り返した試合では攻撃を続けて点差を広げ、前半にリードを許した試合は逆転できていません。ただし、前半リードはホーム戦またはカップ戦で、前半のビハインドはアウェー戦で記録したものです。この数字だけで、ホームで先に失点した場合の展開を決めつけることはできません。ピーエスブイはスパルタ・ロッテルダム戦とトゥウェンテ戦で先に失点した後も、前半のうちに逆転しました。一方で、リードした後も守備の裏やビルドアップのミスからチャンスを与えています。どちらが先に得点しても、相手には反撃の道が残っています。
ライプツィヒが先にリードすれば、ピーエスブイはクロスやセットプレーで追いつく可能性があります。フランクフルト戦ではライプツィヒが2点を先行した後、およそ25分間にわたって相手に続けてシュートを打たれました。ただ、ピーエスブイが追いつくために多くの選手を前に出せば、ライプツィヒにも再びチャンスが生まれます。ボス監督はトゥウェンテ戦で同点に追いついた後、勝ち越しを狙って前に出たところをカウンターで突かれ、決勝点を許しました。ヌサとエンクンクは同じような展開で守備の裏へ走れますし、フランクフルト戦の終盤に投入されたティディアム・ゴミスも自陣でボールを奪って、そのまま得点しました。ライプツィヒの無失点より、ピーエスブイが追いついた後にライプツィヒが再び得点する展開に注目する理由があります。
3. 最終的な見立てと結論
ライプツィヒがホームでピーエスブイの後方にプレッシャーをかけ、先制する展開がより有力です。ピーエスブイは中盤で攻撃を組み立てる選手が減っても、後方からのビルドアップを続けようとするため、ライプツィヒには相手陣内でボールを奪う機会があります。ピーエスブイもペリシッチのキックとティルのヘディングで、ライプツィヒが繰り返し許してきたクロスやセットプレーのチャンスを得点に変えられるでしょう。その後、同点やビハインドから追いつこうとピーエスブイが前に人数をかければ、ヌサとエンクンクが守備の裏を狙う条件が整います。
市場はフランクフルト戦の6-0と、今季のリーグ戦ホーム3試合での無失点をライプツィヒへの評価に織り込んでいます。ホームでの攻撃力は今回も有力な材料ですが、無失点は相手にチャンスを与えた中でファンデルフォールトの好セーブに支えられたものです。ライプツィヒの勝利を最も有力と見ますが、無失点で勝つと予想する根拠は乏しいでしょう。
スコア予想はホームチームの3-1または4-2で、より可能性が高いのは3-1です。ライプツィヒがプレッシングから先制し、ピーエスブイがクロスやセットプレーで1点を返した後、ライプツィヒがピーエスブイの前進によって生まれた守備裏のスペースを突き、再び点差を広げる展開です。ライプツィヒがリードしている間にピーエスブイがセットプレーからもう1点を決め、ライプツィヒも前に出たピーエスブイの守備裏を突いてさらに1点を加えれば、攻め合いが続いて4-2になる可能性もあります。この予想の前提は、ライプツィヒがピーエスブイの陣内でボールを奪い、先制することです。ピーエスブイが序盤からプレッシャーをかわして先制した場合、ライプツィヒは今季ホームで経験していないビハインドの状態から攻めることになり、予想した結果の根拠は弱まります。