この一戦を左右するのは、ナポリの先発メンバーよりも、ハーフタイム後に選手たちの足がどうなるかです。アッレグリ体制のナポリは中盤の質で勝ち切りますが、守備は90分間持ちこたえられなくなっています。SSラツィオは休養十分で、ベンチにも厚みがあり、ナポリの最も手薄なサイドを狙うサイド攻撃とクロスを武器にしています。前半は接戦になりそうですが、流れが傾くのは後半でしょう。
ナポリでは同じパターンが何度も繰り返されています。マラドーナでのボードー戦は前半ほとんど何も起きませんでしたが、後半は一変しました。ローマはナポリが2点をリードしたあと、69分以降に3ゴールをすべて挙げました。ユベントスは終盤に2度得点し、ポルトは同点で折り返した試合を、コーナーキックからのヘディングでひっくり返しました。4試合続けて、同じ崩れ方です。
今回も原因はそろっています。ナポリはチャンピオンズリーグのポルト遠征で10人になったあと、休養が短いまま試合に臨みます。ディ・ロレンツォは内転筋の断裂で欠場、マリアヌッチは出場停止、ロボツカは12月下旬まで離脱中です。オリベラもユベントス戦で負傷交代したばかりで、ようやく復帰したところです。そのため、右ウイングバックには本職が攻撃的な選手を起用し、中盤の底はギルモア一人で担い、ベンチにはトップチームの守備陣がいません。
鍵を握るのは、タヴァレスがオーバーラップするラツィオの左サイドと、急造の右ウイングバックの対決です。復帰したばかりのオリベラとイサクセンのマッチアップも、もう一つの焦点です。ザッカーニの不在でラツィオの創造性はやや落ちますが、サイド攻撃は健在です。タヴァレスとイサクセンはユベントス戦でゴールを演出し、カリアリ、モンツァ、ユベントス戦での終盤の決勝点も、いずれも途中出場の選手が決めました。ロヴェッラ、マルシッチ、ペドラサ、ピナモンティは、いずれも60分を過ぎてから投入できます。
ナポリにとって理想的なのは、合宿から戻った勢いで立ち上がりから攻め、デ・ブライネがマクトミネイの後方からの飛び出しを生かすか、ホイルンドにクロスを送る展開です。最近はリードしても守り切れておらず、ラツィオもカリアリ戦で、終盤のクロスからビハインドを覆せることを示しました。
そのため、前半は互角か僅差の展開となり、後半はラツィオの幅を使った攻撃、セットプレー、そして疲れた急造のナポリ守備陣を上回るフレッシュさが効いてくると見ています。ラツィオ寄りで、引き分けなら払い戻しの予想です。