【26-27シーズン イングランド・チャンピオンシップ】ワトフォード vs リンカーン・シティ プレビュー キックオフ:11月4日 04:45(日本時間)
ワトフォードの速攻とリンカーン・シティのセットプレーは、ともに相手が最近対応できていない場面を突くものです。先に得点することよりも、得点後に相手の反撃をどう抑えるかが勝敗を左右します。
1. 試合概要と両チームの状況
アレッシオ・ディオニージ監督率いるワトフォードは、結果次第で降格圏に転落する可能性があります(スポーツモール、11月1日)。前節のノリッジ・シティ戦では5バックを敷き、ブラボのパスとボアドゥの抜け出しから前半に2得点しました。しかし後半は、GKが弾いたボールをクリアできず、守備陣の間を突破された場面や中盤でのボールロストも重なり、18分間で3失点しました。直近のリーグ戦10試合のうち8試合を前半ビハインドで終え、そのうち逆転勝ちは1試合だけです。序盤に押し込まれたとき、立て直す力に不安が残ります。
ルカ・キエルムゴールは練習中に内転筋を負傷し、出場は不透明です。ディオニージ監督も出場できるかは分からないと話しています(ステイシー・ウェスト、11月2日)。欠場となれば、前線でボールを収めて2列目につなぐ役割が弱まります。ブラボがボアドゥの隣に入る予想布陣では、相手の守備裏を狙うパスの比重が高まりそうです。ボーヴェら既存の欠場者の穴はすでにほかの選手が埋めてきたため、攻撃の形を変える最大の要因はキエルムゴールの出場可否です。
昇格組のリンカーン・シティは、クリス・コーエンとトム・ショーの共同監督体制のもと、ロングスローやCK、サイドからのクロスでチャンスを作ります。バーンリー戦の4-1勝利でも、クビスのスローインからこぼれたボールと、CKのあとにクリアしきれなかったボールが得点につながりました。一方、ミルウォールとのアウェー戦では前半を2-0でリードしながら、クロスやCKへの対応から2失点しています。ハウスは顔の負傷後もマスクを着けて出場する可能性があり、前節途中出場からわずか4分で得点したベイリスは先発が予想されます(ステイシー・ウェスト、11月2日)。両チームとも週末の試合から中3日ですが、ワトフォードは移動なしでホームゲームに臨みます。
2. マッチアップ分析
まず注目したいのは、リンカーン・シティがペナルティーエリアに入れたボールの競り合いのあとです。ワトフォードは3人のセンターバックで最初のヘディングに対応できます。問題はその次です。ノリッジ・シティ戦の先制点では、ラヴァーリアが弾いたボールを処理できませんでした。リンカーン・シティはバーンリー戦で、まさにそうしたボールから2度得点しています。クビスのロングスローにハウスとラデフォゲドが競り合うなら、ワトフォード守備陣はヘディングだけでなく、こぼれ球を誰が先にクリアするかも決めておく必要があります。ディアタとゼムラがサイドのクロスを防ぐために前へ出る際、中央の守備陣形を保つことも重要です。
反対に、ブラボの縦パスとボアドゥの抜け出しは、リンカーン・シティの中盤におけるボール処理を試すことになります。ノリッジ・シティ戦の2得点は、ワトフォードがボールを奪い返し、ボアドゥを相手守備の裏へ走らせて生まれました。リンカーン・シティはバーミンガム・シティ戦で中盤のパスミスから先制点を許しています。クビスやリッチが攻撃に加われば、その背後を守る人数も減ります。ボアドゥにパスを出す時間があれば、ワトフォードは少ないチャンスでも得点できます。リンカーン・シティがアウェーで守備位置を下げれば、抜け出すスペースは狭まります。そのうえキエルムゴールも出場できない場合、ワトフォードは前線でボールを受ける選手が不足します。
3. 最終予想と結論
リンカーン・シティがスローインやクロスのあとの混戦で先行し、ワトフォードがブラボとボアドゥの速攻で追いつく展開になっても、最後はリンカーン・シティがもう1点を加えて1点差で勝つと予想します。両チームの得点パターンは相手の最近の失点場面と重なるため、両チーム得点の可能性は高そうです。ただ、リンカーン・シティはアウェーで多くのチャンスを作れているわけではなく、前半のリードを失った試合もあります。大差までは見込みにくいでしょう。
オッズでは、ワトフォードのホームアドバンテージとリンカーン・シティのアウェーでの競争力がほぼ同等に評価されています。私たちがより重視するのは、ワトフォードが最初の守備対応のあとにこぼれ球を処理できなかった点です。リンカーン・シティはロングスローやCKで、そうした場面を繰り返し作れます。ワトフォードが先に失点し、ノリッジ・シティ戦のように守備を立て直せなければ、ホームの利だけで挽回するのは難しいでしょう。予想が変わる条件は、ボアドゥの早い時間帯の得点です。リンカーン・シティは直近20試合で前半をリードされた7試合に勝てていません。ワトフォードが先制し、後半もセカンドボールを処理できれば、ホームの勝利につながる可能性があります。
【最終結論・マーケット別・ベットマン発売基準】 試合結果:負け — リンカーン・シティのスローインやCK後のセカンドボールが、ワトフォードの繰り返す弱点である最初の守備対応後のボール処理を突きます。ワトフォードの速攻が機能するのは、リンカーン・シティが中盤でボールを失ったときです。 ハンデ -1:負け — ワトフォードが2点差以上で勝つには、キエルムゴール不在の前線でリードを奪い、後半まで守りきる必要があります。ノリッジ・シティとのアウェー戦で2点のリードを失った経緯を考えると、その条件は厳しそうです。 2.5 オーバー — 両チームともセカンドボールへの対応で失点を重ね、リードも守りきれていません。互いに得点する展開が有力です。